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国の伝統的工芸品を買える西陣織会館売店 [#最近行ってよかった店]

義母の誕生日プレゼントを買いに、文化施設の西陣織会館の売店に行ってきました。義母へのプレゼントは西陣織小物と決めています。義母は着物を着ませんが、美しいものを集めるのが好きですし、私も美しい西陣織小物を大好きです。だから、鑑賞用でも良いと思って、贈っています。それに、印象の強い、高級感のあるものなので、合わせるものが着物でなくても、素敵だと思っています。

ぼやけていますが、西陣織です。本物はとても美しいです。

西陣織(にしじんおり)は、西陣織会館を運営している西陣織工業組合によると、「『多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で生産される先染(さきぞめ)の紋織物』の総称」で、1976年(昭和51年)2月26日に指定された、「国の伝統的工芸品」です。具体的には、綴・錦・緞子・朱珍・絣・紬等の多彩な糸を用いた先染めによる高級絹織物です。

「国の伝統的工芸品」とは、経済産業省によると、「・主として日常生活の用に供されるもの ・その製造過程の主要部分が手工業的・伝統的な技術又は技法により製造されるもの ・伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるもの ・一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているもの 上記5つの項目を全て満たし、伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づく経済産業大臣の指定を受けた工芸品のことをいいます。」とのことです。

「西陣」と「西陣織」は、西陣織工業組合の登録商標で、「西陣」は、応仁の乱の時に西軍が本陣を置いたことにちなむ京都の地名です。

西陣織の始まりは、5〜6世紀頃の古墳時代に、大陸からの渡来人である秦氏の一族が今の太秦(うずまさ/京都の地名)あたりに住みついて、養蚕と絹織物の技術を伝えたことのようです。平安時代に国営の織物業になり、応仁の乱後に大きく発展したとのことです。

西陣織工業組合は、西陣織の拡大発展のための様々なPR活動や西陣織制作道具類の貸し出し、西陣織会館では、西陣織の紹介・資料や史料の展示・職人実演・制作体験・着物着付け・和裁教室・貸し会場・仕立て(着物・帯・社旗・校旗・几帳)を行っており、売店もあります。

私は、たびたび、この売店に買物に行きます。

売店では、財布・名刺入れ・印鑑入れ・携帯鏡入れ・巾着・ネクタイ・ショール・ポケットティッシュカバー・匂い袋・ポーチ・バッグ・アクセサリー・ヘアアクセサリー・テーブルセンター・織額・京都限定ストラップ等を販売、西陣織会館オリジナル商品も多数あるとのことです。

私が毎回訪れる小物類の売り場は、西陣織会館の2階にあります。

いつ行ってもガラガラで(西陣織の維持発展のためには混んでいるほうが良いのでしょうが、でも、そのおかげで)、ゆっくり見て回って、買物を楽しむことができます。

小物類は、主にテーブルや棚やワゴンに並べられ、多くのものは、手に取って見ることができます。

販売されているものの印象としては、とにかく安い!ということ。

私の好きな西陣織小物は、金糸を贅沢に使った豪華絢爛な柄のものですが、「これだけの手間隙かかった美しいものが、こんなに安くて良いのか?」
と驚きます。

店員さんも品があって親切です。

西陣織会館は博物館のようで、博物館を好きな人には居心地のよいところです。

そして、西陣織小物は本当に美しく凝ったものですし、その割に安価で、日常的に使いやすいものだと思うので、もっと買う人が増えるといいなと思います。

西陣織には末永く続いてほしいです。



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