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つれづれnote心を開く

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日々の出来事、思考を巡らせます。
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距離間・距離感

距離間・距離感

かれこれ10年前のこと。
職場の入口際にある受付から内線が鳴った。

「〇〇とおっしゃる男性が、尋ねたいことがあると、今、受付にいらっしゃいます。誰にお願いしていいのかわからないのですが、対応していただけませんか。」

誰にお願いしていいのかわからない。

この人ならなんとかしてくれるだろうと頼られているのか、この人ならイヤな返事せずとりあえず引き受けてくれるだろうと思われているのか、その真意を確

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貪り続け今に至る

貪り続け今に至る

どうしてこの本を手にしたのか、まったく記憶にない。

小学生時分、月一回早退し、街の大病院に通っていた。いまのような機械化された予約システムなど到底あるはずもなく、受付順に名前が呼ばれる。自宅から約1時間の道のり。受付開始時間に間に合うようどんなに急いで行っても、5,6時間待たされるのはざらだった。診察後、嫌がらず通院したご褒美と、次の待ち時間用に、毎回、母親は好きなだけ本を買ってくれた。

6年

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シンクロニシティ(偶然の一致)

シンクロニシティ(偶然の一致)

父の17回忌と祖父の25回忌がありました。

実家は、見た目普通の町に位置していますが、村組という組織が残っているような古い地域です。

私の世代の子どもたちは皆その地域のお寺が運営する幼稚園に通い、そのお寺の土曜学校に行き、またそこが遊び場でもありました。仏教行事、報恩講や成道会などの法要も当然のように参加していましたので、住職は地域の殆どの子どもたちの成長を見届けておられます。

姪も同じ幼稚

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初めて海外とつながった日

初めて海外とつながった日

約30年前。中高一貫のプロテスタント女子校に通っていた私たちの間で、海外文通が流行っていました。日本人との交流を希望する人たちのリストから、文通相手を選択。人気が高かったのは英語圏の国々でした。なんとなくその輪に入った私には選択の余地なく、目の前に残されたのはハンガリー人の連絡先。

ハンガリーがどこにある国か調べるところから始まるという、あまりにも無知な私でしたが、友人たちと違う世界に足を踏み入

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私はなにもの

私はなにもの

前回、体調不良について触れましたが、じっとひとり静かな時間を過ごすあいだ、横たわりながら現在までの自分をなんとなく振り返っていました。

孤独を自ら選んでいた長い時期がありました。
自分が何ものなのか、なぜ生きているのか、正しいって何、常識って何。この気持ちは誰にもわからない。それならいっそ孤独でいたい。

孤独という心理状態を好んで選択していました。ただ、ピアノを弾き、芸術音楽を聴き、何かしら音

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裁判って一体なに?

裁判って一体なに?

5月頃から体調を崩す日が続きました。

こどもの風邪をもらったことがスタートでした。風邪だと思ってあまく見ていたのが不運の始まり。珍しく高熱に襲われたかと思うと気管支炎を発症し、やっと回復した頃に恩師の死で精神的ダメージを受け、同時に仕事、並行してプライベートでのトラブルによる裁判が大きなストレスとなりました。それゆえ自律神経失調症で、ある朝突然、目に映る世界が回転球のようにくるくると回り、歩くこ

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目的志向の研修会

目的志向の研修会

HSK監督官新人研修を受けました。HSKとは中国政府公認の中国語試験で、その試験監督になるための研修です。HSK受験者の中で、ある一定の水準をクリアした人の中から試験監督を募集するそうですが、広島県の試験監督が不足しているらしく、今回対象に選ばれ、希望しました。

中国人による研修を受けるのは初めてのこと。充分な予習の上に順調に進めば2時間半で終わるかも、場合によっては3時間半かかるかも、という案

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人生に満足していますか

人生に満足していますか

人の悩みは4つに集約されるといわれます。「人間関係」「お金」「健康」「将来」。

私が笠井裕予先生に出会ったのは、「お金」と「人間関係」に悩みを抱えていたことがきっかけです。

夫が突然仕事を辞めたことにより、お金に対する不安とともに夫への苛立ち、将来への不安、体調不良、すべてが降りかかってきました。まったく予期していなかった壁が目の前に立ちはだかり、身動きできない自分がいました。

— 悩んでい

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