記事一覧
楽しく書けなくなった、あの頃の自分へ
いつからだろう、エッセイを楽しく書けなくなってしまったのは。
最後の投稿から、気づけば2年半が経っていた。最初はただただ文章を書くことが楽しくて、純粋な気持ちでnoteを始めて。でもいつからか、書くことが苦しい作業になってしまって。
人と比べたり、反応の数を気にしたり。「スキ」の数が少ないから、自分の文章には魅力がないのだろう。そう思った。投稿するたびに自信をなくし、エッセイを書くこと自体が怖
進むために、手放した|2020年振り返り
一年前に書いた、2019年の振り返りnoteを読んでみた。
その中に「一年後の自分がどこで何をしているか想像もつかない」と書いてあるけれど、本当に想像もしていない一年になったなあと思う。
住む場所も、働く場所も変わった。家で過ごすことが増えて、日常の様々なあり方が変わっていった。悲しくなったりうんざりしたりしながらも、日々の中の小さな喜びに気づかせてくれた一年間。
2020年は、いろいろなも
新しいダイニングテーブル
秋のはじまり、彼とダイニングテーブルを見に行った。
春。同棲を始めたころの部屋の中は、殺風景だった。ソファ代わりのヨギボーと、ローテーブルがひとつ。テレビ台がなくてテレビを床に置いていたから、視線を落とさなければいけなくて、ちょっと見づらい。お互いに持ち寄った家具はふたり暮らしには小さすぎるし、小さい冷蔵庫は食材でぱんぱんになることもよくあった。それでもふたりでつくる新しい生活は、私にとってささ
フリーライターになると決めた日
少し前、フリーライターとして活動することを決めた。
フリーライターになることは、ライターを始めた2018年からぼんやりと夢見ていたこと。
取材をして、自分の言葉でなにかを伝える人たちをみて、「いつかあんなふうになりたい」とずっと憧れていた。
でも心のどこかで「わたしにできっこない」と決めつけて、独立への気持ちは自分でも見えないどこかに隠れてしまった。結局何がやりたいのか分からなくなり、何をし
めいこ(犬)のモーニングルーティーン
愛犬、めい(あだ名:めいこ)にはモーニングルーティーンがある。
毎朝同じような行動をするし、夜は散歩の時間になるとそわそわしだすし、犬には犬なりのルーティーンがあるらしい。家の中で一番早く起きるわたしは、毎朝めいこのルーティンを目撃する。
6:30、まずわたしが先に起きる。この時めいこも一緒に目を覚まし、眠そうな目でお腹を見せて「さわって~」とアピール。何回かお腹をさすって頭をなでた後、わたし
自粛期間中に迎えた誕生日のこと
外出自粛期間中に、27歳の誕生日を迎えた。
本当は有給を取って沖縄に行く予定だったが、この状況を考えて旅行は延期にすることにした。楽しみにしていたから少し残念だったけど、こればかりはしょうがない。今年はインドアバースデーだ。
誕生日の朝。休みの日はいつも昼近くまで寝ている彼が、珍しく早く起きてきた。
「おはよう」
「おはよう。カフェラテ飲む?」
そう言って寝起きにあたたかいカフェラテを淹