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【摂食障害】私とアイスの物語
「何でもいいから食べなさい。」
そう言って差し出されたのは、無数のアイスだった。
この中から何でも好きなのを選べ、ということらしい。
日差しが当たって熱くなったテーブルの上、何種類も並べられたアイスは、どれが選ばれるかコンテストされているみたいだった。
だから、この中からひとつも食べたくないなんて、言い出せなかった。
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3年前、はっきりと診断されたわけではないが、私は拒食症に
演技性パーソナリティ疑いから脱却できた話
「しばらく見た目を変えないでみたら?」
2年前、とある精神科医に言われた。
当時、私は見た目をコロコロ変えるのにハマっていて、化粧と髪型ひとつで世の中にいる女の子のうち12タイプくらいを演じた。
何か私生活で失敗した時、見た目を変えたら、別人が失敗したのだと錯覚することができた。
私生活で失敗した私はその全てが悪い私だと思っていて、見た目を変えなければ気持ちが切り替えられなかったのだ。
でも精