- 運営しているクリエイター
2022年11月の記事一覧
ファンダムがメディアになる日|藤井風さん「死ぬのがいいわ」世界的ヒットの分析から
藤井風さん「死ぬのがいいわ」の世界的なヒットの過程を分析して見えてきた「ファンダム」のもつ可能性について、考えたことを試論的に書き留めておきたいと思います。
タイを起点にインド米国にもチャートイン「死ぬのがいいわ」
今年9月に藤井風さんが2020年に発表された曲「死ぬのがいいわ」がどうやら海外で頻繁に聴かれているという報に接して以来、当研究室でもnoteやTwitterで、オープンデータを使っ
「日本的ジャーナリスト観」とデータ報道
先日、こんなツイートが話題になっていた。
これはWorld of Journalismの調査を各国で比較し、各項目について「とても重要」「やや重要」と答えた人の割合を色付けした表だ。これによると、他国と比較して日本のジャーナリストの特徴は以下2点で表せる。
「政治的アジェンダを設定する」(ことを重要だと答えた割合)が高い
「事実をありのままに伝える」「客観的な観察者である」「人々が意見を表明
クリエイティブになるには、3種の読書を1000日続けよ | きのう、なに読んだ?
このツイート見てから10日くらい、毎日このこと考えているので、いったん書き出してみます。
レイ・ブラッドべリ:クリエイティブになるにはツイートにはレイ・ブラッドベリ(「華氏451度」著者)の講演の一部を切り出した動画がついています。聞きながらざっと訳をつけてみました。
【動画の粗訳】
つまりクリエイティブになるには、フィクション、詩歌、ノンフィクションと、偏らずに幅広く良質な作品を大量にイン
【読書メモ】組織内でキャリアをすすめるキャリア展望とは何か?:『人と組織の行動科学』(伊達洋駆著)
将来のキャリアの見通しをキャリア展望(career prospect)と言います。自分自身にとっての今後のキャリアについての見通しが立つかどうかを表す概念ですが、前提として現在の組織内におけるキャリア形成の見通しです。キャリア展望を促すための組織側の関与として四つあるとされています。
①会社が支援してくれているという感覚を与える社員各人がキャリア形成するための支援を会社がしてくれているという感覚
【読書メモ】リーダーシップ研究の第一人者による、リーダーシップ研究史のまとめがスゴイ!:『リーダーシップの理論』(石川淳著)
積読状態になっていた『リーダーシップの理論』(石川先生、ゴメンナサイ)を、あるきっかけにより読みました。特に第2章の「120年の研究を一気に読むーリーダーシップ研究の流れ」がむちゃくちゃ面白いので、ポイントをまとめてみます。
19世紀までの組織においては、マネジャーの経験や勘によって組織のマネジメントが機能してきたため、マネジメント研究に焦点が当たることはなかったと著者はしています。その上で、マ