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「自立」の本当の意味って? 複数のIDを持つ、時代に合った生き方とは

「自立するとは複数のIDを持つということかも?」

先日から「風の時代」という言葉の影響を考えています。社会全体に流れる価値観の変化と捉えるとスピリチュアルな話に留まらない大きな時代のうねりの様に思います。この「風の時代」については先日記事にもまとめました。

こうした「新しい時代」をタフに生き抜いていかなければならない我々にはどのようなマインドセットが必要なのでしょうか。改めて「風の時代」✖「自立」というテーマを考えます。

「自立」とはそもそも何か?

不確実な時代を生きていく上ではタフに自立して生きていくことが求められます。この「自立」とはそもそも何でしょうか?意味を調べると、こう説明されています。

【自立】
自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに、自分の力で物事をやって行くこと。

一般的にはこの解釈ですね。「自立」つまり「自分」で「立つ」です。自分の力で様々な困難をクリアしていくということですね。

しかし、この捉え方も、この「風の時代」という時代の変化を踏まえると、「本当にそうかな?」と思えてしまいます。私が最近知った「自立」の解釈で納得したのはこれです。

【自立】
複数の依存先を持つこと。

つまり「自立」とは、上記の辞書の意味の様に「依存しなくなる」ことだと思われがちですが、その逆で「依存先を増やしていくこと」こそが、自立と考えた方がしっくり来ます。

イメージは1本脚の案山子か、3本脚のスツールか。自分だけを拠り所にすると、自分が揺らぐと立っていられなくなります。そうではなく複数の足で立つことで、1本が揺らいでも他で支えられて立ち続けることができる。この状態を自立と捉えた方がよいのではないかと思います。

最近は副業ブームで本業とは違う収入源を作る動きも盛んです。これも2本目、3本目の足を持つということだと思います。これはつまり、1人の人間の中で複数の顔、つまりマルチキャリアを持っている状態。1つではない複数の居場所を持つことで、自分という人間を安定させられるのではないかと思います。


セカンドIDという考え方

先日、インスピレーションをもらえる本と出合いました。セカンドID。この本は今まで気づかなかった、あるいは忘れてしまっていた「もう一人の自分のアイデンティティ」を探す旅に出ましょうという内容の一冊です。

2001年のNHK連続ドラマ小説『ちゅらさん』で主人公 恵里(国仲涼子)の夫 を演じていたのが小橋賢児さんで、この「セカンドID」の著者 です。小橋さんは、ドラマでの俳優業のあと、しばらくして芸能界を引退します。それから約10年たった後、日本代表するマルチクリエーターとして活躍することになります。

この本には小橋さんが辿って来たこれまでのストーリーが赤裸々に綴られています。そして『いまの自分』ではない『本当の自分』に出会う過程が丁寧に描かれています。小橋さんの優しい語り口がとても心地よく、読んだ後は勇気をもらえる素敵な一冊です。

とはいえこの本からは、何かうまいやり方やノウハウが学べるわけではありません。ただ、どん底を経験したひとりの男の経験を通して、『本当の自分』とは何か?それは『今の自分』ではない可能性がある、というヒントを与えてくれます。

一方で何も、『今の自分』を否定する必要はないとも思います。今の自分ではない新しい自分『も』あると人生はより豊かになるなと思います。


依存先の探し方

複数の依存先を持つことが重要だとしたら、次に気になるのはその依存先をどう探すか、ですね。先日まとめた記事に「風の時代」を生き抜く5つのヒントとして以下を挙げました。

1. 軽さを身に付ける
2. 「自分」の価値を伝える
3. 対話できる人を持つ
4. 自分を型にはめない
5. 競争から共創へ

この5つの根底に流れているものは「今を楽しむ」というマインドセットではないかと思います。風の時代は個人に価値が宿る時代とも言われています。そのためにも「自分の『好き』という感覚に素直になる」ことが重要なのではないかと思います。

この『好き』という超自己中心的感覚に基づいて、身軽に、自分の価値観を伝え合う仲間を持ち、相手に感化されながら柔軟に自分を変えていく。そのプロセスを一緒に創っていく仲間を持つことが、ひいては「居場所」となり、「依存先」の一つになるのではないかと思います。

その場所探しとして、このnoteというフィールドはとても良い場所なのではないかと思います。自分に関心がありそうな人を探し出すこともできますし、気軽にコメントで連絡も取れます。「自分の好き」を軸に、仲間づくりができるところが良いですね。

そして、私も最近取り組み始めた「サークル」という機能は正にこの「居場所」を持つ上でとても有効です。オフラインのリアルなコミュニティに属するのが理想ではありますが、このご時世なかなかそれも叶いません。noteのサークルはこのコロナ禍においても、人と人が一歩近づき、互いの価値を伝え合い一緒に居場所を作っていける非常に有用なプラットフォームだと感じます。


まとめ

今回は「自立」という言葉の真意に迫りました。それは風の時代の今、「自分一人で立つ」ということではないと思います。むしろ逆に「複数の依存先を持つ」ことこそ、自立している状態と言えそうです。

そのためにも、「自分の好き」を軸に、表現し合える「居場所」をつくることが自立のために必要な要素と言えます。

そういう意味で、このnoteというサービスは時代にフィットしたサービスのように思います。

私もnoteのサークルをオープンしてまだ間もないですが、サークル内での会話は通常の「記事に対するコメント」とは違う距離感を感じます。この記事もそうですが、日々綴っているnoteの記事は不特定多数に向けた言葉です。一方で、サークルという「仲間への言葉」は相手のキャラクターを想像しながら届ける言葉です。それはやはり「対話」という感覚が近いです。

これは個人的な感覚ですが、コミュニケーションも「量」から「質」にシフトしていくのではないかと思います。これまではインフルエンサーとしての「発言力」や、フォロワー「数」が価値を持っていました。それは権威に価値を見出す「土の時代」の発想なのかもしれません。これからは「狭く深い対話ができる」ことが価値になっていくのかなと思います。

私もこうした時代の変化に合わせてnoteをうまく使っていこうと思います。

このnoteというフィールドもうまく活用しながら、タフな時代を楽しく生き抜く仲間を創っていけると良いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


【さいごに(おしらせ)】

先にご紹介したサークルはこちらです。興味のある方はお気軽にご参加下さい😊

こちらの記事で少し詳しくご紹介していますので、ご参考ください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!ヒントにしていただければと思います。スキ、フォローもとても励みになります。 サークルをオープンしましたのでお気軽にご参加ください😌https://note.com/yawarakamegane/n/n3f4c11beb4c0