はむはむ子

はむ子ワールド バンドマン→社会人の平凡な毎日 特に牛が好きです。

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記事一覧

小娘、怖気付く〜小娘編8〜

前話はこちら ライブハウスを出てマックに飛び込んだ小娘。 ポテトにガムシロップをつけて食べながら、うっすら感じている感情を迎えいれるか押し殺すかを迷っていました…

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7か月前
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小娘、いざ出陣〜小娘編7〜

前話はこちら 木曜日13:30。 西武新宿駅から歩いて数分、小娘はとあるライブハウスの前にいました。 看板を見上げ、地下へと続く階段を降りたい気持ちを抱きつつ隣のビル…

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小娘とインド人〜番外編〜

小娘はフリーターバンドマンである。 バンドマンのバイト探しはとにかく結構にしんどいものだ。 スタジオやライブ、ミーティングなどなどとにかく予定や時間が変則である…

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水道橋博士、ヴァンヘイレン、サイバー小娘。〜小娘編6〜

前話はこちら 朝から夕方までのバイトを終えた小娘は、チャリをかっ飛ばしていました。 今日は日中だけインドカレー屋のバイトで、夜のファミレスバイトはお休み。さっそ…

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小娘とYAMAHA DD100 〜小娘編5〜

前話はこちら (鶏ごぼうおこわ…) 抱えたリュックの中から、おにぎりにして持ってきたおこわのいい香りがします。 平日の午後の電車はさながら天上の楽園、これこそがユ…

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小娘、バンドマンになる 後編〜小娘編4〜

前話はこちら 「マックでいいですか?」 男性はそう言うと、東南口近くのマックへ小娘を誘います。 「連絡ありがとうございます、いやぁ…普通の人で安心しました!」 …

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小娘、バンドマンになる 前編〜小娘編3〜

前話はこちら 本気でバンドをやりたい、と欲を持った小娘は、常連のスタジオの店長に相談します。 見るからにハードロックが好きでしかないボサボサパーマ爆発頭のそのお…

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小娘とファンキー 〜小娘編2〜

前話はこちら そして毎週日曜日、スタッフさんが教室の開講準備を慌ただしく進めるなか、ファンキーな先生との個別レッスンがスタートしました。 先生は我が母に 「あな…

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はじめまして、ハム子です 〜小娘編1〜

こんにちは。30代のハム子と申します。 自分のこと、毎日のことを書きたくて始めました。 今日はまず、私を語る上で外せないポイントとなる運命の出会い編を書いてみます。…

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小娘、怖気付く〜小娘編8〜

前話はこちら

ライブハウスを出てマックに飛び込んだ小娘。

ポテトにガムシロップをつけて食べながら、うっすら感じている感情を迎えいれるか押し殺すかを迷っていました。
しかし実際のところ、迷っているとは言葉だけ。もうすでに途方もない感情に巻き込まれ始めています。

リハーサルでサビをひと回し聴いただけで見せつけられた、トリのバンドと自分のバンドの圧倒的な差。すでに敗北感と不安と緊張が止まりません。

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小娘、いざ出陣〜小娘編7〜

前話はこちら

木曜日13:30。
西武新宿駅から歩いて数分、小娘はとあるライブハウスの前にいました。

看板を見上げ、地下へと続く階段を降りたい気持ちを抱きつつ隣のビルへ向かいます。

お客さんとして何度も来た新宿MARZ。
でも今日、バンドマンとしての小娘はここへは入れません。

都内にはたくさんのライブハウスがあります。

大体のライブハウスにはそのハコの得意なジャンルがあり、それぞれに出演

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小娘とインド人〜番外編〜

小娘はフリーターバンドマンである。

バンドマンのバイト探しはとにかく結構にしんどいものだ。

スタジオやライブ、ミーティングなどなどとにかく予定や時間が変則である故、
週5固定、時間固定系のフリーター募集はまず無理。
明るい髪色禁止系も無理。
アットホームな職場です系の、バイト仲間とウェーイするのは性格的に最も無理。
時給は高め
まかない付き、シフト週希望であれば最高

みたいな感じで、
なかな

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水道橋博士、ヴァンヘイレン、サイバー小娘。〜小娘編6〜

前話はこちら

朝から夕方までのバイトを終えた小娘は、チャリをかっ飛ばしていました。
今日は日中だけインドカレー屋のバイトで、夜のファミレスバイトはお休み。さっそく昨日手に入れたディレイを試しに、ヴァンヘイレンのスタジオへと向かいます。

よく磨かれたドアを開けると、いつものように静かなロビーに鳴り響く自販機のブーンという音がします。
カウンターを見やると、そこにいたのはオーナーである水道橋博士で

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小娘とYAMAHA DD100 〜小娘編5〜

前話はこちら

(鶏ごぼうおこわ…)

抱えたリュックの中から、おにぎりにして持ってきたおこわのいい香りがします。

平日の午後の電車はさながら天上の楽園、これこそがユートピア、なんの不安も悪意もない優しい世界といった風で、このままずっと鶏ごぼうとウトウトしていたい…と願いつつ、口の中に広がる苦味で小娘は胃が弱っていることを感じていました。気がついてしまうと途端になんとなくモヤモヤと吐き気が襲って

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小娘、バンドマンになる 後編〜小娘編4〜

前話はこちら

「マックでいいですか?」

男性はそう言うと、東南口近くのマックへ小娘を誘います。

「連絡ありがとうございます、いやぁ…普通の人で安心しました!」

着席するなりそう言いながら彼は笑います。

小娘は話に笑顔で答えるフリをして、必死に情報をかき集めます。

(こんなヘラヘラして油断させてるだけかもしれない…怪しい。まだ私は信用してないからな…)

一体どういう人生を送ってきたらこ

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小娘、バンドマンになる 前編〜小娘編3〜

前話はこちら

本気でバンドをやりたい、と欲を持った小娘は、常連のスタジオの店長に相談します。

見るからにハードロックが好きでしかないボサボサパーマ爆発頭のそのおっちゃんは、カウンターの向こうで自慢のギターをいじりながら
「それなら俺たちのバンドに入るか?」と言いました。

…勘弁してくれ。そう小娘は思いました。
その深く凹んだ指板のギターでヴァンヘイレンをブイブイ掻き鳴らすおっちゃんのバンドは

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小娘とファンキー 〜小娘編2〜

前話はこちら

そして毎週日曜日、スタッフさんが教室の開講準備を慌ただしく進めるなか、ファンキーな先生との個別レッスンがスタートしました。

先生は我が母に
「あなたの娘さんは素晴らしい才能の持ち主です。ぜひこの天才を世に送り出すために私にチャンスをいただけませんでしょうか…!」(小娘意訳)
と熱意を持って訴えたはずなのに、その様子たるや…。

ファンキーさんはバタバタと寝起きのむくみ顔のまま入室

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はじめまして、ハム子です 〜小娘編1〜

こんにちは。30代のハム子と申します。
自分のこと、毎日のことを書きたくて始めました。
今日はまず、私を語る上で外せないポイントとなる運命の出会い編を書いてみます。

中学3年生の時、私はとある雑誌で一目惚れをしました。
その人はギタリストでした。
この出会いはニキビ面の小娘の人生のまずい分岐ポイントその一となります。

一目惚れから数ヶ月後、小娘は彼に会いに行くことになりました。ライブです。

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