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大切なのは知ること...
12月10日は世界人権デーだそうだが、これほど人権が踏み躙られようとは思いもしなかった。人道危機を通り越して人道破壊だと思う。これまで署名くらいしかできなかったが、今日は本読みデモのつもりで本を読んだ。
これは中高生にも十分理解できるように書かれているため、パレスチナ問題を理解するのに最適の入門書だと思う。10月7日から始まったと思っていた衝突については75年前まで遡って考える必要があるし、「ユ
選択の自由を手放さないために
NHK 100分de名著 で知ったショック・ドクトリンの存在。紹介者の堤未果さんのこのご著書は初版が5月30日に出て以来、もう8刷だとか。それほど多くの人に読まれていることが心強い。
一言すれば、積年のモヤモヤが解消すると同時に、奈落に突き落とされていたことを自覚させられる書。
この「違和感チェックリスト」を蜘蛛の糸代わりに辿っていけば、再び這い上がれるだろうか。「いや、這い上がらなければ」と
だれもみえない教室でよいのか
まず吸い込まれるような表紙に注目したい。「四角い水槽って、なんだか教室みたいだ。」(p.183)をモチーフに、ひとりの少年が金魚のエサが入れられていることに気づかないままランドセルを手にする瞬間が描かれている。
この一見些細な出来事から広がっていく波紋。当事者はじめ周囲の本音が、それぞれの立場から明らかにされていく。【以下、一部ネタバレあり】
例えば担任教師。「これ以上ことが大きくならないよう
過ちを繰り返さないために
朽木祥『パンに書かれた言葉』(小学館、2022年)
戦争の影が忍び寄る今、戦争に抗った先達のことを考えたい。被爆二世の著者によるイタリアとヒロシマをつなぐ渾身の書。(中高生以上大人まで)
これは「夢中になって読んで気づいたら夜中だった」といった類の本ではなく、教科書のようにじっくりと心に落としていきたい本だ。
ファシズムに抵抗したパルチザンと呼ばれる人々のことは遠い国の出来事に感じられるかもし