猫本コウヨ

30代/動画シナリオライター兼さすらいの小説書き/公募に向けて爆進中/読書好き/SSや…

猫本コウヨ

30代/動画シナリオライター兼さすらいの小説書き/公募に向けて爆進中/読書好き/SSや短編を積極的投稿中/ネコの顔マッサージ動画に癒し/小学生男児と童顔40代夫が家族

マガジン

  • メガネの創作たち

    2023.6.13名称変更 掌握やショートショートといった小説を垂れ流してます。 正に私の脳内から湧き出た産物といったところでしょうか。

  • ことわざ慣用句deショートショート

    ことわざから広がった想像の物語を楽しんでほしい。

  • もっこちゃん

    小説「もっこちゃんの愛おしい毎日」をまとめています。

  • 「書く習慣」チャレンジ(20236.6に無事完走)

    いしかわゆきさん(ゆぴさん)の「書く習慣チャレンジ」をテーマに投稿したものを集めました。 ※無事に完走できたー

  • あまくてやさしいこと

    連載小説「あまくてやさしいこと」 大好きなぐりとぐらが出てくるお話です。

記事一覧

固定された記事

【決意表明note】私はこの名前で創作の波にもまれていきたい

本日は、7月14日金曜日。 「一粒万倍日」であるこの良き日、私「イイワケシロメガネ」は新たに名前を変え、更なる高みを目指します。 今日からは「猫本コウヨ」として、…

猫本コウヨ
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【毎週ショートショートnote】文学トリマー

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いつまでも「たかぎなおこ」

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【ことわざdeショートショート】待つ間が花(だったかもしれない)

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猫本コウヨ
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【毎週ショートショートnote】春ギター

親父から譲り受けたフェンダーCC-60Sをおもむろに手に取り、西日差す片隅で、あの曲をおもむろにつま弾きだす…。 一番のサビが終わった途端、開け放たれた窓から大量の桜…

猫本コウヨ
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わたしの本業しごとについて

私はかれこれ3年ほど、社員食堂の仕事をしている。 今回はそのことについて、書いてみようと思う。 きっかけは、前職で常につきまとっていた現実というあきらめと、こうあ…

猫本コウヨ
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毎晩の私をスケッチしてみる

食堂の仕事を終え、子どもを学童へ迎えにいき、疲れた体でご飯の準備をし、かきこむように食事を終え、夫が皿洗いをしてくれている間に、寝る布団を敷いたり、洗濯乾燥され…

猫本コウヨ
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何てないこと日常

数日前から、鼻がムズムズしている。 それ加え、腸にガスが溜まっているらしく、5秒に1回は放屁せずにはいられない。 ピロリ菌除菌の薬、その他諸々の薬を飲み始めてから…

猫本コウヨ
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書くことで、「じぶん」を取り戻していく

書くことは血肉となっていき、物書きとしてとことん「深い人間」へと成長させてくれる…。 でもいざ、パソコンを前にすると、書けない。 脳内にすっかり定住してしまった…

猫本コウヨ
1か月前
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【決意表明note】私はこの名前で創作の波にもまれていきたい

【決意表明note】私はこの名前で創作の波にもまれていきたい

本日は、7月14日金曜日。
「一粒万倍日」であるこの良き日、私「イイワケシロメガネ」は新たに名前を変え、更なる高みを目指します。

今日からは「猫本コウヨ」として、数々の作品を紡ぎあげていきたいと思います。
どうぞお見知りおきを。

なぜこの名前に?と思われるかもしれませんが、その由来などはいずれ気が向いたらまた投稿してみようと思ってます。
ちなみに画数調べたら、結構良かった(笑)

本来であれば

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【毎週ショートショートnote】文学トリマー

【毎週ショートショートnote】文学トリマー

#毎週ショートショートnote #文学トリマー

「すみません」
「いらっしゃ~い」
「あの…大丈夫ですかね?」
「いいっすよ。ここに座ってもらっていいんで」
見た目チャラそうなお兄さんに促され、壁一面の鏡の前に座った。

「今日はどんな感じで?」
「じゃあ、この『文学コース』を」
「かしこまりましたぁ~、っしゃ!」
いきなりテンションが高くなり思わず吠えそうになった。

低い振動音と共に、長いこ

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【毎週ショートショートnote】記憶冷凍

【毎週ショートショートnote】記憶冷凍

#毎週ショートショートnote #記憶冷凍

時々、夢を見る。

知らないところに立っていて、指一本動かせられない。
どうやら自分は、カチカチに凍っている状態らしい。
なのにちっとも寒くない。

私はなぜ、こんな状態になっているのか。

だがそう思っている間にも、体は少しずつ硬直していく。
私の心臓が止まるのも、時間の問題。

もしかしてこれは、何かのドッキリではないか。
あのプラカードを期待して

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#シロクマ文芸部 風薫る

#シロクマ文芸部 風薫る

#シロクマ文芸部 #風薫る

風薫るこの季節に、私はいつも決まって思い出すことがある。
それはある日突然、私の前から姿を消した「あの人」と食べたシュークリームの味だ。
私は生クリームが苦手で、甘い物といえばカスタードクリームが入ったものやチョコレートがトッピングされたものなどを好んで食べるのだが、あの日はなぜか、無性にシュークリームが食べたくなったのだ。

「あの人」は生クリームの類が大好物で、三

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【毎週ショートショートnote】真夜中万華鏡

【毎週ショートショートnote】真夜中万華鏡

#毎週ショートショートnote #真夜中万華鏡

深夜2時。
俺は頭を抱えていた。

(アレを超えるアレがどうしても生まれない…)

朝の9時までには、できあがった音源を提出しなければならない。
だがどうも、音が降りてきてくれないのだ。

(こういうときは、どうすればいいのか)
俺は目を閉じ、腕組みをして考えた。

…。

気がつくと、窓の外は明るかった。
どうやらそのまま寝ていたらしい。

さて

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【毎週ショートショートnote】放課後ランプ

【毎週ショートショートnote】放課後ランプ

#毎週ショートショートnote #放課後ランプ

(こんなところにお店、あったっけ…?)
いつもの帰り道、私は部活カバンをかけ直しつつ、その看板を見上げた。

「喫茶 放課後ランプ」

私はおそるおそるガラス戸をのぞき込んだ。
そこで目に飛び込んできたのは、猫。
まるで顔だけが人間の、猫。

何てことない感じで、紅茶らしき飲み物をカップに注いでいる。
すると突然、こちらを見た。
(ひゃっ!目が合っ

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#シロクマ文芸部 こどもの日

#シロクマ文芸部 こどもの日

#シロクマ文芸部 #こどもの日

こどもの日って、なんかかわいい。
字の感じとか、響きとか、見た目とか、全部。
そう思っていたのだけど…。

あるとき、ショッピングセンターの地下街を歩いていると、
「節句に!かしわ餅はいかがでしょうか」
「こいのぼりロール、限定○○○円!!」
などのポップがどのお店にも掲げてあり、今日はこどもの日であることに気づいた。

在宅でフリーランスの物書きをしていることも

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いつもそばに君がいた

いつもそばに君がいた

#ショートショート #掌握 #ほろ酔い文学

最近になり、お酒の種類が多岐多様となってきた昨今。

少し前までは、アルコール9%というストロング系が流行っていたが、健康志向の高まりにより、今では微アルコールと呼ばれるものやノンアルコール系が随分増えたように感じる。
ストロング系は一気におさらばといったところかな。

だが私は、相変わらずビール一筋だ。

私の父も大好きで、よくグラスを冷凍庫で冷やす

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いつまでも「たかぎなおこ」

いつまでも「たかぎなおこ」

#推しのコミックエッセイ

最初の出会いは「150センチライフ」
私の身長は158センチで、つまるところどっちつかずな身長。
低い訳でもなく高い訳でもない、なんとも中途半端な大きさ。

だからという訳ではないが、私はものっすごい小柄な人とものっすごい長身の人を見かけると、ついつい見てしまう。
その熱視線の中身は、羨ましさのようなものがあるかもしれない。
よく小柄の人は、小さい事のデメリットばかりを

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【毎週ショートショートnote】トラネキサム酸笑顔

【毎週ショートショートnote】トラネキサム酸笑顔

#毎週ショートショートnote #トラネキサム酸笑顔

「その笑顔!いいねぇ」
真緑のバックスクリーン、焼けるほどの強い照明、目をしかめるほど眩しいライト。
この道30年という知見さんは、地味な出で立ちでありながら、被写体の魅力を引き出すことで有名なカメラマンだ。

「その笑顔、今までで一番だよ!」
知見さんが顔を真っ赤にしながら、興奮気味にシャッターを切りつづける。

(あの薬が効いてるんだわ)

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【ことわざdeショートショート】待つ間が花(だったかもしれない)

【ことわざdeショートショート】待つ間が花(だったかもしれない)

#ショートショート #短編 #待つ間が花

※ことわざの意味とはだいぶ乖離したお話になってしまいましたが、その辺りはサラッと流してくれたら、猫本はのどをゴロゴロ鳴らして喜びます(笑)

アイドル育成ゲームなるものを買ってみたのは、ほんの一ヶ月前のこと。
以前から興味はあったものの、恥ずかしがりやの性格に加えて、誰かに見られたらどうしようというどうでもいいプライドが邪魔をして、買ってからもすぐに開封

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【毎週ショートショートnote】春ギター

【毎週ショートショートnote】春ギター

親父から譲り受けたフェンダーCC-60Sをおもむろに手に取り、西日差す片隅で、あの曲をおもむろにつま弾きだす…。

一番のサビが終わった途端、開け放たれた窓から大量の桜の花びらが吹きこんできた。
その光景にしばし見とれながら、俺は決まって思い出すことがある。

既に故人となった親父はこの曲が好きで、よく弾き語りをしてくれた。
そうしてきまって最後に、生涯で一番愛したというその人の名前を、最後のスト

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わたしの本業しごとについて

わたしの本業しごとについて

私はかれこれ3年ほど、社員食堂の仕事をしている。
今回はそのことについて、書いてみようと思う。

きっかけは、前職で常につきまとっていた現実というあきらめと、こうありたいという理想の隔たりにやるせなさを感じたからだ。
それ以外にも、今の状況で精一杯できる職種ではないということも転職を後押ししたことの一つだと思う。

とにもかくにも、前職を全うしながら、ネットで求人を探し続けてたどり着いたのが、今の

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毎晩の私をスケッチしてみる

毎晩の私をスケッチしてみる

食堂の仕事を終え、子どもを学童へ迎えにいき、疲れた体でご飯の準備をし、かきこむように食事を終え、夫が皿洗いをしてくれている間に、寝る布団を敷いたり、洗濯乾燥されたタオルをたたんだりして、それなりの家事をこなす。

その一連の動作の中に、「自分時間」というものがないのだ。

だからお風呂から上がり、二人が寝静まった時間が、私の「自分時間」のはじまり。
そうなるとどうしても、夜更かしになりがち。
お肌

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何てないこと日常

何てないこと日常

数日前から、鼻がムズムズしている。
それ加え、腸にガスが溜まっているらしく、5秒に1回は放屁せずにはいられない。

ピロリ菌除菌の薬、その他諸々の薬を飲み始めてから、体調が明らかに変わったような気がする。
変わった、というのは、体にとっては良いのかもしれないが、気持ち的には中々にしんどい。と、自分では思っている。

それはいいとして、前回書いた妄想人が居着いているせいで、シナリオライターの仕事が中

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書くことで、「じぶん」を取り戻していく

書くことで、「じぶん」を取り戻していく

書くことは血肉となっていき、物書きとしてとことん「深い人間」へと成長させてくれる…。

でもいざ、パソコンを前にすると、書けない。
脳内にすっかり定住してしまった妄想人たちが、ムクムクと顔を上げていき、血管の端から端まで、まるで鬼ごっこのようにドタバタと走り回ってしまう。

ここ最近は、発注いただいたシナリオを書き上げていくのも必死で、締め切りが遅遅となってしまうことが多々ある。

どうにかして、

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