記事一覧
mo-boy document part:5
連休明けに39歳になった。
これを期にwebでの日記を再開してみる。
インターネットを初めてから、毎日にように文章をあげるのが習慣になっていた。20代前半ホヤホヤの頃からだ。それが2010年ごろからtwitterだとかfacebookだとか近代的な健康ランドあるいはレディメイドの不健康ランドに入り浸り、140文字だ五・七・五だとか短い文章で済ますようになっている。
大変結構なことだと思う。
冗長で
2017-18秋冬チェアリング所感
あけましておめでとうございます。
さて、昨年の秋からJCA 日本チェアリング協会 を発足させ、実践と紹介をフンワリとやっています。
・Excite Bit コネタ で記事にしてもらったりhttps://www.excite.co.jp/News/bit/E1511164008590.html
・ZIP-FM『モーニングチャージ』に電話出演しチェアリングについてお話させていただきました。出演したコー
チェアリングミーティング報告
雨で延期したチェアリングミーティングを11.4日、お台場海浜公園で催しました。
チェアリングは家のリビングルームに集まるぐらいの人数が上限かな、と思っていました。しかし人間、本当に寛ぐと言葉を発しなくなるものです。表題の画像のように、各々がパーソナルスペースを取りながらイイ気分に浸っているという現象を観測できました。
ミーティングの狙いとしては、各人がどのような装備や工夫をしてるかの交換がありま
鳥人間コンテスト(6)
深町一夫は漠然と死にたいと考えてばかりいた。
6歳でファミコン、15歳でエヴァンゲリオン、16歳で日本語HIPHOPと出会い、19歳でテレホタイムのインターネットにはまり、青年期を過ぎ、いわゆる世間でいう<おじさん>と呼ばれる年になっても、高校生あたりから進歩していないと気付き始めていた。
なんの間違いか結婚したものの、この春に離婚した。勤めていたデザイン事務所は正月過ぎに倒産し、今はパン工
鳥人間コンテスト(5)
谷口アベベは指を舐め、天を指した。風を読んでいる。
南陽化成本社の正面にある広場には社員とマスコミが集まっている。今、人類の初飛行が行われようとしいる。今日は南陽化成創立80周年の記念日だ。
この日のために谷口アベベは血の滲む飛行訓練と減量を行ってきた。軽くするために、昨日から食事を取っていない。
谷口アベベは目をグッと見開いた。背筋が唸り、翼が大きくしなった。
絞りぬいた両脚で地面を
鳥人間コンテスト(4)
昨日から何も食べていないが、空腹は感じない。
谷口アベベは南陽化成の社員だ。大学駅伝でスターだった彼は南陽化成に入社し、次期オリンピックの日本代表候補の本命と見られていた。
彼の背中に翼が生えたのは1年前だ。
身長140cmと小柄な体に、広げると6.5mもの全翼を持つ。背中で折り畳んでも自分の身長を優に超える縦幅がある。日常生活にも様々な支障が出るサイズだった。
その重りと空気抵抗で
鳥人間コンテスト(3)
「やばいっす」
奥村はニカっと笑って生ビールを飲んだ。
「これ生えてきてから、売り上げ2倍っす。会話のきっかけなるんで」
彼は翼を隠さないタイプの有翼人種だった。ワイシャツとジャケットの背を貫き、居酒屋で翼を恥ずかしげもなく出している。
「女の子、触らしてくれって言ってきて、スゴイっす」
彼の翼は小型タイプで広げても全翼80cm程だった、それがコンパクトに畳まれている。
「先輩、写メ見ますか
鳥人間コンテスト(2)
家の外では翼をリュック状の袋に収めておく。
まず何よりも目立つ、というのが理由だ。
狩石まる子はアパートに帰ると靴を脱ぎ、その“翼袋”を外した。
冷凍のご飯をレンジで温め、帰り道で買った惣菜と食べた。
最近は外食する機会が減っていた。翼は袋に覆われているとはいえ、背中よりも大きいそれは人の目を引くし、背もたれがある椅子では干渉してしまって心地が良くない。
この翼が生えてくる事例は数年前
鳥人間コンテスト(1)
背中の翼がわずらわしかった。
狩石まる子は電車のドア付近の壁を背にしている。
ゆったりした白いブラウスに黒のボトムス。
背中には縦長のリュックサックのようなものを背負ってる。
正しくはリュックサックではなく、翼を収めるための袋だ。
両翼は広げると3mほどに広がるが、畳めば縦80cmほどになる。
30代も半ばになり肩や背中が凝ってきた。コリがひどくなると、整体やタイ古式ストレッチに通