かつてアレクサンダーのレッスンを受け始めたとき、ガチガチにこわばっていた私は「正しい」首や姿勢のありようがあるように思ってどうしたらそれが維持できるのかと訊いたのを思い出す。そんなものはなく目指さなくていいと今ではわかる。心地よさも違和感も感じたり逃したりし続けて身体に落ちる
はりきゅう率低めの鍼灸院。聴いて訊いて聞いて。揺らして、誘って。このごろはひとしきりお首に触れていることが多い。筋肉?頚椎?経穴?そしておそらく脳神経副交感神経に及ぼしている気がする。変えるのではなく治すのでもなく添えていて交感しているような。そしてさまざまなことが起こる。
間(あわい)。6つの関節を支えて動きをつくる12の筋も細かく観るけれど分けられない全体で動いてもいて。コントロールも有効だけれど敢えてコントロールしないことで自ずと生まれる動きもあって。間の沼。
動きから来る不調は、結局は動きによって改善するのが早くて易しい。生活習慣から来る不調は(以下同様)。 ただ思考感情意識から来て(と思われる)身体に現れている不調は、思考感情意識によるよりも鍼灸や手技を含む身体へのアクセスによるのが近道のことが多い印象。少なくとも併用が吉では。