弱者にお金をかけるな!と言う人は、70年前のドイツを生きている(190610)

保坂展人「相模原事件とヘイトクライム」(岩波ブックレット、2016年11月)を読んだ。

相模原障害者施設殺傷事件の後、「障害者は必要ない」というようなヘイトクライムが浮かび上がってきた。優生思想。社会の役に立たない人は去れというような空気。

「野田聖子は国家公務員だ。今、財政赤字で税金を無駄遣いしてはいけない、と言われている。公務員であるなら、医療費がかかる息子を見殺しにすべきじゃないか」(p

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今日はオールドファッションにしよう!ヤッホーイ!ありがとうございます。
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「あなたが被害者だったらどうする?」と言って犯人を断罪するだけの人こそ、被害者のことを考えていない

「あなたが被害者だったら、そんな言葉言えますか?」
「他人を巻き込まないで一人で死ね」
「「事件の背景」を考えるなんて綺麗事」
「社会じゃなくて加害者が悪いに決まってる。なぜ加害者のために考えなきゃいけないんだ」

一見被害者を思うようなこの言葉。

でも、

ほんとに目的はなんだろう?

発する言葉にいちいち目的なんか持つ人はそうそういない
だけれど、発される言葉の背景には価値観がある

犯人を

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「役に立つ人間」と「役に立たない人間」…

少し前のことになるが、テレビで見た相模原の障害者施設での大量殺傷事件の被告の特集が興味深かった。

    特に、この後半部分で、記者と一緒に植松被告に面会したという牧師さんの語った“植松被告は「自分は役に立たない人間ではない」ということを証明するために事件を起こしたのではないか”という言葉には得心するものがあった。

  植松被告自身が一時期、生活保護を貰っていたこともあって、自分自身を「役に立

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なぜ障害者ばかりを?相模原殺傷 被告との対話【後編】

<<前編はコチラです>>

神戸記者の長男、
金佑(かねすけ)さん(20)。

重度の自閉症と知的障害があります。

ずっと前から欲しかった
スマートフォンを買いにやってきました。

お金を丁寧に並べ始めた金佑さん。
福祉事業所で働き、
1年間大事に貯めてきたお金です。

12万1698円。
機種代金とサービス料金を
事前に計算し、
一円単位までぴったり
用意していたのです。

金佑さんは
金佑さ

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なぜ障害者ばかりを?相模原殺傷 被告との対話【前編】

神奈川県相模原市にある
障害者施設で3年前
19人が殺害され、
27人が重軽傷を負う
事件がありました。

逮捕されたのは
この施設の職員だった
植松聖被告。

今も事件を正当化しているという
植松被告ですが、
その植松被告と
面会を重ねている人物がいます。

2人の対話から何が見えるのか。

戦後最悪とされる事件の
その奥を探りました。
(NEWS23 2019年5月6日放送)

神戸金史(かん

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社会は障害者の生きる証を奪っている

今回はこの本を通じて、重度知的障害者が次々と殺される事件を生み出した、排他的な社会の風潮について考えてみた。

犯人の思想について詳しく考察した記事はこちら。↓

被害者の匿名性、名を与えられない生

上記の記事で私は、この事件の特殊性が、被害者が匿名で報道されたことにある、と指摘した。
匿名で報道されたことには2つのプロセスがあった。
1つ目は「遺族が匿名で報道することを望んだこと」。
2つ目は

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「意思疎通のとれない人は価値がない」という思想

やまゆり園障害者殺傷事件

2016年、この悲惨な事件は起きた。
障害者施設に押し入った元職員は、抵抗のできない重度の知的障害の人をターゲットに19人を次々と殺害、27人を負傷させた。

この事件を起こした被告の考えは、「意思疎通のとれないような重度知的障害者は生きていても他人に迷惑をかけるだけだ、死なせたほうが良い」という衝撃的なものだ。

この本は、そのような被告と真正面から向き合い、その思想

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二年もかかったけど、ようやく。

電車を二回乗り継ぎバスも二回乗り換え。
でも、自分が住む同じ相模原市内である県立やまゆり園にやっとこさ二年越しで献花しに行ってきた。ずーっと気になりつつも、同じ障害者として、怖くて忘れたくて行けず、でも、2年目のあの日に、月命日には献花台があることを思い切って施設にかけた電話で教えてもらい、おとといの9月26日、漸く行けました。バスでウトウトしてたらけっこうあっという間に着いてしまい、遠かったのは

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「相模原事件」が壊したもの(荒井裕樹)

連載:黙らなかった人たち――理不尽な現状を変えることば 第6回
普通の人がこぼした愚痴、泣き言、怒り。生きづらさにあらがうための言葉を探る、文学研究者による異色エッセイ。本稿は、2018年7月9日にWEB astaで公開された記事を転載したものになります。

不気味な「予感」

 神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」で起きた障害者殺傷事件から、2年が経とうとしています。
 あの事件で尊い生命を奪

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日本人は世界で一番怖い説

どうも米津です。

7月の下旬に自民党の杉田水脈議員が発言した

「LGBTの人は生産性がない」の発言。

その発言をした時期が、なんと2年前に起きた相模原のやまゆり園の殺傷事件とほぼ同じタイミングで、その事件を起こした植松容疑者も

「コミュニケーションの取れない障害者は生産性がない」と発言。

杉田と植松両者の主張って根本的に同じなんですよね。

ですがこの主張、両者だけに言えることなんですか

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