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クリスマス・正月の想い出
子供の頃、我が家では毎年クリスマスにツリーを出していた。しかし食事は少し豪華なものにするという程度で、チキンやケーキを食したりすることはなかった。家族にプレゼントを買ってもらえるのは誕生日とクリスマスだけだったので、楽しみにしていたことは覚えている。
大晦日の晩、リビングのテレビからはいつも「紅白歌合戦」が流れていた。後に「ガキ使」を知ってからはそれを疎ましく思い、一人別の部屋のテレビで観て
ジャック・ラカンの入門書を読んだら、わかりやすすぎてびっくりした話
先月、ジャック・ラカンの本を読んだ。詳しくは下記のnoteに書いたが、まあこれが意味不明だった。わたしはそれまで精神分析に触れたことはなく、門外漢も門外漢だった。なので知識不足なのもあっただろう。でもなんというか、日本語として「???」という感じで全然何を言っているのか分からなかった。
そして「いつかこの人の書いたものを理解したい」と思っていたところ、ラカン入門書である『疾風怒濤精神分析入門』が
うろ覚えの呼吸-お茶の型-
タイトルの通り、うろ覚えの記憶に基づくnoteです。
鬼滅の刃ファンの人は、私のnote読むよりも『炭治郎はなぜ旅に出たのか?』についての考察noteを書いて、下記Xポストにリプで教えてください。
私は旅人ではない炭治郎を知らない。
初めて見た時既に彼は旅人だった。
私が初めて炭治郎を見たのは、一大ブームとなった無限列車の中だった。
とあるマッチングアプリで知り合った男と会う口実と、流行りの
言葉を忘れて森へいこう 〜ファブリス・ドゥ・ヴェルツ『依存魔』からゴシックの美学へ〜
言葉を忘れて森へ。
時折そう思うことがある。
例えば容赦なく照りつける夏の日射しと騒々しい蝉の声に塗り込められた縁側で打ち水を遣る母の着物の文様がかげろうの向こうふと歪んで見えた瞬間。
あるいは冬枯れの並木道を一人物思いに耽りつつ散歩している途上すれ違った幼い男の子とその父親らしき男のかたく結ばれた手、秘密めいたまなざしの交わりにぶつかった瞬間、わからなくなって。
言葉を失い。
記憶は剥がれ。
今
ジャック・ラカンの本を読んだら、まったく歯が立たなくて笑えてきた
いや、もはや読んだと言えない気がする。100ページ弱ある本と向き合ったのは事実だけれど、胸を張って読んだとは言えない。完全に負けた。
その本、ジャック・ラカンの『テレヴィジオン』を読んだのは、友人である脱輪さんのこのツイートがきっかけだった。
「お茶代」とはわたしが参加している文学サークルであり、脱輪さんはその主催者だ。
このツイートを見て、「たった1行すら理解できずだんだんイライラしてきて
わたく詩・天文学者の話を聞いて
癌を宣告された化学教師ウォルター・ホワイトが家族に遺す大金を作るため”クリスタル・メス”(覚醒剤)を製造するドラマ『ブレイキング・バッド』。
このドラマに登場するゲイル・ベティカーという化学者が好きだ。
ゲイルは一時期、主人公ウォルターのメス製造の助手を務めた人物で、化学者としての経歴は優秀、だが自ら「オタク」と称する変わり者である。
理想のコーヒーを飲むためにラボに大きな装置を作り