2019年、季節が春に移ろい始めた頃。
私が初めてコーチングを受けたのはそんな季節、休職明けから少し経って、キャリアカウンセリングを受けている最中でした。

もともと高校生の頃からカウンセリングを受けたことがあって、大学に入ってからも会社に入ってからも何度かカウンセリングは受けていたのですが、相性が合うとか効果を感じるということはあまりなく、高校・大学時代には少し通っては音信不通になるというのを割と繰り返す迷惑な学生でもありました。
会社に入ってからのカウンセラーは社内の方で、その方とのやり取りで初めてカウンセリングのよさや効果を実感できるようになっていきました。

ただ、その頃はコーチングという言葉を聞いたこともなく、漠然とした"こうじゃない感"を抱えたまま、それでも回っていく日常に身を任せていたように思います。

コーチングを受けたきっかけ

私がコーチングを初めて受けたきっかけは、知人から"受けて良かった"という話を聞いたことでした。
当時名前を聞いたことがあるもののもっとエネルギッシュな人が受ける印象だったコーチングは、私が受けて大丈夫なんだろうかという不安を残しつつも、それよりも試してみたいという気持ちが勝り、いくつか検索をかけてたまたま見つけたコーチの方に依頼を送りました。

そのままその方に半年以上にわたってコーチングをしてもらうことになるのですが、当時よくわからずにたまたま見つけた方だったものの、結果として波長が合うような、エネルギー高く押していく感じでは全くないところがとても心地よいコーチと歩みを進めていくこととなったことは、本当に良かったと思っています。

コーチングの中で話したこと

全10回のセッションの中で、それぞれテーマにしたことは下記の通り。

1.イントロダクション・人からどう思われるかが怖い
2.エネルギーのなさの話
3.自分が一番幸せになれる働き方と生き方について
4.打たれ弱さ
5.この先どうなりたいか
6.自分の根本的な課題は何か
7.自身を持つことと自意識過剰について
8.頑張れていると実感できるために必要なこと
9.話し言葉にすることが苦手
10.直近3ヵ月の目的と目標

それぞれ私が各日のタイミングでこれをメインテーマにしたい、といったことなのですが、振り返ると抽象度がとても高いものばかりでした。
骨組みの大元にあるのは、この初回に話している"人からどう思われるかが怖い"ということで、これ自体はセッションを通して当初より薄まったものの、今も別件で同じ骨組みでより薄めようと取り組んでいることでもあります。

当時の様子は↓から見られます。

コーチングを受けたことによる変化

一番の気付きは"自分がどうしたいのか自分が全くわかっていない"ということでした。
そして、苦しかったのは自分の苦しさを和らげるための働きかけというのが全くできていない自分と向き合わなければならなかったことです。

これはどういうことかというと、受けていると「それができるとどうなりそう？」とか「どんな状態になれたらよさそう？」など"自分"が主語の質問をされることがあるのですが、自分が見えていなさすぎるせいで、その答えが全く思い浮かばないことが多々ありました。
それ自体は繰り返し毎回聞かれたり、アプローチを変えてもらったりする中で少しずつ自分の考えや希望が見えるようになったように思います。

苦しかった"働きかけのできていない自分と向き合わざるを得ない状況"というのは、こういう状況や背景があって苦しい自分から抜け出すために何もしてこなかったことが露わになる、という意味合いです。
私の中には"自分はダメな人間だ"という思考が強くあったのですが、それがセルフイメージとなっているせいで、何か起きた時に「やっぱり私はダメだ」と思い続けるだけで、根本的に解決しようと行動もしなかったし、なんで自分がダメなのかもよく把握できてすらいませんでした。
ただその背景にあるのはかつて「あなたはダメだ」と言われ続けた幼少期の記憶で、今誰かにそう言われているわけではないのにそれを引きずり続けているという構造です。
ここと戦って行動して、ということがコンフォートゾーンから出ることに繋がる部分だったのですが、最終的に効果が大きかったもののその当時の苦しさもかなり大きいものでした。

この苦しさも含め、"自分がどうしたいか"が見えるようになったり、そこに目が向くようになったり、また"自分はダメな人間だ"という意識が消せたことが、コーチングを受けたことによって感じた変化でした。

最後に

当時しっかり理解していない状況で始めたコーチングでしたが、最終的にかなり良い変化があり、その後もその状態をキープできているように思います。
ただ、受ける前に知っておいたらより良かったことを下記にまとめているので、よろしければそちらをご参照いただくとよりイメージが膨らむかと思います。

私自身がコーチになったきっかけはこの経験があってこそで、私もコーチングを通してご自身の判断基準のアップデートや納得感のある人生の創出にお役に立てればいいなと思っています。

コーチングについてはこちらをご覧ください↓

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