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えるえつマガジン

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えるえつりょうが書いたコラムとエッセイの一覧です。ジャンルは、哲学・心理学・社会学・創作技能(noteの使い方、音楽理論)などです。
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#心理

軽蔑をポジティブに捉え直す

軽蔑をポジティブに捉え直す

軽蔑はネガティブ感情です。この感情は、人と人との間に不和を作りやすいです。なぜなら、人は軽蔑されるとショックを受けるからです。しかし、軽蔑には、自尊心を保ち仲間意識を高めるという効果があります。このコラムでは、他者に軽蔑されたとき(あるいは軽蔑したときに)にどのように考え直せば落ち込まずに済むかについて説明しています。

(読了時間:3分半)

軽蔑とその対義語軽蔑は、相手が自分よりも劣っていると

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本物の愛と偽物の愛の違い

本物の愛と偽物の愛の違い

愛には本物と偽物があります。このコラムでは、愛とは何かについて定義します。そのうえで、本物の愛と偽物の愛がどのような違いがあるかを説明してます(イラストつき)。

(読了時間:約2分半)

愛とは何か?愛とは、与えようとする気持ちのことを指します。愛するとは、その気持ちを行動に示した形、つまり与えることです。

左にいる方が主体、つまりあなたです。その右にいる方は客体、この場合与える相手です。あな

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万能感のメリットとデメリット

万能感のメリットとデメリット

前々回では、万能感の定義と目的について、前回は、万能感の裏側にある無力感について説明しました。後編の今回は、万能感のメリットとデメリットについて解説します。まだご覧になっていらっしゃらない方はそちらを先にお読みくだいませ。本編に入る前に、前のコラムの内容を軽くおさらいしておきましょう。

(読了時間:約7分)

万能感は、全知全能で無制限、すなわち何でも知っているし、何でもできるし、何をしても許さ

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万能感の反対は無力感

万能感の反対は無力感

前回は、万能感とは何か、何のためにあるのかについて説明しました。今回は、万能感の裏側にあるものは何かについて説明します。

おさらいしておきましょう。万能感とは、自分は何でも知っているし、何でもできる感じのことです。無限で無制限な自己効力感であり、これによって自分が他の人間とは比べものにならないくらい価値があると感じます。

(読了時間:約3分)

万能感の反対は無力感万能感の裏にあるのは、無力感

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境界線(バウンダリー)の引き方

境界線(バウンダリー)の引き方

NOが言えない、周りの人から影響を受けやすい。その原因は、バウンダリーがあいまいなせいです。境界線(バウンダリー)とは、自他境界、つまり自分と他人の間の境界線のことを指します。このコラムでは、境界線の引き方とあいまいになる理由、そのデメリットについて説明しています。

(読了時間:約5分半)

境界線の引き方境界線を引く方法は、自分のものと他人のものをハッキリと分けることです。なぜなら、所有物とそ

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万能感とは何か

万能感とは何か

万能感(または全能感)は、自己肯定の元型でありポジティブなものです。しかし、対人関係の問題の原因にもなるネガティブなところもあります。加えて、自己愛性パーソナリティ障害とも関係が深いです。

心理学では幼児的万能感とも呼ばれます。つまり、幼い子どもなら誰でも持っている感情です。しかし、大人として生きていくならばむしろ、ネガティブな影響の方が大きくなるでしょう。前編では、万能感とは何か、何のためにあ

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怒りは何のためにあるのか?

怒りは何のためにあるのか?

以前、攻撃の定義と方法についてのコラムを書きました。それらに対して、このコラムでは人はなんのために怒るのか、つまり攻撃の理由や目的について説明してます。怒っている人は、理由なく怒っているわけではありません。相手の意図が分かれば、より適切な対処ができるようになるでしょう。

(読了時間:約4分半)

怒りの原則感情は行動の原動力です。なので、感情は特定の目的と行動に結びつきやすいのです。怒りの目的は

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