記事一覧
米国の商業用不動産鑑定事情まとめ
1.前置き:J-REITと鑑定評価オリックスREITが、コロナ禍で傷んだ収益を背景に、2023年8月にホテル日航姫路を大幅な譲渡損を発生させ売却した。https://finance.stockweather…
記事感想:CBRE U.S. Cap Rate Survey H2 2022
1.CBRE U.S. Cap Rate Survey H2 2022記事についてCBRE U.S. Cap Rate Survey H2 2022がリリースされました。 https://www.cbre.com/insights/reports/us-cap-rate-survey-…
米国の財務諸表を読む(米REITのPublic Storageを題材に)
1.米国の財務諸表米国の財務諸表の見方が分からずネットをさまよっていたら以下のサイトを見つけた。
アメリカの財務諸表10-Kの見方の練習をするべく、これを使って米国REITを題材に簡単にレビューして見ようと思う。ひとまず以前の記事でSP500のREITの銘柄をまとめたが、ここでも記載した、Self-StorageのPublic Storageについてまとめてみる。
※本記事は特定の投資商品を推奨
米国の商業用不動産鑑定事情まとめ
1.前置き:J-REITと鑑定評価オリックスREITが、コロナ禍で傷んだ収益を背景に、2023年8月にホテル日航姫路を大幅な譲渡損を発生させ売却した。https://finance.stockweather.co.jp/contents/dispPDF.aspx?disclosure=20230825546626
これ自体は単なるコロナ禍で傷んだ物件の損切りをした話だが、鑑定評価に関して見ると、
Affordable Housingアセットとは?【Non-Traditional不動産アセットタイプ③】
1.アフォーダブル住宅特化型不動産投資法人の設立のPR2023 年5月 31 日にインヴィンシブルREITのIRページでアフォーダブル住宅特化型不動産投資法人の設立に関するプレスリリースがあった。
ビレッジハウスREITの設立についてはすでに色々な方が言及しているため特に付け加えることはないのだが、"アフォーダブル住宅"という概念は、おそらくフォートレスが本社を置く米国ですでにアセットタイプとし
記事感想:CBRE U.S. Cap Rate Survey H2 2022
1.CBRE U.S. Cap Rate Survey H2 2022記事についてCBRE U.S. Cap Rate Survey H2 2022がリリースされました。
https://www.cbre.com/insights/reports/us-cap-rate-survey-h2-2022
この記事をもとに、2022年の米国不動産キャピタルマーケット及び2023年以降のアウトルックにつ
書評:金利を見れば投資はうまくいく
金利についての知見が乏しかったので読んでみたのですが名著でした。
まだ消化しきれていないものの、金利は炭鉱のカナリアであり、金利の動向を抑えることで、今マーケットがサイクルの中のどこに位置しているのかを把握することができ、今ポジションを増やすべきか減らすべきかについての知見を得る事ができるとのこと。
筆者は主に不動産金融関連の業務に従事しているが、米国のコアオープンエンドファンドは評価額(株式だ
Blackstone BREITの解約について考察
1.プライベート不動産市場に伝播する逆金融相場御存知の通り、2022年は株式市場にとって逆風の年であり、これは主に米国がインフレ退治のため金利を上げていることが主因である。
SP500と10年国債の金利は見事に負の相関関係にあり、金利の動向が株式市場と直結するまさに逆金融相場の様相を呈している。
不動産マーケットも、主に米国と欧州で逆風が吹いているところであり、株式マーケットとの連動性の高いUS
Investment Manager①:投資家と運用者について~KKRとBlackstoneを例に~
1.投資家(Investor)と運用者(Investment Manager)の違いについて投資系の掲示板やSNSでよく「機関投資家」というワードを目にするが、「投資家(Investor)」と「運用者(Investment Manager)」を混同しているのではないか思えるような記述を目にする。確かに明確な定義はなく、投資家でもあり運用者でもあるような場合もあるが、資金フローや構造を把握するにあた
もっとみるビークル別不動産投資手法まとめ
1.様々なビークルでの不動産投資以前CalSTRSの投資概要についてのブログで、CalSTRSの2021年下半期の取得/売却一覧を以下の通り示した。
まず目につくのがBlackstoneやCBRE IMの"Fund"であるが、これは他の投資家と同一のビークルを共有して投資するコミングルファンドで、前提なく"ファンド"といえばこれを指す。更に途中解約できない有期のClosed-End Fundと中