ひとつ命　［桑名吉成］

戦国ジャズ

ダウンロード

00:00 | 00:00

桑名吉成さまへ贈るセカンド・ライン。
大坂夏の陣、の本日に、失礼いたしまする。
合掌。
#ポエトリーリーディング

長宗我部家９将からなるフルアルバム、
「南海夢一領（なんかいのゆめひとそろえ）」
よりの、リードトラック。

フリーダウンロード可能ですが、
アルバム発売とともに消すので、お早めに。

photo by 池頼和さま武将アカウント
心よりの感謝を。


ひとつ命　作詞・作曲　柏木白泥

六の巷に待て

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(04:33)は購入後に視聴できます。

平塚為広さまへ贈るセカンド・ライン。
「ろくのちまたにまて」と読みます。
Single「戦友は百万にも勝る」3track

六の巷に待て　詩・曲　柏木白泥

元始武士に義など宿らずとも

其方は確かと大義に殉じたであろう

燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや

儂とて既に六の巷へ向かうところよ

人面獣心の奴輩を食い止め

先に果てたか積年の輩よ

其方へ向けて我が辞世を認めん

とまらぬ浮世より今こそ

主君が首級

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(03:18)は購入後に視聴できます。

湯浅隆貞さまへ贈るセカンド・ライン。
「しゅくんがしるし」と読みます。
Single「戦友は百万にも勝る」2track

主君が首級　詩・曲　柏木白泥

病み崩れた醜い顔を敵に晒すな

戦は時すでに巻き返すこと能わじ

主君が無念をその脇に抱えて

両の足を逸らせ彼の武者は駆けた

戦場より離れて息を吐く間もなく

大地に穴を穿つ無念を隠す程の

死の淵で

眺めたる

血潮など

飽いてさえ居れ

朋輩との縁

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(05:17)は購入後に視聴できます。

大谷吉継さまへ贈るセカンド・ライン。
「ほうばいとのえにし」と読みます。
Single「戦友は百万にも勝る」1track

朋輩との縁　詩・曲　柏木白泥

此れはお主へ向けた一番の贈り物

感謝と共にあるきっとそうだと願う

お主の情熱は儂を解きほぐしてくれた

だから言葉を送ろう唯の一度きりだが

高揚しすぎること

それに注意深くなるのだ

お主の慎重さはまだ生かして行ける筈が故に

物事を真

雨が下しる

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(05:43)は購入後に視聴できます。

明智光秀さまへ贈るセカンドライン。
「あめがしたしる」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」6track

雨が下しる　詩・曲　柏木白泥

天正十年皐月

造反の予兆は連歌にて

彼は覚悟を込めた

細やかな遊興の隙間に

嗚呼

神よ仏よ

在わすならば我を護り給え

神よ仏よ

罪は何れにこそ在りやとて

天正十年水無月

その義挙は日の本を驚かす

彼は何を望んだのか

理想と現実の狭間で

折檻状を甘んじる

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(03:52)は購入後に視聴できます。

佐久間信盛さまへ贈るセカンドライン。
「せっかんじょうをあまんじる」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」5track

折檻状を甘んじる　詩・曲　柏木白泥

思いの外絡め取られていた

戦国の世の慣わしと言うものらに

目眩ましが消えて思考が及んだ

鮮やかに見えていた理想を無茶だと覚えた

陰鬱を吐き捨てるための折檻状

天下を治むるに余るはその短慮

此の身を放逐するに至る由縁

愚かさを

常山紀談

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(05:36)は購入後に視聴できます。

松永久秀さまへ贈るセカンドライン。
「じょうざんきだん」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」4track

常山紀談　詩・曲　柏木白泥

歴史とは後世に作られるものとは

先達はよくぞ言うたものであるな

如何な行いを為したか

口伝によって歪められて行くであろう

三悪を為したと語り継がれし者

逸話の数々を知りて如何に思うか

無念の遣り場も無いのか

其れとも正しく我が行いと宣うか

主

刀に餅

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(06:06)は購入後に視聴できます。

荒木村重さまへ贈るセカンドライン。
「かたなにもち」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」3track

刀に餅　詩・曲　柏木白泥

想いを繋げて

礼を尽くせど届き得ず

道とて薫るか

抗えじの定めとさえ覚ゆ

儂が心を掠め取るように

幾重にも重ねた罠は

やがていつの日か空しく絶たれん

落日の陽と成り行けと

あざとく世を往く

欺瞞に満ちた面の皮

剥がしてみたなら

崩れた字体で野

崩れしは心の証

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(03:46)は購入後に視聴できます。

磯野員昌さまへ贈るセカンドライン。
「くずれしはこころのあかし」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」2track

崩れしは心の証　詩・曲　柏木白泥

容易くは崩せぬ陣を

十一段破りて

覇道を求む男に迫る

近江の斬り込み上手

如何に奮戦を行えども

控えの厚さには

敵うべくも無く退き

再起を図る

一個の武者の戦ぶり

その心意気には

しっかと据えられた沽券

意地や意気まで宿る

義龍月下

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(04:20)は購入後に視聴できます。

斎藤義龍さまへ贈るセカンドライン。
「ぎりょうげっか」と読みます。
EP「尚、覇道を望むなら」1track

義龍月下　詩・曲　柏木白泥

その痛みの大きささえ

時の流れは呑み込むようだ

病の身に何を想う

誰を慕い誰を慈しむ

父と呼ぶに悩むような

身の上知るは幾年の折

定めへと抗いにして

しかと元服を迎う

然れど誰もがその身を想わない

寧ろ疑いにして

ただ膨らむ孤独は寂寥へと身

清州の深慮

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(04:46)は購入後に視聴できます。

池田恒興さまへ贈るセカンドライン。
My Favorite Sengoku～柏木のお気に入り～

清州の深慮　作詞・作曲　柏木白泥

主君との別れが

斯くの如くであろうとは

予見することなど

叶う筈もなかったわ

折しも畿内に在りて

敵討ちに与して

その無念を晴らせたるは

僥倖と言わねばならぬやも知れぬ

人間五十年

それも定めか

来たる日々の中に

重臣として在りしこと

難しき

燻の腹心

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(03:08)は購入後に視聴できます。

宮部継潤さまへ贈るセカンドライン。
My Favorite Sengoku～柏木のお気に入り～

燻の腹心　作詞・作曲　柏木白泥

近江浅井は宮部村

山法師より出でにして

天下の才に肖りて

片腹さえも痛ませず

山陰にては両川の

猛き方をば食い止めて

畿内にてゆめを掴みし

主の陰を働きて

九州にての大功は

根白坂での振る舞いに

粘りに粘る堅守の儀

日本無双と呼べようと

因幡銀

和を連ねる

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(02:48)は購入後に視聴できます。

長連龍さまへ贈るセカンドライン。
My Favorite Sengoku～柏木のお気に入り～

和を連ねる　作詞・作曲　柏木白泥

義の名の下に

殺められしは

その男の愛した家族

焦り逸りを

伴いにして

義を掲げることの拙き

死による導きは

皆が迎うるもの

心を冷まし

また世に臨む

策謀のみは好かぬ故に

眼で人を

貫くように

人の悪意を見通すように

己に言い聞かすべく

月山の野

戦国ジャズ

100円

00:00 | 00:00

※試聴版です。オリジナル版(04:29)は購入後に視聴できます。

尼子久幸さまへ贈るセカンドライン。
My Favorite Sengoku～柏木のお気に入り～

月山の野　作詞・作曲　柏木白泥

空を見上げれば美しい月が今日も見ゆ

久しく眺めて居なかった幸ある景色

臆病さではなく慎重さを胸に据える

其れに及ばざる若き日々を悔いるかのよう

一門の重きは何を思い身を粉にする

目結の旗の下安寧の世を願うか

諌めることも勇であることを知りつつ

嘲りに耐え