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郷酒 厨房 日記

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東京九段下/神保町にある小さな居酒屋『郷土料理と日本酒のお店 郷酒』 食べること飲むこと大好き!な料理人でもある女将が、季節の食材のストーリーと、こだわりのお酒、旬のおつまみレシ… もっと読む
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2022年6月の記事一覧

【365日の魚介レシピ】サーモンのたたき、刺身の行者ニンニク醤油

【365日の魚介レシピ】サーモンのたたき、刺身の行者ニンニク醤油

おかげ様で、店の方はずいぶん忙しくさせていただいており、noteの更新もままなりませんでした。最近新しく入ったバイトちゃんがどハマりしているという金カムこと『ゴールデンカムイ』、私もずいぶん楽しく読みました。読んでいると、アイヌの料理や文化の勉強になり面白いし興味深いと思っています。(うちは母方が樺太出身、父方は岩手にずーっといる家系なので、アイヌや蝦夷との繋がりを勝手に想像しています。)

そし

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道草食べながら帰ったあの頃、今はお取り寄せで楽しむ野草の味

道草食べながら帰ったあの頃、今はお取り寄せで楽しむ野草の味

子供の頃、地区にあるお店が片手で数えられるくらいしかない田舎に住んでいました。小学校近くの商店か、農協ストアか、そんなもんです。
買い食いはダメでしたし、当然買う店もありません。ですから、いつも食べられる草や実を探して摘みながら帰りました。

そんな経験を元に、野草に関するこんな記事を書かせていただきました。街に蔓延るドクダミの生命力に関心しつつ。

【食べられる夏の野草を調理して野山の香りを食卓

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大槌の鹿肉と『なめとこ山の熊』と宮沢賢治と、ジビエ料理(おまけレシピ)

大槌の鹿肉と『なめとこ山の熊』と宮沢賢治と、ジビエ料理(おまけレシピ)

料理になると忘れてしまう、この食材はかつて生きていたことを。人間は生きとし生けるものの生命をいただきながら生きていることを。

しかし、気にしだしたら何も食べられなくなってしまうから、ありがとう、いただきますと心の中で手を合わせ、感謝しながら、残さず、もったいないことのないように、食べることが大事、といつも思っている。

牧場で眺める羊のショーはとても可愛い。そのあと、残酷だねーと言いながら、ジン

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