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日々雑感

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新社会人の君へ2024

新社会人の君へ2024

人生の大半を占める学生時代に終わりを告げ、社会に向けて一歩踏み出した君に、まずは御祝いを申し上げる。
暖冬といわれたこの冬は、立春のころから足踏みして、新社会人の君を迎えるかのように、ソメイヨシノが開花した。
近年にしては、遅咲きのほう、らしい。

君が新社会人として新しい一歩を踏み出す今年、日本は揺れた。
そして、揺れ続けているようである。
確実にかつて日本人の常識とされていたものが失われ、何が

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雨の音はキライじゃないが

雨の音はキライじゃないが

雨の時期になった。
例年、春先は雨が続く。
アブラナが花をつける頃と重なるので、なたね梅雨と呼ばれるけれど、梅の実がふくらむころの梅雨に比べて、あまり現代人の気を引くものではないようだ。
なたね梅雨は、ひと雨ごとに春めいてくるので、もっと歓迎すべきだと個人的には思うが、出かける用事があったりすると、それはやはり気が重くなる。

逆に外へ出るつもりがなければ、日がな雨が屋根に当たる音を聞いているのは

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彼女に求められるのは経営手腕なのであろう

彼女に求められるのは経営手腕なのであろう

はじめにいっておくと、かなりの部分で創造しているよ。

アメフト部をつぶす、としたら何が起きるのか?

在籍学生の将来が断たれる。
大学の存在価値が問われる。
伝統が途絶える。

いちばんの問題は、最後のやつ。

いや、ちょっと違うんだよ。
付随的に運転資金減少が起きるんだ、たぶん。
卒業生からの寄付金も途絶えるってこと。

それが全学運営予算に占める割合はわからないけど、かなりのインパクトになる

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スパゲティミートソースの思い出

スパゲティミートソースの思い出

この話をしようとすると、ぼくらの世代の人は、給食に出た「ソフトめん」をあげることが多い。
小学生のぼくらにとって、人気ランキング上位のメニューだった。
どういうわけか、ソフトめんってなんだよ?との論議にすり変わってしまい、そのソースがミートソース以外になかったことは無視されてしまう。

神宮外苑にある国立競技場が新しくなってから、ぼくはまだ一度も足を運んだことがない。
初代国立競技場が取り壊される

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お見舞いには行かないよ

お見舞いには行かないよ

その男、信也という。

中学の同級生である。

プロ野球選手からとった名前だと聞いた気がする。
その選手が現役を引退した後も、信也の父親が野球ファンなのは変わらず、彼の兄はそのおかげで立教大学に通っているとも聞いた。
信也自身も兄を追って立教大学にいきたい、と中学時代は言っていた。

第一志望の高校に入り、入学後はラグビー部に入ったことは同窓生の誰かに聞いた。
かたや、ぼくは志望校にいけず、高校に

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新社会人の君へ2023

新社会人の君へ2023

新年度のはじまりである。
たとえ出勤日ではなくとも、多くの人にとって新しい年度のスタート日なのである。
それが何を意味しているのか、いまは解らなくてもよい。
今はまだ自分のことだけを考えていればよい。
これ先、どのような暮らしを望むのか、何を得たいか、それを思い描くがよい。

むしろ、それを考えない人であってはいけない。

この春、われわれは紙一重を目撃し、熱狂した。
野球場を駆け回った彼ら超人は

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雪が降るのを

雪が降るのを

喜ばなくなって、オトナになったな、と自分のことを思う。

ぼくが住んでいるところは、雪が多いところではない。
だから、雪が降り積もったときの備えが、ない。
まったく無いわけではないけれど、寒くなったらクルマのタイヤを替える習慣もない。

そういう地域なので、周囲に5cmも積もれば大変な事態になる。
過去に何度かは経験したが、最後に雪かきをしてから10年くらいは経つと思う。
その前回の大雪のさい、仕

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おすすめはしないが食べることは可能だった話

おすすめはしないが食べることは可能だった話

20歳くらいのとき、ピザトーストを食べて、食中毒をおこしたことがあった。
腹痛、下痢はもちろん、嘔吐、発熱と、それまでに経験したことがない症状で、堪らず内科医のところへ行った。

朝に食べたピザトーストのチーズが悪かったのではないか?
と言ったぼくに対して医師は
「チーズははじめから腐っているようなものだから、アレで腹をくだすことはないよ」
ときっぱり言った。
なるほどそうですか、と納得するほどそ

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要するに平和なんだな

要するに平和なんだな

小説吉田学校を読んでいる。
こどものころ書店に並んでいるのを見て興味が湧いた。
理由はわからない。
クラスで流行っていた、「たぬき学校」に通じるもの、と思い込んだのかもしれない。
古本屋の店先に並んでいたのを見つけて、八冊セットの文庫本を購入したのは、20年くらい前だろうか。
細川政権のころだった。
職場で意見を求めるときに、ペンで人を指すのが流行っていた。

購入して、すぐに読みはじめた。
吉田

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そうか明日は休みか

そうか明日は休みか

なんだかんだと忙しい。
いや、ずっと家にはいるので忙しくはないか。
ぼくが出かけないことを知っているので、ネコも寝ているぼくを起こさなくなった。

リモートワークってやつは、どうも慣れない。
なにがって、自分がリモートされてる気分になる。
一方で、時間の感覚が狂ってきて、平日なのか休日なのかわからなくなってきた。

明日は作業しないことにしよう。

ようやく冷やし中華をつくる

ようやく冷やし中華をつくる

ちょうど40年前、ぼくは中華料理店の厨房にいた。
「夏休みヒマだろ。オレの代わりにバイト入ってくれね?」
と言ったのは中学時代の同級生だった。
「代わりに、って、そんな簡単なものなのか、厨房って?」
「洗い場だから大丈夫だよ」

こういう話は、たいてい3割引になっているが、高校二年生のぼくは、まだ、その真実を知らなかった。
が、たしかにヒマだった。
とくべつバイトで稼ぎたいとは思っていなかった。

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今日もZERO1

今日もZERO1

午後、仕事帰りに連絡がきた。

今日、後楽園ホールまで行かねーか?

なんだよ急だな、ボクシングか?

いや、プロレスだよ、ZERO1

おぉ、火祭り、か、行くよ。

というのも前回、新木場での開催を記録したさい、ふと、noteに書いている人はいるのか?と思って検索をかけてみた。

すると、いた、レスラーが。
最近、更新していないみたいだけど。

ふむ、あの人か、と会場で見ていると、なんともいえな

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Nikonが…

Nikonが…

一眼レフの生産をやめたそうだ。
D7の開発を先送りにしたのが実態かもしれない。
D6以上に機能を詰め込んでも、操作性が悪くなるばかりなので、「D」ひと桁ボディの生産をやめるのは悪くはない。
今後の購買ターゲットをどこに定めるか?がカギになるのではないかと思う。
つまり、報道から退く結果になるのではないだろうか。

Nikonの衰退要因は、すごくわかりやすい。
新聞が各社カラー化して、コントラスト重

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プロレスZERO1に行った記

プロレスZERO1に行った記

知人に誘われてプロレスを観に行った。
ZERO1って団体の「火祭り2022」開幕戦なんだそうだ。

ぼくは「1・2の三四郎」を読んで育ったから、プロレス界の過酷さを少しは理解しているつもりではある。
いまだに「1・2の三四郎2」は全刊うちの本棚にならんでいる。
逆にいうと、そのていどの距離感なので、どちらかといえば縁遠い感じではあった。
思えば、会場に直接足を運んだのは、今回が初めてである。
観覧

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