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スコーンの研究

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スコーンを焼きます。最終的に満足のいくレシピをつくることが目標です。そこに至るまでの過程も楽しんでいただけると嬉しいです。
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藻のマフィン モフィン

藻のマフィン モフィン

藻を買った。
30パック、税抜7980円。高い。

スーパーフードらしい。
アニマルフリーらしい。
光合成で増えるからSDGsらしい。
ビタミンも入っているらしい。

だけど、
一袋290円もする高級食材。

そして
味が、しない。らしい。
無味無臭!と書いている。

味を愛するわたしとしては
わたしともっとも遠い存在の食材。
なぜあなたはここに存在する?とまで思った。

しかしながら
わたしはこ

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Day8: The beautiful scone

Day8: The beautiful scone

ほんとうは、眠りたくなかったの?

クリスマスイブの夜はわくわくして眠くならないように、スコーンたちもオーブンの中に入りたくてうずうずしていたのかもしれない。

私自身はようやく冬眠から覚めて、冷凍庫のスコーンストックを空にした。ようやく、スコーンを焼くことができそうだ。

今回は、寝かせる時間と生地の均一化について検討する。
配合はDay6を踏襲した。強いて言うなら卵とミルクの生産元が変わった。

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Day7: The beautiful scone

Day7: The beautiful scone

考えろ。頭を使え。

大人になるとあまり言われなくなる言葉ですが、どこかの誰かから言われたような気がしました。そうか、なんとなくじゃ駄目だ。

あの時食べた、美味しすぎて言葉を失ったあのスコーンは、もっと黄色かったのです。自分のスコーンはクリーム色をしていますので、明らかに何かが違うのです。

これまで、黄色の原材料として思い浮かべていたのは卵だけでした。しかしながら、黄色は卵だけじゃないことに、

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Day6: The beautiful Scone

Day6: The beautiful Scone

頭の片隅にあった「スコーンを焼きたい」という気持ちに、ちゃんと向き合うことにした。先月失敗したものをカウントすると2週間ぶり、カウントしないと半年ぶりなので、ちょっと緊張している。

実は、自分の転職祝&引越祝にパナソニックのBistroを買った。いつかパンも焼きたいので、300度程度の焼成ができるオーブンレンジが欲しかったのだ。これが、最近で嬉しかったお買い物の一つだと思う。まっくろい四角いもの

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Day5: Beautiful Scones

Day5: Beautiful Scones

圧倒的に足りないものたち。正直、全部が足りていないと思うのだけど、今回は最も足りていない「香り」に着目した。食事において、香りがいかに重要であるかを、私は軽視しすぎていたようだ。「美味しい!」は味だけではない。「美味しそう!」は目からの情報だけではない。

スコーンにおいてそれは、力強い粉の香りに、こんがり焼けたバターと乳製品のミルクネスの調和が取れている状態だと考えている。ミルクのまろやかな甘い

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Day4: Beautiful Scones

Day4: Beautiful Scones

周りのザクザク感がどうしたら出るのかと悩みすぎて、24時間のうち睡眠6時間を引いた18時間のうち、50%はスコーンのことを考えているのではないかと思う。最近の週末は、朝からスコーンを作り始めて、出来上がる頃には夕方になっていることもある。空腹を通り越してしまうこともしばしば。熱中とは恐ろしいものである。

前回から原材料にたまごを追加している。基本としているJadeのレシピに鶏卵を追加した分、牛乳

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Day3: Beautiful Scones

Day3: Beautiful Scones

色と質感。

Day2にて「次回は同じ方法で薄力粉のみで挑戦する」と記載したにもかかわらず、どうしても「たまご」を入れたくなってしまったこの私。好奇心にはどう抗おうと逆らえない。

鶏卵のなんとも言えないあのキュートなフォルムと、殻を割ったときの眩しいほどに鮮やかなイエローに誘惑された。訳があって、ここ最近黄色に着目しているのも相まった。私の惚れたスコーンは、私がこれまでに作ったスコーンよりも圧倒

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Day2: Beautiful Scones

Day2: Beautiful Scones

スコーンで側面に亀裂が入ることを「腹割れ」、というらしい。もっと可愛い名前もあったのではないか、と思う。腹割れの要素に「原料が冷えている時」に「断面をスパンと切って」「切った面を触らない」とあった。

私も、腹割らせたい。私の惚れ込んだ魂のスコーンは割れているからだ。
今回は少しやり方をJadeのHomemade sconeの配合率からガラッと変えて(というか調達できる原材料に限界があったので変え

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Day1: Beautiful Scones

Day1: Beautiful Scones

まずはゼロから。
あまりに無知なところから始めます。

スコーンとは、イギリスのお菓子の名前です。

アメリカにも似たお菓子があって、これらはビスケットと呼ばれています。ケンタッキーフライドチキンで食べるビスケットは、それです。アメリカの方は本場のものを食べたことがないので、詳細はよくわかりません。

とにかく私は、長い間スコーンのファンで、スターバックスコーヒーのチョコレートチャンクスコーンを食

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Day0: Beautiful Scones

Day0: Beautiful Scones

どうしても
忘れられないスコーンがあります

それは
ごつごつしていて
ざくっ、としたあとに ほわわっときます

ふわふわでもぱさぱさでもない
ほわわっとです つたわるかしら

自分の記憶と感性をたよりに
あのときの気持ちを もう一度愉しみたい
そんな想いからレシピを作ります これから

「スコーンってパン?お菓子?」
こんな疑問から始めて日々更新します

いつかあなたの元へ
魂のスコーンが届くこ

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