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Seasons of Love 日本、アメリカ、そして世界

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社会のこと、世界のことについて、徒然なるままに語ります。
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#小説

ロンリープラネット、出版しました!

ロンリープラネット、出版しました!

電子書籍だからこそできる表現があります。 アメリカ西海岸の町、サンフランシスコを舞台にした小説「ロンリー・プラネット」を刊行しました。ITバブルとウクライナ戦争の影響で地価と物価の高騰が止まらないサンフランシスコで、アートに魅せられ、アートに生きることを選んだ熱い男たちの物語です。「現代において、アーティストは社会の最下層」であるという厳しい現実にもがきながらも、アートを通じて多様な人種・国籍の異

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世界はイズムであふれている

世界はイズムであふれている

小説「ロンリー・プラネット」販売開始しました!
昨日、編集長から写真が送られてきました。私の原稿の校正作業の風景です。兵庫県にある小さなひとり出版社、白兎舎。はくとしゃ、と読みます。立ち上げたばかりの新しい出版社です。

私はこの会社から2冊目の小説を、単行本だったデビュー作とは趣向を変えて、電子書籍という形で出すことに決めました。タイトルは「ロンリー・プラネット」。アメリカはサンフランシスコを舞

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コロナの夏、いちばんの想い出~初めてのラジオ出演とおもてなし

コロナの夏、いちばんの想い出~初めてのラジオ出演とおもてなし

静岡県は伊豆で、ラジオ番組に呼ばれました!コロナで世界が大きく変わった2020年もあと4カ月で終わりですね。早いものです。関東地方はまだ暑い日が続きますが、夕方には鈴虫の鳴き声も聞こえてきたりして、秋は確実に近づいています。去りゆく夏を振り返ってみました。出版後初めて迎えた夏。5月に小説本を出してから、まるでキリスト教の暦みたいに、出版前はBC,出版後はADと、自分の心境が変化しました(笑)

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小説とセックスと寄付活動と

小説とセックスと寄付活動と

SNS視野を広げようはあちゅうさんの2作目の小説「仮想人生」を読んだ。はあちゅうさんにお会いしたことはないけれど、彼女の人柄や個性が浮き立ってみえる楽しい小説だった。ネットの世界に精通している彼女だからこそ描ける世界観が満載で、テンポよく引き込まれるストーリー展開だ。

連作短編になっているところもまた面白い。Twitterアカウントを持つ登場人物たちの日々の物語をそれぞれの人物視点で語りながら、

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ちょっと良いことがあったお知らせ

ちょっと良いことがあったお知らせ

このお正月休みの間に投稿したnoteが、日本経済新聞スタッフの間で話題になっているという、知らせを受けました。「30年後、あったらいいな」というテーマで書いたnoteです。家族で過ごした、私にとってはごく素朴なお正月の話だったのですが、取り上げて頂き、本当に嬉しいです。日経新聞さん、ありがとうございました。

いつも私の投稿を読んでくださっている方は、すでに読まれているかもしれませんが、再掲してお

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文学に生きる滑稽な人々について

文学に生きる滑稽な人々について

この日を待ち望んでいた!

大ヒット漫画「響―小説家になる方法」が9月14日ついに映画化された! さっそく観に行った。がっかりだった。多くの読者を魅了し、2017年のマンガ大賞にまで登りつめたこの素晴らしい作品を、どうしてこんなにつまらない映画に仕立ててしまったのかと、悲しみが胸に広がった。

原作漫画を読んでいない人がこの映画を観たら、おそらく何だか分からない作品だと思うだろう。

つまり、主人

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