バギクロス

妄ツイやってる関西人です。 筆が遅すぎてそろそろギネスに載ると思います。 旧Twitt…

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妄ツイやってる関西人です。 筆が遅すぎてそろそろギネスに載ると思います。 旧Twitterの方も良かったら覗いてやってください。

マガジン

  • 日向坂46 中編

    感謝してまぁ〜す⤴︎︎︎⤴︎︎︎⤴︎︎︎

  • 無口なライオン。

    主人公:遠藤さくら 演劇部に入ってあれやこれやするお話です。 色んなグループのメンバーが出てくるので是非楽しんでね。

  • 櫻坂46 中編

    タイトルの通りです。

  • 乃木坂46 中編

    ヘッダーはもう適当に決めたので気にしないでください。

最近の記事

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夏のかけら。

長い静寂の刹那、弓矢を射る。 真っ直ぐに飛び出した弓矢は的のど真ん中に突き刺さる。 『おぉー!』 他の部員から大きな歓声が挙がる。 幼い頃より「神童」と呼ばれてきた俺は、弓道部のある高校に進学した。 その後は様々な大会で優勝し、今も部のエースとして期待をかけられている。 …正直、悪い気はしない。が、その期待を裏切らない為にも、精進を止める気はさらさらない。 『じゃあ○○!お疲れ様ー!』 ○○:「お疲れ様です。」 他の部員は次々と帰っていく。 俺も帰ってもよ

    • 螺旋。

      暗い夜道を私は一人で歩く。 街の喧騒は、まるで今の心を表しているみたいだ。 星の綺麗な今日、私は嘘つきに会いに行く。 ま、星が出ているかなんて知らないけれど。 大切だったお揃いのペンダントを、この喧しい世界に見せつけるようにぶら下げて歩く。 ずっと前からわかっていたのだ。 あいつにハナっから愛なんてなかったと。 それでも私は。 世界で一番大切だったから。 信じて歩いてきたのだ。 笑って我慢してきたのだ。 『美羽、愛してるよ。』 今でも耳にこびりついて離

      • 無口なライオン。#6

        突然ですが皆さん、私の名前は金村美玖と言います。ピチピチの高校1年生! 今は朝のホームルーム前の時間で、皆それぞれワイワイと話しています。 私には一つ大きな悩みが…。 美玖「はぁ〜。どうしよう…。」 遥香「どうしたの?」 私の前の席の賀喜さんが話しかけてきてくれた。 出席番号が隣同士なのでたまに話をする程度なのだが。 美玖「いや〜実はどの部活に入ろうか未だに迷ってて…」 遥香「そうなんだ、でも自己紹介の時に吹奏楽部入るって言ってなかった?」 美玖「あ、覚えて

        • 無口なライオン。#5

          お久しぶりです。遠藤さくらです。 昨日から2人1組になって、勧誘と部室の掃除をしています。昨日は私とかっきーが勧誘で、今日は生田先輩と聖来ちゃんが勧誘です。 部室にいないと、もし入部希望の子たちが来ても誰もいなくなっちゃうからっていう理由だけど、小藪先生がいてくれたらいいのに。ぷんぷん。 さくら「よいしょ!も〜生田先輩ったら全然片付けしてないじゃ〜ん。」 遥香「昨日は聖来ちゃんとずっと喋ってたって言ってたもんね〜。」 文句を言いながらも部室を片付ける。 すると。

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        夏のかけら。

        マガジン

        • 日向坂46 中編
          3本
        • 無口なライオン。
          6本
        • 櫻坂46 中編
          6本
        • 乃木坂46 中編
          7本

        記事

          無口なライオン。#4

          さくら「よろしくお願いしま〜す!」 遥香「演劇部で〜す!」 ??「…?」 さくら「よろしくお願いします!」 ??「あ、どうも。」 授業も終わってやることも無いし真っ直ぐ帰ろうとしてたら、校門で妙なチラシを配っている人達に出会った。 ??「演劇部か…。」 めんどくさいから部活紹介の時も全く聞いてなかったけど… あの時の歌声だけは鮮明に覚えている。 廃部寸前って言ってたけど、あの子たち1年生…? うるさい先輩やOGがいないなら入るのもアリかな…? ??「って

          無口なライオン。#4

          あいことば。

          「ただいま〜」 最愛の人が帰ってきた。 玄関で待っていた私は彼の元に走ってハグをする。 「お〜よしよし。ひかる、ただいま。」 彼は私の顔をじっと見つめながらそう言う。 ︎︎‪”‬おかえり。‪”‬ 私は手を動かしながら彼に伝える。 そう、私は生まれつき耳が聴こえない。いや、正確には大きな音だと少しは聴こえているのだが、補聴器を付けてもほとんど聴こえないのだ。 ︎︎ ︎︎‪”‬お仕事お疲れ様。‪”‬ 「ありがとう。お腹すいたよ〜」 ‪”‬ご飯できてるよ‪。‪”

          あいことば。

          無口なライオン。#3

          遥香「なるほど。私に演劇部勧誘のポスターを描いてほしいと。」 さくら「そうなの。ごめんね、美術部に入るっていうのに全然関係ないこと頼んで。」 遥香「いいよ。っていうか美術部には入らないし。」 聖来「え、どういうこと?」 遥香「う〜ん、なんか思ってたのと違うし、絶対入りたい!とは思ってなかったから別にいいかなって。」 小藪「まぁ、ここの美術部あんまやる気あらへんからな。顧問もほとんど顔出してへんみたいやし。」 さくら「じゃあかっきー!一緒に演劇部入ろうよ!」 遥香

          無口なライオン。#3

          無口なライオン。 #2

          聖来「頼もう〜!」 さくら「ちょっと!道場破りじゃないんだから…」 ?『ハァ?』 部室に入るとめちゃくちゃ背の高い先生がこっちを向いて近付いてきた。 ?『自分ら誰や。』 聖来「今日の部活発表会で演劇部に興味があったので来ました!早川聖来と言います!オナシャス!」 ?『入部希望者?ホンマか?』 聖来「ほんまです!」 ?「というか自分、関西出身か?」 聖来「はい!しかし今日からはバリバリの東京人です!」 ?「ふーん。俺は演劇部顧問の小藪や。まぁ、顧問でおるのも

          無口なライオン。 #2

          無口なライオン。 #1

          ―朝日が見えてきた 弱音はもう吐かない 夢を見ている途中だ 自分の好きな曲の歌詞が耳に入ってきた。 あれ?ここって曲の最後じゃ…… 母「さくら!そろそろ起きなさいよ!」 あぁ、眠い…これが終わったら起きよう…… 今日こそは……… 母「ちょっと!遅刻するわよ!今日は入学式なんじゃないの!?」 あ…終わっちゃった… でも待ってたらもう一回かかるよね。 うん、もう一回聴いてから…… 母「もう!起きなさいってば!」 さくら「ひゃあ!」 強制的に布団を剥がされる。

          無口なライオン。 #1

          天模様。

          「ふわぁ〜ぁ……」 俺は通学路を一人、気だるげに歩く。 「○○く〜ん!おっはよ〜!!!」 背後から朝イチとは思えないような元気な声が聞こえる。 「あぁ…山﨑さんおはよ…」 「もー!元気ないなー!もう一回!おはようー!!!」 「お、おはよー!」 「よろしい!」 この子は同じクラスの山﨑天さん。 いつもクラスの中心にいて、ムードメーカーでもある。 そして誰にでも分け隔てなく接してくれるので、男子の中でも人気が高い。 俺も密かに憧れを抱いているモブ男の一人だ。

          Snow princess angel.

          明日はクリスマスだ。 去年なら喜んで彼女と街に繰り出して、灯るイルミネーションを観に行っていただろう。 しかし今年は違う。 かれこれ3年付き合っている彼女・芽実はクリスマスの明日、日本を発つ。 仕事の都合なので仕方ないとはいえ、さすがに3年も付き合っていたんだ、悲しくないわけがない。 明日は初便に乗らなくてはいけない。今日はどこにも行かずに一日家でのんびりと過ごした。そして少し早いが同じ布団に包まって寝ることに。 暫くすると 「ねぇ。」 突然芽実が俺に呟く

          Snow princess angel.

          お気に召すまま。

          私は小田倉家に仕える執事。 元々は家族ぐるみの付き合いがあったので、そのコネで屋敷の雑用などのアルバイトをしていたのだが、今年から正式に麗奈お嬢様の執事を任された。 『お嬢様、行ってらっしゃいませ。』 麗奈「行ってきます。」 麗奈母「麗奈、気を付けてね。」 麗奈「はい。お母様。」 ○○「麗奈お嬢様、こちらへ。」 麗奈「ありがとう。」 私はお嬢様を車まで案内する。 車に乗り込む所作一つ取っても美しい。 更にはあまり表情を変えないクールな雰囲気のお嬢様。 お

          お気に召すまま。

          コツコツ。

          俺はコンビニで適当にお菓子を物色していた。 今日はずっと楽しみにしていたゲームの発売日。 そんなハッピーな日はお菓子も買い込んでダブルでハッピーになるのだ。 「ん?」 俺はふと目に付いたチョコレートをじっと眺める。 「これ、守屋が言ってた新作のやつか?」 守屋と言うのはクラスメイトの守屋麗奈のことだ。 席替えで近くの席になったのと、お互いお菓子が好きってことで最近よく話すようになった。 そんな守屋が、少し前の休み時間に新作のなんとかチョコっていうのが食べたい〜

          コツコツ。

          図書室の君へ。 #2

          次の日、学校に登校した俺は下駄箱で上履きに履き替えていた。すると、筒井さんが現れた。 「あ、筒井さんおはよう。」 すると筒井さんがこちらを向き 「おはよう。」 と、返してくれた。 せっかく昨日の今日で会ったんだ。何か会話しておこう。 「そういえばさ、昨日俺もエッセイ買ってみたんだ。今頑張って読んでるとこ。」 俺は昨日のことを早速報告した。 「へー、そうなんだ。なんて人?」 筒井さんは話してくれる。 「ほら、この人。全然知らないけど有名な人かな?」 すると

          図書室の君へ。 #2

          N

          あなたは今 笑えていますか 何を思って生きていますか 大切な人は見つかりましたか あなたとの時は止まったままだけど 今年もあなたのことを思い出します 肌寒い夜の道を ひとり自転車で追い越していく 行きの僕が登りきった 急な坂道を下っていく 緑色の公園が 何も言わずに微笑みかける サヨナラの意味もわからぬまま 孤独に強くもなれなかったけれど どんな姿も好きなはずだったのに 髪の伸びてゆくあなたに僕は 別れを思い出して切なくなるのです 今日だって会

          誰も知らない。

          お前はウチの人間じゃない! お前は出来損ないだ!!! お前なんか 生きてる価値がない!!!!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー キーンコーンカーンコーン 昼休み終了のチャイムが鳴る。 教室の喧騒は散り散りになっていく。 今日は何もやる気が出ない。 …サボってしまおう。 俺は立ち上がると屋上へ向かって歩き出した。 キキィ… 錆びた音と共に重たい扉が開く。 「ふぅ…」 俺は適当にその場に寝転がると、空を見上げる。 今日は雲ひとつ無い晴天だ。

          誰も知らない。