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自己肯定感の言葉のインフレで、自己皇帝感人間が増えている

自己肯定感の言葉のインフレで、自己皇帝感人間が増えている

自己肯定感という言葉がいつの間にかインフレを起こしている。そういう言葉をタイトルにした記事や書籍がたくさん出て、並行して「自己肯定感をあげるセミナー」などのようなものもたくさん出てきている。

まあ、それはいいのだが、懸念するのは「自己肯定感」という言葉の意味が勘違いされてきているということだ。

一番多いのが「自己肯定感」と「自己有能感」の混同である。自己有能感(自己有用感ともいう)とは、自分が

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【雑記】対話の価値と落とし所を作るには

こちらの方々の話を踏まえて思う所をコメントしようとしたら長くなってしまったので、自分の所で雑記としてまとめて記載します。

対話の意味とはまず前提として、対話相手の価値観をその場で変えるというのは基本的ほぼ不可能に近い芸当と思われます。
ギャラリーの価値観に影響を及ぼす(こっちの価値観のがいいなと思わせる)のがせいぜいかなと。

これはディベートの技術や知能が高くても不可能なのは変わらないどころか

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移住するなら福島へ、という話の続き

移住するなら福島へ、という話の続き

つい先日、福島県の移住促進のイベントに参加して、1時間ほど移住に関する話をしてきた。テーマは「ゆる移住」。ぼくのリアルなUターン話と、Uターン直後の生活で感じたこと、今の活動についてなどを「移住の心構え」みたいな感じにリパッケージして話をさせてもらったのだが、

ものすごく簡単に要約しちゃうと、「ここ最近めっちゃいい感じのローカル系メディアがたくさん登場しているけれど、そういうのを参考にすればする

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ファシリテーターの”芸風”の構造

ファシリテーターの”芸風”の構造

ミミクリデザインの組織学習を専門とするファシリテーターの遠又が、こんなことをツイートし、共感を集めていました。

たしかにファシリテーターと呼ばれる役割には”画一的な理想像”は存在せず、「個性」のようなものが存在します。現在ミミクリで進めている熟練したファシリテーターの暗黙知に関する調査研究でも、当日の立ち振る舞いや、背後にある価値観は、ファシリテーターによって多種多様であることが確認されています

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怒りにどう向き合うか

怒りにどう向き合うか

先日、ずしんと落ち込んでしまう出来事があった。

目から情報が入ってきたあと、まず手や足からスゥゥ…と血の気が引いていく。次に心臓がドキドキして、アドレナリンが吹き出してくる。苛立たしい、同じことを二度と繰り返してくれるなよ、と強く警告を打ちたくなる。おまけに怒りをしっかり表現することで、快楽物質がドバドバと出て気持ちは高揚してしまうのだ。

けれども、その代償は大きい。

怒りの感情にまかせて言

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