Giselle

アメリカ在住22年目の訪問看護師です。 患者さんのことやアメリカ医療の事を書いてます。

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アメリカ在住22年目の訪問看護師です。 患者さんのことやアメリカ医療の事を書いてます。

記事一覧

インスリン

久しぶりの投稿となってしまいました。いつも見ていただいてる皆様、いつもありがとうございます。 今日は若い女性の糖尿病患者さんのドナさん(仮名)につい書きたいと思…

Giselle
2年前
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女性は大変

さて、今日はジーナさん(仮名)についてお話したいと思います。 彼女は38歳の若い女性で、クリスマスデコレーションを片付けている最中、脚立から落ちて背中を痛めた患者さ…

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2年前
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続き

ヘレン、ヘレン! 何度呼んでも肩を揺すっても何の応答もないので911に電話しました。 911, What’s your emergency? と言われるので、患者が意識がない事を伝えると今…

Giselle
2年前
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CPRして下さい

今日はHさん(ヘレンさん仮名)について書こうと思います。 彼女はダウンタウンにあるセクションエイトと呼ばれる低所得者用のアパートに住んでいた患者さんでした。ダウン…

Giselle
2年前
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続き

さて、Mさんですが日が経つにつれどんどん荒んでいきました。 最初はアパートで1人暮らしが出来ることが「普通の生活」に戻れたような感じで嬉しかったのでしょうね。でも…

Giselle
2年前
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患者Ⅿさん

今回は私の訪問看護人生で一番印象に残っている患者Mさん(仮名)のお話をしようと思います。 このポストに限らず、食事中の方はご注意下さるよう予めお願いいたします。 …

Giselle
2年前
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患者Sさん

夏に担当したSさん(仮名) まだ70代前半でしたが認知症が進んでかなり物忘れが酷くなっていました。 それでも一応一人でアパートに住めていまして、毎日朝弟さんが朝ごはん…

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2年前

初めまして

在米22年目のジゼルです。 訪問看護師を始めて10年以上経ちます。 いつもインスタを見て下さる皆様にはまた全然別の顔をお見せすることになると思います。 文章も拙く日本…

Giselle
2年前
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インスリン

久しぶりの投稿となってしまいました。いつも見ていただいてる皆様、いつもありがとうございます。

今日は若い女性の糖尿病患者さんのドナさん(仮名)につい書きたいと思います。

その前に日本でも糖尿病患者は予備軍含めて5人に1人という時代になりましたね。アメリカも糖尿病はとても多いのですが、富裕層だけをとって見てみるとその数は激減します。

アメリカ人はいつもピザ、バーガーを食べてコーラを飲んでいるイ

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女性は大変

さて、今日はジーナさん(仮名)についてお話したいと思います。

彼女は38歳の若い女性で、クリスマスデコレーションを片付けている最中、脚立から落ちて背中を痛めた患者さんでした。

でもそれだけで訪看のオーダーが通るのはあまり無いので多分精神疾患か何かもあるんだろうな、と言うことは予想できました。

会いに行くととにかく痛がって痛がって尋常では無い感じで。

でも骨折もしていないのにそこまで痛いのは

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ヘレン、ヘレン!

何度呼んでも肩を揺すっても何の応答もないので911に電話しました。

911, What’s your emergency?

と言われるので、患者が意識がない事を伝えると今すぐCPRするように支持されました。

ところがここで問題が。

ヘレンさんは実は180キロ近い巨漢の患者さんだったんです。ソファーにどっしり腰を下ろしてる彼女を私一人で床に下ろすことはまず不可能でした。

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CPRして下さい

今日はHさん(ヘレンさん仮名)について書こうと思います。

彼女はダウンタウンにあるセクションエイトと呼ばれる低所得者用のアパートに住んでいた患者さんでした。ダウンタウンの患者さんは車を停めるのが本当に大変なのであまり取らないようにしていましたが、一緒に働いていたPTの依頼で彼女の照会を受けました。

話はそれますが、低所得者のアパート、それは綺麗で豪華でとても素敵なのです。車椅子でアクセス出来な

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さて、Mさんですが日が経つにつれどんどん荒んでいきました。

最初はアパートで1人暮らしが出来ることが「普通の生活」に戻れたような感じで嬉しかったのでしょうね。でも段々現実が見えてくる。多分自分が思い描いていたより現実はかなりシビアな世界だったのではないかと思います。

私が4週間ほど訪問している間、毎回私にコーバンテープ(自着性弾力包帯)を大量に持ってこいと言うのです。

これは創傷ケア用だから

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患者Ⅿさん

今回は私の訪問看護人生で一番印象に残っている患者Mさん(仮名)のお話をしようと思います。

このポストに限らず、食事中の方はご注意下さるよう予めお願いいたします。

彼女は44歳の若い独身の女性でした。通常患者さんは65歳以上の高齢者が多いので44才で訪問看護を無料で受けられる人はあまり居ません。

若い人だと保険会社からの許可が下りなかったり、homeboundではない(訪問看護を受ける患者さん

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患者Sさん

夏に担当したSさん(仮名)
まだ70代前半でしたが認知症が進んでかなり物忘れが酷くなっていました。
それでも一応一人でアパートに住めていまして、毎日朝弟さんが朝ごはんと薬のお世話に通っていました。
弟さんがコンロと電子レンジを使えないように鍵をかけていました。以前何かを燃やしてしまったことがあったみたいです。
食事も毎日無料の宅配ミールを利用されてまして、自分で料理をする必要もありません。
Sさん

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初めまして

在米22年目のジゼルです。
訪問看護師を始めて10年以上経ちます。

いつもインスタを見て下さる皆様にはまた全然別の顔をお見せすることになると思います。
文章も拙く日本語の語彙も怪しくなってきてるので読みにくい点も多々あるとは思いますが、興味のある方は是非ゆっくりしていって下さいね!

本名はジゼルでは無いのですが、インスタと足並み揃えようとそのまま使ってます😊
よくアメリカ人ですか?とも聞かれ

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