未来からの手紙

『エチカ』 ~ 運命Ⅱ

「そうだよ。だからきっと、きみが飛べる人間であると同時に、思考屑の毒の抜き方を探してる人間だということに気づいたのさ。」

「ぼくが?」

「よくおもい出してみてエチカくん。レディマンタは毒の流し方を発見して、あれだけずっと正気を保ちつづけていたのに、わたしとの辛い記憶を思い出した途端、葛藤にボディを支配されてしまった。」

「そっか。 そっか、そっか、そっか! レディマンタもぼくの思考と同調し

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16歳の私へ

16歳・・・高校1年生か。

高校生になって演劇を始めたばかり、
今は夏休みのオープンキャンパスにてやる演目の稽古の真っ最中かな?

初めてもらった役、鈴木君、無駄に声だけが大きい演技をしていたねぇ。

役者、やりたかったもんね。

ただ・・残念ながら君はこれからも主役をやることはまずないと思え。
というか、だんだん役者をやること自体が少なくなる。

え、演劇をやめたのかって?

いや、続けている

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『エチカ』 〜 感情を感情のままに

前回までのお話はコチラです。
          ▼
(1) シャークの森 (2) FLY!FLY!FLY! (3) 空間と体は切り離されてはいない
 (4) 運命 (5) 涙の種 (6) きずな (7) 体は何も忘れてない

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マザームーンの言葉の意味を追い、思考が熱く動きはじめたその時、強い雷鳴を聞いた。

いや、聞いたというのでは当たらない。同時だったんだ。
あの時、ぼくが何

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『エチカ』 ~ 体は何も忘れてない

前回まではコチラ▼『エチカ』
 ⑴シャークの森  ⑵FLY!FLY!FLY!⑶  空間と体は切り離されてはいない ⑷ 運命 ⑸ 涙の種 ⑹きずな

文中のリンクは、関連する上記の項に飛びますが、うざい場合はwスルーしてくださいね♪

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それにしてもおしゃべり鮫とレディマンタは、こんなに打ちとけて友だちのようになっていたのに、どうしてあんな嘘をついたのだろう。鮫が泳げるだなんて…。

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『エチカ』 〜 きずな

前回までのお話しはコチラ▶『エチカ』〜 シャークの森  
            ▶『エチカ』〜 FLY!FLY!FLY!
            ▶『エチカ』〜 空間と体は切り離されてはいない
            ▶『エチカ』~ 運命
            ▶『エチカ』〜 涙の種

::::::(前回の終わりのところ少しリフレイン)

ひとしきり歌い終えると、鮫がふわりと浮きあがった。レデ

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『エチカ』 〜 涙の種

前回までのお話しはコチラ▶『エチカ』〜 シャークの森  
            ▶『エチカ』〜 FLY!FLY!FLY!
            ▶『エチカ』〜 空間と体は切り離されてはいない
            ▶『エチカ』~ 運命
            

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「エチカよ、エチカ。目覚めるのです。あなたにはまだやることがあるのですよ」

白い光だけの世界に抱かれているような

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やさしすぎて生きづらいあなたに贈るラブレター

人の気持ちに敏感で 少しこわがりだったり、細やかな感受性を持った体質のために、社会や集団のなかで苦しい思いを強いられてしまう。そんな、わたしと同じかけらを持って生まれたあなたへのラブレター。

いま、もしかしたら、やらなきゃいけないことや 考えごとで頭がいっぱいかもしれません。

でも、この瞬間、すこしの間だけ、からだの力をぬいて読んでもらえたらうれしいです。

(特に臆病だったり敏感ではないな

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『エチカ』 ~ 運命

前回まではコチラ▶ 『エチカ』〜 シャークの森  
        ▶ 『エチカ』〜 FLY!FLY!FLY!
        ▶︎    『エチカ』〜 空間と体は切り離されてはいない

:::::::: つづき

(気持ち悪りぃなーー;;なんだよこれはっ、ワカメか!?)

鮫を追って海へダイヴしたはいいが、べたりと額に張りついているものがある。
このスライムのような物体はいったい何だ。海藻の類に

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『エチカ』〜 空間と体は切り離されてはいない

前回までのお話しはコチラ▶ 『エチカ』〜 シャークの森  
            ▶ 『エチカ』〜 FLY!FLY!FLY!
          

:::::::: つづき

「飛べたーーー!飛んでるよーーーっ!!!やっほっーーーー!!!」

気づけば視界には、海も川も林も森も映っていた。なぜ咄嗟に川を選ばなかったのか、あの時は後悔したが、何の事はない全て揃っていた。が、人家だけが一つも見当た

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『エチカ』 ~ FLY!FLY!FLY!

前回はコチラから▶ 『エチカ』〜 シャークの森  

:::::::: つづき

「ふぅ、あのおしゃべり鮫が消えてくれたら途端に静かになったな。ハハッ、そうだよ、何も恐がることはない、これ、全部ぼくの夢なんだし。」

太陽は出ていない、月も星も見えないのに辺りは明るかった。さっきまでは、鮫しか見えてていなかったのが不思議なほど周りがよく見える。樹木が乱立し、道らしい道はないというのに、おどろおどろ

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