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実践するドラッカー 事業編

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『実践するドラッカー 事業編』を参考に、日々感じることをつづっています。 毎週木曜日更新予定です♪
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記事一覧

対面しているあなたと、あなたの大切な人は、一つのリンゴを見ても別の見方をしているはずです。お互いの価値・欲求・現実、どれだけ知っていて、どれくらい違っていましたか?[事業編 #33]

対面しているあなたと、あなたの大切な人は、一つのリンゴを見ても別の見方をしているはずです。お互いの価値・欲求・現実、どれだけ知っていて、どれくらい違っていましたか?[事業編 #33]

顧客が知りたいことは、製品なりサービスなりが、どれだけのことをしてくれるかだけである。顧客にとっての関心は、自分にとっての価値、欲求、現実である。

『マネジメント(上)』第Ⅰ部 マネジメントの役割
第7章 目的とミッション p100より

「現実」
ひとりとして同じ人生も状況もありませんので、同じ事象を見ていても、ひとりひとりの現実は違うものになります。

「欲求」
現実が一人ひとり異なるのであ

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マーケティングは買ってくれる人を探す行為ではありません。本当に必要としている人に、必要としているものを、入手できる方法で届けることです。[事業編 #32]

マーケティングは買ってくれる人を探す行為ではありません。本当に必要としている人に、必要としているものを、入手できる方法で届けることです。[事業編 #32]

ドラッカー教授は、東洋では、さらに早くからマーケティングが起こっていたと指摘しました。
1650年ごろの日本、三井家の始祖である伊勢商人、三井高利がおそらく世界初の百貨店である呉服屋三越を開業したときのことです。当時の呉服屋は反物単位で販売していたところ、顧客の現実に即して必要な分だけ購入できる「切り売り」を始め、江戸の市民に大変喜ばれました。(中略)
ドラッカー教授は、この事実をもって、マーケテ

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モノ・サービスの誕生秘話には、顧客の想いは詰まっていますか? 込められた想いの差が、顧客に受け入れられている度合いの差、だと思います。[事業編 #31]

モノ・サービスの誕生秘話には、顧客の想いは詰まっていますか? 込められた想いの差が、顧客に受け入れられている度合いの差、だと思います。[事業編 #31]

これまでマーケティングは、販売に関する全職能の遂行を意味するにすぎなかった。それではまだ販売である。われわれの製品からスタートしている。われわれの市場を探している。これに対し真のマーケティングは顧客からスタートする。

『マネジメント(エッセンシャル版)』 Part1 マネジメントの使命
第1章 企業の成果 p17より

現在、販売・提供されているモノ・サービスのうち、発案者が提供したくて出来上が

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これこそ自分が求めていたモノ・サービスだ!! と思うものは何ですか? なぜそう感じたのでしょうか?[事業編 #30]

これこそ自分が求めていたモノ・サービスだ!! と思うものは何ですか? なぜそう感じたのでしょうか?[事業編 #30]

マーケティングとは、顧客のニーズ、欲求、価値と、サービスの提供者である組織の製品、価値、姿勢とを合致させるための仕事である。

『非営利組織の経営』
第Ⅱ部 マーケティング、イノベーション、資金源開拓
第3章 非営利組織のマーケティング戦略ーフィリップ・コトラーとの対話 p94より

本当に欲しいもの、本当にありたい自分、本当に目指すべき社会……言語化できますか?

世の中にあふれているモノ・サー

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あなたもマーケターです。部署なんて関係ありません。より良いモノ・サービスを提供するためには、あなたがマーケターであることも大切な条件の一つです。[事業編 #29]

あなたもマーケターです。部署なんて関係ありません。より良いモノ・サービスを提供するためには、あなたがマーケターであることも大切な条件の一つです。[事業編 #29]

マーケティングとは、企業の成果すなわち顧客の観点から見た企業そのものである。したがってマーケティングに対する関心と責任は、企業のあらゆる分野に浸透させなければならない。

『マネジメント(上)』 第Ⅰ部 マネジメントの役割
第6章 企業とは何か p76より

ここを外してはいけないのでは!? と思うので、佐藤先生の解説を引用します。
「マーケティングとは、テクニカルなものではなく、営利非営利を問わ

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マーケティングってどんなものですか?誰のために何のためにやるのでしょう?[事業編 #28]

マーケティングってどんなものですか?誰のために何のためにやるのでしょう?[事業編 #28]

販売とマーケティングは逆である。同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。もちろんなんらかの販売は必要である。だがマーケティングの理想は、販売を不要にすることである。

『マネジメント(エッセンシャル版)』 Part1 マネジメントの使命
第1章 企業の成果 p17より

販売を不要にするためにマーケティングを行う。

マーケティングの書籍を読んだり、お話を聞いたりした後に、この引用部分

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【まとめ】PART1 理論編 chapter2 顧客が事業である[事業編 #27]

【まとめ】PART1 理論編 chapter2 顧客が事業である[事業編 #27]

「PART1 理論編 chapter2 顧客が事業である」終了しました!!
ので、これまでの記事をまとめました。
それぞれの記事は単体で存在していますが、どこかの言葉があなたのアンテナに引っかかりますように!!
#14
モノ・サービスが生みだされて、寿命を全うしその役目を果たしたのちのことまで考えられたモノ・サービスを提供することが、地球から求められていることなのかも……と思いました。
大切なの

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100年続くイノベーションの歴史から、あなたが起こすべきイノベーションを考えてみましょう!![事業編 #26]

100年続くイノベーションの歴史から、あなたが起こすべきイノベーションを考えてみましょう!![事業編 #26]

リチャード・ウォーレン・シアーズの事業は、鉄道会社の電信技手時代、時計の卸売りの内職から始まりました。(中略)
環境変化をとらえた同社のイノベーションの効果は、1970年代まで続きました。

【物語で学ぶ シアーズ物語ー「顧客創造」の真髄】

1870年代から約100年続くイノベーションの歴史です。
シアーズといえば、アメリカの家庭には聖書のようにシアーズのカタログが配置されていた、ということで有

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物事を見るとき、一方的な視点だけで見ていませんか? 双方的に見えていますか? 俯瞰的・包括的に見えていますか?[事業編 #25]

物事を見るとき、一方的な視点だけで見ていませんか? 双方的に見えていますか? 俯瞰的・包括的に見えていますか?[事業編 #25]

生産者や供給者が、製品の最も重要な特色と考えるもの、すなわち製品の質が、時として顧客にとってまったく意味がないということである。(中略)顧客の関心は「この製品は自分のために何をしてくれるのか」だけである。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p121より

良く事例として挙げられるのが、「ドリルを購入するものは、ドリルそのものではなく穴がほしいのだ」とい

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あなたが提供するモノ・サービスの主戦場はどこでしょう? 一段俯瞰してみたら新しい主戦場が見えてきませんか?[事業編 #24]

あなたが提供するモノ・サービスの主戦場はどこでしょう? 一段俯瞰してみたら新しい主戦場が見えてきませんか?[事業編 #24]

顧客が買うものは満足であるという事実から、あらゆる製品とサービスが突然、まったく異なる生産、流通、販売のされ方をしている他産業の製品やサービスと競争関係に置かれる。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p119より

商品が売れなくなった……。
営業に行っても話を聞いてもらえなくなった……。
業界全体が元気がなくなってきた……。

そんな状態に陥ったとき

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満足はそのものは購入できません。あなたが満たそうとしているものは、顧客が満たされようとしているものと一致していますか?[事業編 #23]

満足はそのものは購入できません。あなたが満たそうとしているものは、顧客が満たされようとしているものと一致していますか?[事業編 #23]

企業が売っていると考えているものを顧客が買っていることは稀である。(中略)顧客は満足を買っている。しかし誰も、顧客満足そのものを生産したり供給したりはできない。満足を得るための手段をつくって引き渡せるにすぎない。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p118より

あなたが売り出したい、売り上げを伸ばしたいモノ・サービスは、何をきっかけに生まれたのでしょ

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顧客の決定だけで、事業の独自性は生まれません。どこで、どんな方法で獲得できますか? 思ってもいない使われ方をしていませんか?[事業編 #22]

顧客の決定だけで、事業の独自性は生まれません。どこで、どんな方法で獲得できますか? 思ってもいない使われ方をしていませんか?[事業編 #22]

素材産業や用途産業では、マーケティング分析は、顧客ではなく市場や用途からスタートすればよい。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p127より

佐藤先生の解説を引用します。
「ドラッカー教授は、「外部からの事業の見方には、三つの側面がある。すなわち『誰が買うか』だけでなく、『どこで買うか』『何のために買うか』という視点である。あらゆる企業が、顧客、市場

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真の顧客、見極める目を養う必要がありそうです。[事業編 #21]

真の顧客、見極める目を養う必要がありそうです。[事業編 #21]

マーケティング的アプローチによる分析では、誰が顧客かはわからないという前提に立たなければならない。顧客とは、支払う者ではなく買うことを決定する者である。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p124より

小学生を対象とした塾を経営していたとします。
子どもと接するのは大得意!! 子どもが好きで塾講師の仕事を選びました。
さて、たくさんの子どもたちに塾に

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モノ・サービスの重要度・大切度合いを高めることが独自性を生む、と思うのです。[事業編 #20]

モノ・サービスの重要度・大切度合いを高めることが独自性を生む、と思うのです。[事業編 #20]

市場にとっては、いかなる製品、いかなる企業も重要な存在ではない。最も価値があり、最も望まれている製品でさえ、多様な製品、サービス、満足の一部にすぎない。

『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p123より

いろんなメーカーさんが、一つの商品を他社との差別化を目指して新商品やリモデルを続けていらっしゃいます。
そんな商品を、例えば100円ショップなど、より

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