みんなだいすき、そして私もお慕いしている岩倉曰さんの付け句のお題で短歌を作りました。 唯一無二のいわくさんの情景と言葉選びに楽しく作ることができました! ---------…
06/01 更衣迷惑メールもひっちゃぶく 06/02 四十雀うつくしさとは個の基準 06/03 朗らかな麦笛で、でもそれっきり 06/04 恍惚はされるためある泰山木 06/05 わたした…
05/01 魚島の命のすべてに探す人 05/02 燃え盛る躑躅へ語る逃避行 05/03 しあわせへ少しの陰り春日傘 05/04 世界なんて見える範囲だけ潮干狩 05/05 宛先を消した手紙…
04/01 空が青すぎて困った万愚節 04/02 死人とは話せずじまい春の波 04/03 陽炎と最終楽章で待つよ 04/04 青麦のひとつひとつが君で 困る 04/05 清明の窓のすべてへ…
03/01 百貨店のちりめんじゃこはおとなしい 03/02 双蝶に見ているキュートアグレッション 03/03 恋と認めたら楽なのに薄紅梅 03/04 磯焚火おぼえなき胎児の記憶 03/05…
02/01 踊りましょう、三寒四温は変拍子 02/02 寒紅が沈黙もうつくしくする 02/03 冬惜しむ傷は膿ませず乾かして 02/04 立春はカフェインよりも鋭い 02/05 春日におひ…
01/01 人のまま屠蘇が唇へと触れる 01/02 年新た北極星は手の内へ 01/03 去年の香りをクローゼットから抜く 01/04 俺にない抱負が飛んで来る賀状 01/05 小寒は部屋の…
12/01 選ばなかった道で咲く花八手 12/02 ミュラー・リヤー錯視になって厚着 12/03 紅葉散る下げた頭にある重み 12/04 言伝の灰から産んだ百合鴎 12/05 枯園に瞬いて…
11/01 晩秋にふたりで笑っていた虚構 11/02 見下せば野山の色と同じ国 11/03 露寒に いいから少し黙っていて 11/04 うつくしく死ぬひととする冬仕度 11/05 破芭蕉嘘…
10/01 目眩 栄光を遺物に天高し 10/02 それからは冷ゆる意識の底に居る 10/03 秋の蛇おれにエデンは早すぎた 10/04 割るさつまいもからファンファーレの湯気 10/05 …
09/01 適切な孤独を見つけ休暇果つ 09/02 野葡萄や余韻としてのキスの痕 09/03 秋手入あなたは黙るのが得意 09/04 秋涼しすれ違うのは未成年 09/05 梨売の そ…
08/01 舐めあった傷の甘さの暑気払 08/02 炎昼にすれ違うのはすべて死者 08/03 過ぎる日を閉じこめて咲く百日草 08/04 プールの水を叩き割るギャングエイジ 08/05 そ…
07/01 戦闘は斯くあるべしと鰹釣 07/02 ではそこで見ていろよ黒南風と死ぬ 07/03 蚊の声が描く命の相似形 07/04 黙っても仕方がないのにね浮葉 07/05 黴の香を嗅ぐほ…
06/01 甘藍の層にうまれるアルペジオ 06/02 健康は金では買えぬ泥鰌汁 06/03 落し文を開けば弾け飛ぶ涙 06/04 野茨の絡まる脚と死の舞踏 06/05 麦の穂が揺れて …
05/01 黄金週間を混ざっていく訛 05/02 母も母の母より産まれ来て鰊 05/03 独活和とそれから言えなかったこと 05/04 争いの炎の絶えぬまま暮春 05/05 ツァイガルニク…
04/01 虫出しの雷に転がるしゃれこうべ 04/02 桜東風わたしにかつてあった灘 04/03 芯にいる小さな子ども春日影 04/04 沈黙の得手であるほど春眠し 04/05 薄葉紙をめ…
君村類
2023年9月10日 13:48
みんなだいすき、そして私もお慕いしている岩倉曰さんの付け句のお題で短歌を作りました。唯一無二のいわくさんの情景と言葉選びに楽しく作ることができました!----------※前掲のポストを元に作成しています※「上」:上の句いわくさん、下の句君村 「下」:上の句君村、下の句いわくさん上1. 逆さまに認識すれば常識でないほうへ引く蛍光マーカー下2. Squall 傘を失くしてそれだけじ
2023年7月1日 07:05
06/01 更衣迷惑メールもひっちゃぶく06/02 四十雀うつくしさとは個の基準06/03 朗らかな麦笛で、でもそれっきり06/04 恍惚はされるためある泰山木06/05 わたしたちはきっと茨の花のうまれ06/06 黄金の芒種の中を子は一途06/07 蜻蛉生る明日を明日とは知らぬまま06/08 若竹の伸びる速さに勝つおまえ06/09 清潔なベッドルームへ撒く清水06/10 くちづ
2023年6月11日 10:50
05/01 魚島の命のすべてに探す人05/02 燃え盛る躑躅へ語る逃避行05/03 しあわせへ少しの陰り春日傘05/04 世界なんて見える範囲だけ潮干狩05/05 宛先を消した手紙の舞う立夏05/06 筍の伸びる速さで叶う夢05/07 桐の花あなたこそ哲学だった05/08 錆びついた記憶の鎖を断つ五月05/09 水の色のネイルカラーを買う薄暑05/10 これは愛鳥週間に産む卵0
2023年6月2日 11:59
04/01 空が青すぎて困った万愚節04/02 死人とは話せずじまい春の波04/03 陽炎と最終楽章で待つよ04/04 青麦のひとつひとつが君で 困る04/05 清明の窓のすべてへ火を灯す04/06 菜の花も警告色を少し抱く04/07 初虹はおまえのたましいからできた04/08 頭上には果て無き銀河仏生会04/09 逃げ水の手前でもつれてしまう舌04/10 黒塗りの箇所も照らして
2023年5月4日 17:26
03/01 百貨店のちりめんじゃこはおとなしい03/02 双蝶に見ているキュートアグレッション03/03 恋と認めたら楽なのに薄紅梅03/04 磯焚火おぼえなき胎児の記憶03/05 ご覧、あれがヒトのカルマで点く山火03/06 啓蟄のわたしがうしなったすべて03/07 世界中芽立がつくる点描画03/08 正しさの数だけ延びる蜷の道03/09 はるかなる悔悟の果てにマント脱ぐ03/
2023年4月8日 07:05
02/01 踊りましょう、三寒四温は変拍子02/02 寒紅が沈黙もうつくしくする02/03 冬惜しむ傷は膿ませず乾かして02/04 立春はカフェインよりも鋭い02/05 春日におひとりさまで何が悪い02/06 斑雪嶺よ得てしてヒトは不完全02/07 目目目目目目目目目(ごめん)白魚汲む02/08 エンドロールムービーの中を針祭る02/09 それもまた情熱であり畦を焼く02/10
2023年3月4日 11:57
01/01 人のまま屠蘇が唇へと触れる01/02 年新た北極星は手の内へ01/03 去年の香りをクローゼットから抜く01/04 俺にない抱負が飛んで来る賀状01/05 小寒は部屋の暗がりに蹲る01/06 梯子乗の見える高さが全て空01/07 懺悔室として供する七日粥01/08 まっさらなおまえに成人式が来る01/09 墓標には輝きすぎているオリオン01/10 広がった夢に似ている
2023年2月10日 11:41
12/01 選ばなかった道で咲く花八手12/02 ミュラー・リヤー錯視になって厚着12/03 紅葉散る下げた頭にある重み12/04 言伝の灰から産んだ百合鴎12/05 枯園に瞬いていた星の跡12/06 最期まで酢牡蠣は海を持っていた12/07 リボンタイをきつく結んでやる大雪12/08 ばらばらに地図はちぎられ開戦日12/09 ボーナスがひかりに見えてくるなんて12/10 週末の
2022年12月30日 06:41
11/01 晩秋にふたりで笑っていた虚構11/02 見下せば野山の色と同じ国11/03 露寒に いいから少し黙っていて11/04 うつくしく死ぬひととする冬仕度11/05 破芭蕉嘘をつくなら早くして11/06 少しずつ世界はずれて秋の果11/07 立冬に生まれた風は鋭い11/08 火の爆ぜて潤目鰯も断末魔11/09 ちり鍋であなたの箸をつかまえる11/10 わたくしのみづうみにゐ
2022年11月29日 18:11
10/01 目眩 栄光を遺物に天高し10/02 それからは冷ゆる意識の底に居る10/03 秋の蛇おれにエデンは早すぎた10/04 割るさつまいもからファンファーレの湯気10/05 かさぶたがそこにも見えて障子貼る10/06 宵闇に光る双眸を置いてきた10/07 各々の狂気へ触れる水の秋10/08 わかりあえないとわかりあう寒露10/09 大いなる沈黙として色変へぬ松10/10 秋
2022年10月6日 06:10
09/01 適切な孤独を見つけ休暇果つ09/02 野葡萄や余韻としてのキスの痕09/03 秋手入あなたは黙るのが得意09/04 秋涼しすれ違うのは未成年09/05 梨売の それ以外何も知らない09/06 爪紅がタンゴのように揺れる夜09/07 永遠になれないうちに来る白露09/08 天国のドアは南瓜の硬さらしい09/09 鰯引く手にはこれでもかと傷が09/10
2022年9月4日 06:12
08/01 舐めあった傷の甘さの暑気払08/02 炎昼にすれ違うのはすべて死者08/03 過ぎる日を閉じこめて咲く百日草08/04 プールの水を叩き割るギャングエイジ08/05 それにしても昆布の緑の豊か08/06 見えないほうの星を思う原爆の日08/07 秋立つや誰もに一度はあるデジャヴ08/08 回想の中までやわらかな冬瓜08/09 愛される証拠を数えても秋暑08/10 生き
2022年8月3日 06:15
07/01 戦闘は斯くあるべしと鰹釣07/02 ではそこで見ていろよ黒南風と死ぬ07/03 蚊の声が描く命の相似形07/04 黙っても仕方がないのにね浮葉07/05 黴の香を嗅ぐほんの僅かの自傷07/06 源五郎一生にある浮き沈み07/07 小暑から目指す暑さの消失点07/08 初蝉の生きる力がおそろしい07/09 伽羅蕗の色は盲点と同じ07/10 破れた夢はそれっきり青田道0
2022年7月1日 06:22
06/01 甘藍の層にうまれるアルペジオ06/02 健康は金では買えぬ泥鰌汁06/03 落し文を開けば弾け飛ぶ涙06/04 野茨の絡まる脚と死の舞踏06/05 麦の穂が揺れて 仕方がなかったんだ06/06 虚偽のツイートもはびこっていく芒種06/07 いつまでも梅雨めく国で躍るがわ06/08 純潔を問いつつ咲いている十薬06/09 その口へ蜈蚣が這えばいいものを06/10 落
2022年6月1日 06:16
05/01 黄金週間を混ざっていく訛05/02 母も母の母より産まれ来て鰊05/03 独活和とそれから言えなかったこと05/04 争いの炎の絶えぬまま暮春05/05 ツァイガルニク効果として来る立夏05/06 はじまりのおわりは若楓の一葉05/07 黄金比の余韻を残す麦嵐05/08 まだ何も知らない頃に見た目白05/09 4Kの画質で唸る卯月波05/10 告げ口を海芋は咎めはしな
2022年5月1日 06:17
04/01 虫出しの雷に転がるしゃれこうべ04/02 桜東風わたしにかつてあった灘04/03 芯にいる小さな子ども春日影04/04 沈黙の得手であるほど春眠し04/05 薄葉紙をめくって清明が来る04/06 鳥風のせいで(おまえを)殺せない04/07 第三の目を閉じて見る花筏04/08 忘れ霜その後のことを知りたくない04/09 山桜焼き尽くされるネガフィルム04/10 花過ぎや