藤井道人

人生の節目で何度でも見返したくなる…わたしにとっての「青の帰り道」

5月11日からアップリンク渋谷で異例のロングラン再上映されていた映画「青の帰り道」が、とうとう8月14日をもって終映を迎えた。

再上映初日から何度も足を運んだので、終映は寂しくもあり感慨深くもあり……そんな想いを胸に、この日の最終回を見届けさせていただいた。しかも8月14日という日は「青の帰り道」にとって特別な日――2016年のクランクインの日であり、2017年のクランクアップの日であり、藤井道

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「正義とは何か?」攻め続ける松坂桃李が覚悟を持って示してくれたこと

若い世代の「政治離れ」が顕著となって久しい日本では、「政治」をテーマにした映画が作られることは少ない。そんな中、現在進行形の日本政府やその周辺で起きたいくつかの事件を想起させるエピソードが盛り込まれた映画「新聞記者」が全国公開された。

わたしも政治に疎い世代だが、現政権で起きたことであればリアルタイムで見ているし、記憶もある。「新聞記者」のモチーフになったであろう女性フリージャーナリストの事件や

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「新聞記者」

普段、映画の感想を纏めようなんて思わないけど、今回はもう。

日曜、「新聞記者」を観ようと思い、雨の新宿を歩いて向かったのに、なんとピカデリーは売り切れ、慌てて池袋のチケットを押さえ映画館へ。

日曜日の夕方の回、ほぼ満席状態だけど割と年齢層は高め...

映画という比較的馴染みのある媒体、たった2時間の拘束時間、ただ映画館に座ってるだけでもいいと思います。絶対に観て欲しい。

今回入れて行った前

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去年は『カメ止め』今年は『新聞記者』 byみつばち1号

映画『新聞記者』観ました。鑑賞後一週間を過ぎても、胸を熱くさせるので、ここに書こうと思います。
もっと好きな映画はいろいろあるんです。ですがこれはなにか、別フォルダに保存された一本のようです。

みつばち社・えいが部活動、わたしは足繁く映画館に通っています。6月は16本観ました。そのうちの1本が、『新聞記者』です。
異論のある人もいるでしょうが、観終えたとき、これは今年の『カメラを止めるな!』だと

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『ピアッシング』&『新聞記者』

仕事が終わってから、シネクイントで『ピアッシング』を鑑賞。映画デーだったので1100円だった。村上龍の原作小説を元にした作品。
アイスピックで自分の娘を刺したいという衝動のある主人公の男が、SM嬢を呼び出してその欲望を叶えようとするサイコスリラー。ところどころエロティックで残酷な描写があるのだが、なんか突き抜けない感じで、半立ちみというか射精だったり、オーガニズムを感じるようなことはないといった印

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「新聞記者」(藤井道人)

ちょっと公開順が前後してのレビューになります。最近本の感想ばっかり書いていたし、参院選が近いこともあってFacebookには政治関係のことを続けて書いていたので、一息ついていくつか映画のレビューを書いていこうと思います。

「新聞記者」(藤井道人)

自分より先に初日に観た人から、不思議なことを言われました。「オレはこの監督の前作を観てますよ。傑作でした。」と言ったら、「応援になるから新聞記者もぜ

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どうにも出来ない「たられば」を抱えたあの日々と、今の私とあの人にー『青の帰り道』ー

もしも学校を辞めなかったら。
もしも普通の大学に通えていたら。
もしも正社員だったら。
もしも一人で自活出来ていたら。
もしもあの人に出会わなかったら。

もしも私がこの世から消えてしまったら。
もしもあの日が最後じゃなくて、もう一度あの人に会えていればー。

何もする事が出来ない時間、そんなもしもをいくつも浮かべては時を過ごしていた。
頭の中だけでは私は理想の私でいられて、胸を張って生きていて、

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映画「青の帰り道」に見る、ムーブオーバーの新たな可能性

以前レビューを書いた映画「青の帰り道」が、異例の盛り上がりを見せている。

昨年12月の公開時にはわずか2週間程度で上映が終了してしまったが、その後「この作品をもっと多くの人に届けたい」という強い想いの元、藤井監督や伊藤プロデューサーをはじめとする関係者のみなさんの尽力により、5月11日からアップリンク渋谷での再上映が決定。メインキャストとして出演していた横浜流星くんのブレイクも重なり、連日チケッ

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「青の帰り道」と青い服ばかり買う私

私のクローゼットはなんだか青いです。
気が付くといつも青色の洋服ばかりを買ってしまいます。

よく考えると青は不思議な色だと思います。
ピンクはやさしくてかわいくてちょっとはかなげな色とか、黄色は元気をもらえるしゃきっとした色とか色にはまとっているイメージがあります。

で、青はというと、もちろん濃淡によってイメージは変わりますが、色々な意味をまとっています。
サムシングブルー
花嫁が結婚式でどこ

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人生に正解はない

昔から「青春群像劇」と呼ばれるジャンルの作品が好きだ。
「あすなろ白書」「若者のすべて」「未成年」「白線流し」「天体観測」「オレンジデイズ」「ラスト・フレンズ」「SUMMER NUDE」…など、歴代観てきたドラマを思いつくまま並べても、こんなにたくさん出てくる。

そんなわたしがおそらく初めて観た青春群像劇は、「愛という名のもとに」
鈴木保奈美・唐沢寿明・江口洋介をメインキャストに、大学時代のボー

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