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君はなぜ、文章を書くことができないのか 熱血ライター教室

WEBマガジン「退屈の壊し方」に大問題が起きている。
メンバーの一人である高端が、記事を完成させることができないのだ。

ん? 高端名義の記事を読んだよ

と思った人がいるかもしれない。
正直に言うと、この記事はネタこそ高端が用意したが、文章を書いたのはほぼ北山と四ツ谷だったのだ。

これは、由々しき問題なのである。

「退屈の壊し方」は、北山・四谷・高端の3人が順繰りに記事を執筆するルールで運営している。
当初は高端にも順番を回していたのだが、とにかく記事を完成させることができない。
ということで、現在は北山と四ツ谷だけで記事を書いているわけなのだ。

幾度となく〆切を破る高端とブチギレる北山(🐝)

締め切りは死んでも守らないといけないーー。

何かを成し遂げるには、小さな目標を達成し続けるしかないと思っている私は、当初こそは内心穏やかではなかった。締め切りが破られるたびに、悪夢にうなされたほどである。日に何度も下書きをチェックしては、進捗がないことに自発的にイライラしまくっていた。

マジで締め切りを守れない人間が許せないのだ。唯一締め切りを破っていいのは、待つ価値がある大天才だけなのである。

ただ、救うべきは、下書きには高端の努力の跡が見えたことである。小さくはあるが、すでに火は灯っているのだ。どうにかして、この「書けなさ」から脱却させることはできないだろうか。大いなる花火を見ることはできないだろうか。

それによって、同じように「書けない」ことで悩んでいる人の参考になれば良いと思うし、単純に高端が書けるようになっていく様を読者諸兄に見届けて欲しいとも思う。

私が考える高端が「書けない理由」たったひとつだ。

「巧い文章」を書こうとしていること

良い文章を書くには、訓練が必要だ。書いてみては、「下手だなあ」と思い、消して、また書き始める。この繰り返しがなければ、上達の仕様がないと思っている。最初から文章が巧い人間なんて、ほとんどいない(俺は結構巧かったけどね)。

なぜか舐められがちではあるのだが、要領は楽器やスポーツと同じなのである。
逆上がりを例にしてみよう。高端は、頭のなかで美しい逆上がりのイメージをしている。が、鉄棒に手を触れていない。

そう。最初にすべきは、「巧い文章」を書くイメトレをすることではない。下手な文章を書きまくることなのだ。まず手を動かすべきなのだ。考えるより先に。

このクセさえ克服できれば、問題は解決するかもしれない。

ということで、これから高端には大いに文章を書く練習をしてもらおうと思う。締め切りを設定しても守ることができないのであれば、その締め切りを事前に発表してみてはどうだろう。

全世界に締め切りを守れなかったことを明らかにされたくなければ、とにかく書くしかない……。

実は、先日公開した「人生を変えた3冊」という記事にも、高端は執筆を間に合わせることができなかった(頼むよ!)。
間に合わなかったものは仕方がない。では、締め切りを延長し、再チャレンジしてもらおうではないか!

締め切りは3月30日23時59分

この段階で書けているものを、北山・四ツ谷の添削なしでまず公開する。
どんなに下手でも、有無を言わせず公開する。目標はあくまで完成させることだからだ。
話はそこからである。

高端よ、「巧くない」ことを恐れてはならない。もっと恐るべきなのは、「できる」と言ったことを平気で破ってしまうことだ。

完成してからは、北山・四ツ谷でブラッシュアップをしていく流れとなるが、これは一歩目を踏み出してから考えるべきだろう。

もちろん、公開する記事が出来上がらずに、終わる可能性もある。

すべては、高端にかかっているのだーー。


北山:1994年生まれ。ライター。「文春オンライン」、「プレジデントオンライン」、「歴史街道」などに寄稿。署名は(円)。

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