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何度も読み返したい素敵な文章の数々vol.10

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2019年1月の記事一覧

すべてを説明できなくてもいい

すべてを説明できなくてもいい

年末年始、しいたけ先生.の占いが、インターネットで多くの方にブッ刺さっているようすを、時折お見かけする。

御多分に洩れず、わたしもそうだ。

占い特有のふんわりとした抽象度が、ほとんど排除されたようなパキッとした言葉運びに、脱帽したりしなかったり、している。

いつだかの占いの文面に「天秤座は『あなたはあなた、わたしはわたし』と線引きするし、社交的な引きこもり」という表現があって「ああ、そうだな

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震度7の朝、妻は妊娠9ヶ月だった

震度7の朝、妻は妊娠9ヶ月だった

1995年1月17日(火)AM5:46。

瞬間なぜか「打ちこわしだ!」と目が覚めた。
大勢の人が丸太を持ってボクの家を壊しに来たのかと思ったのだ。打ちこわしなんて高校の歴史で習って以来思い出したこともないのに。

我が家(といっても賃貸マンション)は神戸の少し東、夙川という住宅街にあった。たまたま活断層のすぐ近くだったらしい。

ほら、ガルってあるでしょ? 地震による重力加速度。簡単に言うと揺れ

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【しいたけ.の部屋 本文特別公開企画vol.2】④ 「私、自己肯定感が低いんです…」というあなたへ—“重点キャンペーン”とは?

【しいたけ.の部屋 本文特別公開企画vol.2】④ 「私、自己肯定感が低いんです…」というあなたへ—“重点キャンペーン”とは?

最近、ブログのコメント欄や悩み相談の質問文などで、頻繁に「私は自己肯定感が低いです」というフレーズが見られるのですが、すごく興味深いと思いました。

 僕は「自己肯定感が低い」と聞いたときに思い浮かべるシチュエーションがあって、それは「周りの人が自分の思った通りに、もしくは温かく対応してくれない」という場面なのです。ちょっとひどい言いかたですね。独りよがりみたいで。でも、もう少し話を聞いてみてくだ

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身近なチェーン店で買える豊かな生活のためのお茶〜LUPICIA編〜

身近なチェーン店で買える豊かな生活のためのお茶〜LUPICIA編〜

カルディ編に引き続き、今回は現生で徳を積んだ人だけが行けるお茶の極楽ことLUPICIAのはなしをしたいと思います。

実際わたしが紹介するまでもなく周知の事実として良いんですよ。
ルピシアは最高。

小学生の頃に、親戚からルピシアのお茶3缶セット(確かカシュカシュとか入ってた) をいただいて、当時やまやの安いティーバッグしか飲んだことがなかったわたしには衝撃的でした。
まずね、裏に「表参道」っ

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飛び込みたい世界への飛び込み方

飛び込みたい世界への飛び込み方

何ひとつ、まとまっていないけれど、ここ数日、いや数週間、自分の中でなんども反芻しながら「ああそうか」「いや違う」「やっぱりそうか」を繰り返している問いがある。

半年くらい前までは「わたしはどう生きるか」ということで、悶々とし、今は「生きていきたい世界は見えたから、そこへどう飛び込むか」を思案しておる。

「つべこべ言わず、気になったことを徹底的にやればいいじゃない」と、一人のわたしは言う。

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隣の芝生が青ければ隣に行ってみない?

隣の芝生が青ければ隣に行ってみない?

生きるというのは、ないものねだりの連続だと思う。

「あんな風に出来るんだ、いいなあ」とか、「あの人みたいに仕事ができれば!」とか。よく目にする人、よく目立つ人を見て、憧れと焦りが混じった気持ちでそんな風に思うことがある。人と比較してしまう時は弱ってる時。けど、まったく比較しないで生涯を終える鉄人なんていないと思う。

その時の気持ちは「隣の芝生は青い」という言葉で語られたりもする。

その青さが

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Newtownと、「原体験」の話

Newtownと、「原体験」の話

愛知県春日井市という名古屋の北にある街。
愛知県出身だというとだいたい「名古屋?」と聞かれるし、なんなら「名古屋って県じゃないの?」みたいな話もたまにされる。

そんなネームバリューを持った名古屋のお隣にあるので、そこで働く人たちがたくさん住めるベッドタウンが必要になり、開発されたのがわがまち"高蔵寺ニュータウン"。

このニュータウンに生まれたことは、わたしの中でかなり重大なことだったと、最近気

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布巾、思い切り、書くことへの渇望

布巾、思い切り、書くことへの渇望

新年におろした新しい布巾がもう焦げてしまった。
クリスマスプレゼントに頂いた、ガーゼが織り込まれた真っ白な布巾だ。
日本からのお土産だという。
スープを吹きこぼしてしまった時に慌ててガス台を拭いたら、残っていた熱で焦げてしまったのだ。
汚れるのは何度でも洗えば良いのだから構わないけれど、焦げるのは損われるみたいで胸が痛くなった。



思いつめて思いつめた先に、ふっと思い切れることがある。
思い

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ファンだったnoteのディレクターに。空気感やミッションに共感し、転職を決めたnoteディレクター・平野

ファンだったnoteのディレクターに。空気感やミッションに共感し、転職を決めたnoteディレクター・平野

こんにちは。noteやcakesを運営する株式会社ピースオブケイクの広報担当です。

価値観や雰囲気がフィットする方と一緒に働きたい。中の人をもっと知ってもらいたい。そんな想いから、ピースオブケイクで働く社員を紹介している「#noteのみんな」シリーズ。

今回は、noteディレクターの平野さんにピースオブケイクを選んだ理由を聞きました。

【プロフィール】平野 太一(ひらの たいち)
noteデ

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わりとドライな、人生への投資とコスパの話

わりとドライな、人生への投資とコスパの話

コスパで考えた、人生のポイント配分について。

こういうのを書くと、「人生をコスパで決めるな」という声もあるけれど…それはそれで間違い。

人生において優先順位の低いものを、コスパで処理するとどうなるか。逆に、自分にとって「本当に大事なこと」を、コスト無視してトライできようになる。

そのためには、まず自分の投資する分野が、どのようなコスパのカーブをとっているか。それを理解することが大事だ。

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コミュニケーションのゴールは相手の「納得」を作ること

コミュニケーションのゴールは相手の「納得」を作ること

日頃からnoteを書いたりTwitterでつぶやいたりしているからか、伝え方について聞かれることが多くなった。

そうやってコミュニケーションの悩みを聞くうちにふと気づいたのは、コミュニケーションのゴールは『伝える』のもっと先にあるのではないか、ということ。

例えば、顧客に商品を買ってほしいとか、部下にこう動いてほしいとか、自分が相手に求める態度変容を『伝える』ことで解決しようとしてしまうのだけ

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とりあえず最短距離で、幸せと充足を求めるためのアレコレ

とりあえず最短距離で、幸せと充足を求めるためのアレコレ

幸せ系の本を読んで自分で試し、再現性の高いと思った手段まとめ。

「まっとうな幸せ」に関する話はnoteにいっぱいある。それで幸せになれない人のための、よりエクストリームな幸せのガチコスパ獲得方法について。

最低限の「健康」と「収入」と「人間関係」は前提だけど、人は割とノウハウでローコスト&短時間に幸せになれるのではないかと思う。

小さい幸せをたくさん持つ一つの幸せに人生をつぎ込まない。幸福は

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フリーランスになるまでの3カ月+実働1カ月でやった20のこと

フリーランスになるまでの3カ月+実働1カ月でやった20のこと

もうすぐ1月が終わる。2019年2月で完全にフリーランスになって1カ月が経つ。前職在籍中の準備期間(だいたい3カ月)から現時点まで、やってきたこと20個くらいをまとめておく。

2018年10月(退職3カ月前)1.ぼんやりと目標を決める
会社辞めて、フリーランスになろうと決める。でも何から始めたらよいか分からなかったので、手帳に「尊敬する人や共感するミッションのために働く」「取材や書く仕事を細く長

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仕事のための僕の変な本の買い方

仕事のための僕の変な本の買い方

朝8時台に新幹線に乗り東京へ。
あったかいお茶をズルズル飲んでパチパチ仕事してペラペラ本を読む。

いつもの癖で喫煙席側の席を抑えていたが、そうだ禁煙したんだったと思い出す。京都駅の本屋で「一番売れてる文庫本どれですか?」と伺って買った本を読む。

自分では買わないであろう啓発本だった。
毎月そういう買い方をするのでビジネスマンが多い書店で買うと必ず啓発本を読むことになる。
ざっくり言うと「やらな

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