石造物

東北地方の石造物⑨:善応寺自然石板碑(蒙古の碑)

名称:善応寺自然石板碑

伝承など:蒙古の碑(伝・弘安の役戦死者供養塔)

所在地:宮城県仙台市宮城野区燕沢 善応寺

JR仙台駅から一駅の東仙台駅にほど近い善応寺には、「蒙古の碑」と通称される変わった曰くを持つ石造物がある。

東北地方によく見られる自然石板碑で、鎌倉時代中期の弘安五年銘があるが、その銘文は省書や古異体字などが多く使われており、一見すると奇妙で謎めいた感じがする。

この独特の字

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北関東の石造物①:正覚寺宝篋印塔(小松殿の墓)

名称:正覚寺宝篋印塔

伝承など:小松殿(真田信之夫人)の墓

所在地:群馬県沼田市鍛冶町 正覚寺

今回メインで取り上げるのは正覚寺の宝篋印塔であるが、他にも二つほど宝篋印塔を紹介したいと思う。

まず正覚寺の宝篋印塔。

真田氏の城下町として知られる沼田の街中にあり、徳川四天王・本多忠勝の娘にして真田信之夫人、賢夫人として知られる小松殿(法号は大蓮院)の墓と伝わる。

寺伝では、小松殿の一周忌

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奈良県内の石造物①:当麻北墓五輪塔

名称:当麻北墓五輪塔

伝承など:特になし

所在地:奈良県葛城市當麻 当麻寺北方の墓地内

白鳳時代の仏像で有名な当麻寺の北方の共同墓地の中に建つ五輪塔で、二メートルを超える大型塔である。

造立年代は平安時代末期と推定される。

無銘ではあるがおそらく日本に現存する石造の五輪塔としては最古の作例であり、非情に貴重な石塔である。

凝灰岩製で地輪が低く、水輪は後世のような球形ではなく、円柱の角を

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京都府内の石造物①:等持院宝篋印塔(足利尊氏墓)

とりあえず、最初と言うことで著名な石塔を一つ紹介。

名称:等持院宝篋印塔

伝承など:足利尊氏の墓

所在地:京都府京都市北区 等持院

室町幕府初代将軍足利尊氏の墓塔とされる宝篋印塔。

等持院は足利将軍家の菩提寺であり、歴代将軍の木像と位牌を所蔵する寺院として知られ、立命館大学衣笠キャンパスの南方にあり、アクセスは比較的良い。

宝篋印塔は境内の中庭にあり、同寺では初代将軍尊氏の墓と説明して

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