頭脳労働、国内一人旅、舞台鑑賞、たまに二次創作で文章 4/28に池袋でカフェやります

頭脳労働、国内一人旅、舞台鑑賞、たまに二次創作で文章 4/28に池袋でカフェやります

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【小説】高圧縮の文字群

趣味で書く小説の話だけれど、すっごいたくさん書いたな! と思って、文字数を見てみると一万字もいっていない、みたいなことがわりと頻繁にある。 わたしが塊で書ける文章量は経験からするとたぶん多くても3000字くらいまでで、今年からはじめたnoteの投稿も、特段意図しなくてもそのくらいの分量になっている。文字数が多ければいいという話ではないだろうけど、文字数が多いというのは、かっこいい。なんか強そう。長めの小説、かっこいい。やってみたい。 結論からいえばわたしは短めの小説を連作に

    • 芸人さんのお芝居が見たい!

      【告知】 4/28(日)、15:00〜23:00まで池袋で友達のシンさんと1日カフェというか、お茶会というか、そういうイベントをやります。どなたでもいらしてください。 10分20分冷やかしに来るでも、がっつりお話するもよし。詳細はこちらの投稿から。 こちらのフォームから予約できます。飛び込み参加ももちろん大歓迎です。 去年、2023年に見た舞台で断トツに面白かったのが「吸血鬼すぐ死ぬ」だったのだけれども、見る前から楽しみにしていたのが、芸人のウラシマさんが出演することだっ

      • 動かざること山の如し(+告知)

        プロフェッショナルの手でメンテナンスされる感じが好きだ。整体、マッサージ、鍼、とかの話である。 仕事では基本的に座ってPCに向かうか、会議・打合せをしているかのどちらかしかない。今年に入ってからやたらと仕事が詰まっており、たいてい朝9時台から、夜は22時くらいまではずっとやっている。時間が取れず、昼もデスクで適当なパンみたいなものを片手で食べながら仕事をしている。6割は出社、残りがリモートというくらいの配分なのだが、出社した際にも席を立つのなんて同じフロアの会議室に移動すると

        • 瞬きほどの春がきた

          JR飯田橋駅から市ヶ谷駅までのそれなりに長い区間、外堀通り沿いに桜並木がある。とてもきれいに整備されているというような印象でもなく、大きめの川としか見えない外濠の土手に木が立ち並んでいる。 今日は晴れていて、ようやく春のあたたかさになった。しかし風はいくらか強いし、来週からは天気が崩れる予報だ。桜、見に行くならもう今日しかない。そう思っているのは当然わたしだけではないから、外堀通りの桜並木の前はかなり混雑していた。 毎年とはいかないまでも、桜の時期になるとわたしはここを歩きに

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        【小説】高圧縮の文字群

          【舞台・ライブ】来た、見た、書いた3

          3月半ばからいくつか舞台とライブを見た。それについて書き記しておく記事です。 ネタバレかもしれないようなことも気にせず書いています。 ミュージカル「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 東京公演、東京建物ブリリアホールにて。 初回の衝撃を大切にしたくて、意図的に前情報をシャットダウンして臨んだ。結果的にそれで正解だったと思う。 前半、じわじわとホラーの雰囲気が忍び寄ってくるのをこちらも体を固くして身構えていたのが、ラストあたりで倫理観が突き抜けてしまってから

          【舞台・ライブ】来た、見た、書いた3

          饗宴にしばしのお別れを

          DisGOONieSが3月末にて閉店する。 演出家である西田大輔氏がプロデュースするレストランだ。 かなり直前にスケジュールが発表されることも多くて、興味があっても見に行けない作品もあったけれど、好きな場所だったので残念だ。 銀座のマロニエ通り沿いを行くと、地下に降りる階段がある。数段降りるとすっと空気がつめたくなる気がする。コンセプトである帆船の大きな絵画が飾られており、その先にレストランがある。 店舗スタッフは揃って黒い服を着ている。入って右側にはバーカウンター、奥にス

          饗宴にしばしのお別れを

          応援されていたのかもしれない

          好きなアーティストは?と問われたらふたつみっつは答えられるし、そのアーティストのライブがあったら時々行ったりもする。好きな作家もいて、本を買って読むだけでなくたまにトークイベントみたいなものに行ったりもする。するのだが、単に好きなだけであって、特別に応援したりといったことはなかった。それが数年前までの話だ。 春のことだった。ある舞台を見て、そこにちょっと面白いなあと思った役者さんがいた。役者さんの名前を言っても、ああ、あの人ね! わかる! という反応をくれる人は当時わたしの

          応援されていたのかもしれない

          だが、情熱はない

          世間で言われるところの管理職という仕事を数年前からしている。運よく得意領域を見つけることができてそれらしい成果を少々は出せているというのと、世の中の流れとして女性管理職比率の引き上げというのが課題となっており、その流れに乗れたというのも多分にあるだろうと思う。 昨日が国際女性デーだったりもしたので、今回はそんなかんじのことを少し書く気になった。 女性の社会進出とか活躍といった潮流の中で、女性の経営者が登壇したり記事で取り上げられたりというのもよく見かける。各企業の内部でも

          だが、情熱はない

          【舞台】来た、見た、書いた2

          2月半ば〜3月頭もいくつか舞台を見た。それについて書き記しておく記事です。 ネタバレかもしれないようなことも気にせず書いています。 ミュージカル「伝説のリトルバスケットボール団」 東京公演は草月ホールにて。青山一丁目から少し歩いたところにある。 ロビーが広めで個人的にはわりと快適な劇場なのだが、集合体恐怖症のためホールの壁面のうめぼしみたいな意匠を直視できない。 上手や下手のブロックの席は中央のステージに向かうように斜めに設計されているので、席の配置によってはほぼ真横みた

          【舞台】来た、見た、書いた2

          たかが布きれひとつ

          みっつ離れた姉がいて、10代前半くらいまで基本的には姉のお下がりを着ていた。自分のために服が購入されることはあまりなかった。 中学からは姉と同じ学校に通うことになったので、制服もお下がりだった。中学の制服は紺色のブレザーとジャンパースカートだった。わたしが着ると箱みたいだった。ほかに言いようもなく、箱から手足が出ているみたいなシルエットだったのだ。下半身の体型の悪さを親からはよく言われた。しかしわたしには、下半身云々以前にこの箱みたいな感じのほうが大問題だった。 中学も2

          たかが布きれひとつ

          【小説】感情X27

          小説のことを没入型の3Dメディアだと思っている。五感におさまらない感覚まで再現できる、なんなら唯一の媒体だとも思う。いや、唯一はちょっと言い過ぎかもしれないけど。 たとえばの話、そう、自分の部屋のクローゼットの中に、何かがいるような気がする。音がするわけでもないのに、なんとなく、そのあたりに気配というか、生き物の息のしめった感じとか、なまあたたかさみたいなものがうずくまっている。それどころか、たまにこちらを見てさえいる。敵意とまではいかない、かといって好意的とも言い難い、じ

          【小説】感情X27

          【舞台・イベント】来た、見た、書いた

          2024年1月〜2月上旬、いろんなものを見た。それについて書き記しておく記事です。 ネタバレかもしれないようなことも気にせず書いています。 舞台「東京リベンジャーズ -聖夜決戦編-」 品川プリンスホテルステラボールにて。これは昨年末の大阪含め数回見た。 何度行ってもステラボールまでの坂道は思っているのの倍くらい急でびっくりする。ゲレンデじゃないんだから。リフトで運んでほしい。残念ながらリフトはないので、アネックスタワーのエスカレーターを2階分あがって、ClubEXの脇の通

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          仏像の集まる喫茶店

          家からは遠いのだが、ふた月に一度くらい、こっちの方面に用事があった際にはたいてい行くことにしている喫茶店がある。チェーン店だし、ほかの街にも何店舗かあるはずだけど、わたしの行動圏内ではそこにしかない。 今日、久々に立ち寄ったら、すこしばたついている空気だった。一応ランチどんぴしゃの時間帯は避けたのだけれども、喫茶店はランチタイムだけ混むわけでもない。駅から近い立地なのもあってなのか、このお店がガラガラなところをわたしは見たことがない。 わたしがお店に入ったタイミングで席を立

          仏像の集まる喫茶店

          幕が上がる前

          幕が上がる前、とうとうこの日がきてしまった……とか、そんなことを思いながら客席に座って待つ。何が始まるかわからないで放置されているあの空気が好きだから、舞台を観るときはあまり前情報を入れない。だから圧倒的に初日が好き。本当は客席が静かだといいんだけど、最近はなかなかそうもいかないから、イヤホンをしていることが多いかもしれない。 舞台を見に行くことについての話。 わたしが舞台を見に行く目的はいろいろあって、好きな原作の舞台化だとか、有名な演目だとか、好きな劇団、好きな演出家さ

          幕が上がる前

          わたしの傘

          道をよく尋ねられる。他に何人も歩いていても、両耳にイヤホンをしていてすら声をかけられるから、ものすごく道に詳しそうな振る舞いをしているのか、あるいは見るからに「なんか聞きやすそう」という顔をしているのかもしれない。自分自身がとにかく人見知りで、面識のない方にうまくものを尋ねられずに立ち往生しがちな人間なので、あ、あの人なんか聞きやすそう、と思える人がいるのは良いことだと思う。なんならすこしうらやましい。 かなり前の話だが、連日23時過ぎくらいまでは仕事をして、駅まで走ってど

          わたしの傘

          【旅行】無理のない伊豆下田逃避行

          ふだん東京の都心部に住んでいるので、陸路で西に行くときはいつも静岡を振り切るのに一苦労する。 7年前くらいに飛行機でヨーロッパに行ったとき、寝て起きてもシベリア上空、また寝てまた起きてもシベリア上空、って感じでけっこうな絶望感を味わったが、東海道新幹線(特にのぞみ)における静岡も感覚としてはそれにだいぶ近い。 それなら同じ西に行くでも、静岡を目的地にすれば問題は解決するという話だ。 2023年の11月下旬、連休だというのに仕事で疲れ果てていて、色々投げ捨ててどこか遠くに行き

          【旅行】無理のない伊豆下田逃避行