Haru_Climate

東北大学4年、農学部です。思った事・考えた事を投稿していきます!

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最近の記事

足跡日記👣§25 四月朔日、入社式。

 辛いことに、今年の入社式は月曜日である。これも嘘にならないかな、と思いながら、徐ら体を起こす。AM6:00。昨夜は緊張のあまりうまく寝付けず、意識はあまり判然としない。それでも理性は優秀で、頭がNow Loadingであっても、シャワーを浴びるために体を動かしていた。  8:30に現地に着き、暫くして入社式が始まった。まずは代表取締役の熱意漲るお言葉を戴く。今期のスローガンは「Play Ball」らしい。曰く、マウントに立ったら毅然とし、思ったことはストレートに、バッテリ

    • 足跡日記👣§24 桜の下のデモアクション

      今日も新宿駅の東南口で。パレスチナ✖️気候変動の連帯アクションが行われたので、一市民として参加した。 暑い日だった。東京の気温は28,1℃。観測以来過去最高を更新し、まさに気候危機が具現したような日だった。足踏みしていた桜の花も先日芽吹き、ぼくたちの上では薄桃色の花弁が開き出していた。 ぼくは「ガザも地球も泣かないで」と書かれたプラカードを掲げ、「反戦に向けたスピーチをしています!聞いてください!」と叫びながら、道行く人を見つめていた。すると色々な事実や感情が分かって

      • 足跡日記👣§23 ワッフル屋さんの前で

         旧来の友人とランチをしながら談笑して、新宿駅で別れた。さらなワイシャツを買いに、サブナード方面に足を運ぶ。道中、南口の大通りの一角で、3人の学生と思しき少年たちが公然と声を上げている。一番左の少年は募金箱を持ち、残る二人はプラカードを掲げていた。見ると、「学生による能登半島沖地震募金活動」の文字。どうやら、今年の元日に能登を襲った大地震の募金を嘆願しているようだった。ぼくは半ば通り過ぎていた踵を返し、募金をしに彼らの下へ向かった。  「募金活動をしているんですか?」  「

        • 足跡日記👣§22 卒業の時節に大学を考える

           窓を開けると、一面に銀世界が広がっていた。日本では今日あたりに卒業式をする学校が多いが、今年は梅や桜ではなく、白銀の雪が門出に花を添えるのだろう。これから3月に降る雪は少なくなっていくと思うと、卒業生の中にはいっそう記憶に残る卒業式になるかもしれない。  斯く言うぼくも今日、無事大学を卒業することができた。高校を卒業してから2年の浪人を経て大学に入学し、4年+1年(留学)の学生生活を過ごしてきた。この5年(+2年)間、様々な出逢いがあり、様々な惜別があり、様々な経験をして

        足跡日記👣§25 四月朔日、入社式。

          足跡日記👣§21 hustle and bustle city Tokyo(後編)

           環境アートの展示会場はビル街にある高層ビルの屋上だった。自然環境からかけ離れ、恵みをもたらしてくれる土から遠く隔たった場所で環境アート展が開催している。ぼくはそのビルを見上げながら、これは人間が自然を支配していることを、皮肉的に示唆しているような気がしていた。  窮屈なエレベーターの中で気圧の変化に不快感を抱いていると、瞬く間に会場の53Fに着いた。そこには、いくつもの前衛的なエコ・アートが展示されていた。それらは一つ一つが興味深く、各々が各々の視点で環境問題を覗き、表し

          足跡日記👣§21 hustle and bustle city Tokyo(後編)

          足跡日記👣§20 hustle and bustle Tokyo(前編)

           今日は午前に留学生と練り切りを作ったりけん玉で遊んだ後、事前健診のために東京に行く必要があった。仙台にも会社と組んでるクリニックがあれば楽だったのだが、まぁ東北が不幸を見るのは慣れっこである。  今話題になっている、JR東日本が発行する破格の切符”きゅんパス”で東京へ向かう(この時、微塵もキュンキュンしていないのは言わずもがなである)。クリニックは御徒町駅の近くだったので、降車した上野駅から2駅分ほど歩いて向かった。  駅を出た瞬間、途端に目がいずくなった。行き交う人の

          足跡日記👣§20 hustle and bustle Tokyo(前編)

          足跡日記👣§19 わたしの満足は本当に健全なのか

          「相対的剰余価値(賃金に見合う以上の労働によって生み出される価値(剰余価値)のうち、生産性の向上によって起こるもの)の生産様式は(中略)、最初はまず資本のもとへの労働の形式的従属(包摂)を基礎として自然発生的に発生して育成されるのである。この形式的従属(包摂)に代わって、資本のもとへの労働の実質的従属(包摂)が行われるのである。」とマルクスは語る。(『資本論,第1巻第2分冊』(大月書店,1968 年)原書 532 頁)  ある環境活動家が運営するゲストハウスに友人と泊まった

          足跡日記👣§19 わたしの満足は本当に健全なのか

          足跡日記👣§17 持続する/させることの難しさ

           『継続は力なり』という諺は誰もが聞いたことがあるだろうし、それを座右の銘にしている人も少なくないと思う。それはとても大切なことだと思うし、現に多くの秀才や偉人と呼ばれる人は、弛まぬ努力の上に功を成してきたんだと思う。  斯く言うぼくも『継続は力なり』という言葉を座右の銘の一つにしている。そこで気づくことは、不断の努力は一見シンプルに見えて、これを成すのは本当に難しいということだ。「今日はここまで論文を書こう」と起きた時は思っていても、ふとした拍子に煩悩や横槍が入ってきて、寝

          足跡日記👣§17 持続する/させることの難しさ

          足跡日記👣§16 関さんとの対話を終えて

           今日は福島県二本松市の東和地区でオーガニック農業を営んでいる関元弘さんにインタビューをした。東和地区は典型的な中山間地域で、大規模に水田耕作をするには適していない。関さんはここで少量多品種の有機野菜のみを育てている。  関さんは元々農水省に勤務されていた。東和地区はその時、研修で来ていた場所で、この場所が自分に合っている感覚があったらしい。農水省を辞め、2006年に夫婦で東和に移住し、畑作を始めた。現在は二人のお子さんがいて、育児も行っている。  会話を始めるとすぐに、

          足跡日記👣§16 関さんとの対話を終えて

          On recent surroundings as to climate change

          Watching recent move on climate change, I have lots of feelings unabled to speak out. However, they should be shown up as sentences, in order to make my mind clear. So I tried doing it. And I did it in English so every friends of mine can r

          On recent surroundings as to climate change

          足跡日記👣§15 パレスチナと原発

           昨日はたくさんの情報を感受した一日だった。昼間は原発の再稼働を止めた裁判官の映画上映会に参加し、アフタートークとしてソーラーシェアリングで農業を営む方の話を拝聴した。夜にはパレスチナとその場に住まう人々の歴史的経緯と現状についてのウェビナーを聴いた。思い考えた事は数多あるが、原発の話を聞いて思ったこととパレスチナについて思ったことに共通点が多くあったので、その連接点を言葉にしていきたいと思う。  一つ目の連接点は「帝国的支配」だ。原発はどれほどの大地震であろうと十分に耐え

          足跡日記👣§15 パレスチナと原発

          足跡日記👣§14 phobiaとphiliaと多様性

           皆さんには何か不快に感じたり、嫌だと思う物事はあるだろうか。中でもゴキブリとか戦争とか、一般的に嫌だというものではなく、一般的には普通だったり好ましいものでも、自分は嫌だと感じるもの。ぼくは昔から水が嫌いだった。泳ぐのが苦手だからだ。だから、テレビとかで大海原にただ一艘浮かぶ船を見ると、たとえ画面越しだとしても、沈んだらひとたまりもないな、とぞっとしてしまい、思わずチャンネルを替えてしまう。  英語では、水嫌いや船嫌いを表す言葉があるらしい。水嫌いは「aquaphobia

          足跡日記👣§14 phobiaとphiliaと多様性

          足跡日記👣§13 オーガニック野菜と対話

           今日も例のごとく質の悪い睡眠をとって、9時前に家を出た。向かうは宮城県村田町。村田町は仙台市と市境を接する里山地域である。原付を1時間少々飛ばした先に、今回の訪問地である村岡農園があった。管理者である村岡さんは、オレゴン州のアルバニーで有機農業を研修し、ファーマーズマーケットに惹かれ、宮城の地で農園を構え、毎週土曜日に定禅寺通りでファーマーズマーケットを開いている。ぼくは仙台近郊で有機農業を営む人々を探していた折、Facebookで村岡さんの事を知り、アポを取って伺った次第

          足跡日記👣§13 オーガニック野菜と対話

          足跡日記👣§12 先生とは

           今日はとある小学校でストックホルムの街づくりについて講演した。こちらの学校は海に近く、3.11の震災時にはすぐ近くまで津波が押し寄せた場所である。ゆえに震災以降は防災教育に力点が置かれ、それが地域の街づくりという形で総合的な学習の時間に現在も組み込まれている。今回は生徒にとって理想の街づくりのヒントを与えるべく、昨年に引き続き講演依頼が来た次第だ。  授業のチャイムが鳴り、学年主任の先生がマイクをとる。「みなさん、こちらが本日講演していただく時任先生です。」紹介に与ったと

          足跡日記👣§12 先生とは

          足跡日記👣§11 図書館にて

           夜7時。図書館の本の返却期限が過ぎていたので、徐ら腰を上げて大学に向かった。期限が超過したことに対してお叱りがないかほんの少し怯えていたが全くの杞憂に終わり、そそくさと次読みたい本を漁りに階段を上がる。今日から自分で、できるだけ一日一冊、難しければ二日で一冊本を読んでみよう、と思った。いきなりどかっと借りるのは億劫なので、まずは一週間分、4冊くらいを借りることにした。視界には四方八方に目を引く本が立ち並び、ぼくの知識欲を掻き立てる。ここは天国か?半ば昇天する心地がした。

          足跡日記👣§11 図書館にて

          足跡日記👣§10

           人が交錯し、物が横溢し、情報が錯綜する日本の心臓:東京。夜行バスはその大動脈の一環を担う東北道を走り、東京駅に到着した。たくさんの人たちとは真逆の方向の電車に乗って実家に帰る。交差する電車を眺めながら、目に隈を浮かべ、虚ろな目をしたサラリーマンを見て、何とも言えない気持になる。  東京に来るといつも心に浮かぶこと。それはノイズが多いことだ。特に情報のノイズ。華奢なモデルさんが決め顔で、紅い口紅を強調している。僕の司会に移る情報の9割は必要ないのではないか?とつい感じてしま

          足跡日記👣§10