はり・きゅう専門 ひごころ治療院

新丸子・武蔵小杉のひごころ治療院でございます。地域の健康を支える鍼灸院。あなたの健康を…

はり・きゅう専門 ひごころ治療院

新丸子・武蔵小杉のひごころ治療院でございます。地域の健康を支える鍼灸院。あなたの健康をカスタムメイド。伝統と最新の科学を融合した治療で心身のバランスを整える治療を提供します。 ネット予約は http://higokoro.com/reserve

記事一覧

東洋医学講座 290

〇脾と黄色▽〝気〟と色について ▼体色に現われる臓器の変動 人体において、黄色の顔は脾の変動を示し、脾旺の場合は少し黄色味で活気のある血色を示します。病態の場合…

東洋医学講座 289

〇脾と黄色▽〝気〟と色について 光はエネルギーの波動であるといわれていますが、様々な古典にも記載があり、その中には非常に素晴らしいことがたくさん書かれています。…

東洋医学講座 288

〇脾と黄色色の生成は古代から究明されています。『般若心経』の一節に、「色即是空、空即是色」とあり、『天経或問』にも、「気は火を包みて転動するときは風となり、吹く…

東洋医学講座 287

〇五味の生成▽五味との働きと人体 ▼甘味を摂り過ぎると... 甘味は口から食道を通り胃に入ります。胃に入ると、甘味は感じられず、適量であればブドウ糖に変化してエ…

東洋医学講座 286

〇五味の生成▽五味との働きと人体 ▼五味の基本ー甘味 五味には、酸味・苦味・甘味・辛味・塩味の五種類ありますが、これは単なる符号であります。常識的に考えると、間…

東洋医学講座 285

〇五味の生成土の中からつくられている甘味は土質の持つ味で、この土性の甘味質が四季作用にあって他の味質をつくっています。 酸味は、春・朝の大気作用に化生された味 …

東洋医学講座 284

〇脾と甘味『素問』に「天は人を養うに五気をもってし、地は人を養うに五味をもってす」とあり、体形の生ずる本(もと)は、酸味・苦味・甘味・辛味・塩味のうち、人体で一…

東洋医学講座 283

〇脾と思慮▽脾と思慮の関係と働き 脾と思慮の関係でありますが、思慮とは、文字通り思い憂うること、思慮・憂慮ということであります。いずれにしろ、脾は精神的な問題か…

東洋医学講座 282

〇脾と思慮思いつめる、考え込む、憂い悩むなどの深い思考をしますと、体内に深く流れている気がひとつに止まって、動きが鈍くなります。気が止まれば、血の流れも停滞しや…

東洋医学講座 281

〇脾と涎(よだれ)▽涎は消化力に関係する 脾・胃は消化体なので、消化液が必要になります。希釈液の多い涎も消化液の一種であります。脾・胃の門は口腔であり、口腔は第…

睡眠と病因

睡眠と病因〇睡眠と休養 最高の休養は睡眠することであります。睡眠には、睡眠のとり方、時間数、時間帯があります。 まず、睡眠方法でありますが、板の間のような硬いも…

東洋医学講座 280

〇脾と涎(よだれ)脾・胃の門は口腔であり、口腔は第一消化器であります。この口腔には、耳下腺、顎下腺、舌下線の大唾液腺と、口唇腺、頬線、臼歯腺、口蓋腺、舌腺の小唾…

東洋医学講座 279

〇脾と肌肉▽人体おける大地〝脾体〟 ▼食事と人体の生成 脾気の働きは、日常においては食事であります。胃腸を使う働きというのは脾気であり、食事として口に入れてよく…

東洋医学講座 278

〇脾と肌肉▽人体おける大地〝脾体〟 ▼肌肉とは〝脾体〟の総称 図のように、自然界において大地とは形を成しているものであり、もともとはどのような働きでできているか…

東洋医学講座 277

〇脾と肌肉脾は、太極的にみますと全身の肉体部分すべてであり、天地に当てると、全肉体が大地であり、その地上地中において四季を成す働きが天気であります。  脾気  …

東洋医学講座 276

〇脾と口唇▽口唇の診断の仕方 目が心の窓であるならば、口唇は消化器の門であり、脾胃の華であり、その栄気は口に通じて五味を知覚します。口気は鼻柱を昇って走り、眉間…

東洋医学講座 290

東洋医学講座 290

〇脾と黄色▽〝気〟と色について

▼体色に現われる臓器の変動

人体において、黄色の顔は脾の変動を示し、脾旺の場合は少し黄色味で活気のある血色を示します。病態の場合は木剋土で黄色が濃く、活気がなく、血色が悪くなります。全体的な体色づくりは、大きくは肝の働きによるものですが、他臓の働きが強くなると、その臓器の影響を受けて体色が変わります。

例えば、静脈血のをからだの隅々から吸い上げて、動脈血をめぐ

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東洋医学講座 289

東洋医学講座 289

〇脾と黄色▽〝気〟と色について

光はエネルギーの波動であるといわれていますが、様々な古典にも記載があり、その中には非常に素晴らしいことがたくさん書かれています。ここでは天気の色、気を中心とした色について説明します。

▼四季にもそれぞれ色がある

春の気は木気の色であり、万物を青くします。これは自然の草木の変化の色で、九星の色と同じであります。図のように、春、三碧は若緑、次は四緑で深緑となり、夏

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東洋医学講座 288

東洋医学講座 288

〇脾と黄色色の生成は古代から究明されています。『般若心経』の一節に、「色即是空、空即是色」とあり、『天経或問』にも、「気は火を包みて転動するときは風となり、吹くこと急なるときは声となり、集まりて発するときは、光となり、なお合して凝るときは形をなす」とあります。これを現代流に訳しますと、光はエネルギーの波動であり、その波動の長短が色光の種類を生じ、また光波エネルギーは、さらに急激に終結するときに熱エ

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東洋医学講座 287

東洋医学講座 287

〇五味の生成▽五味との働きと人体

▼甘味を摂り過ぎると...

甘味は口から食道を通り胃に入ります。胃に入ると、甘味は感じられず、適量であればブドウ糖に変化してエネルギー源としますが、過剰のときは胃の収縮筋を弛緩させます。胃痙攣のときは、胃の筋が引きつっている異常亢進の場合なので、砂糖湯を飲むと症状が消失します。これは甘味を入れると、神経の興奮を緩め、筋肉の引きつりがとれるからです。このような作

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東洋医学講座 286

東洋医学講座 286

〇五味の生成▽五味との働きと人体

▼五味の基本ー甘味

五味には、酸味・苦味・甘味・辛味・塩味の五種類ありますが、これは単なる符号であります。常識的に考えると、間違いやすいのは甘味というと砂糖だけを考えがちですが、そうではなく、甘味は糖質、すなわち含水炭素のことを指します。

五味の母胎は土の甘味です。この甘味がある刺激を受けて、酸味に変化し、その変化の度合いによって酸味の度合いも異なります。カ

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東洋医学講座 285

東洋医学講座 285

〇五味の生成土の中からつくられている甘味は土質の持つ味で、この土性の甘味質が四季作用にあって他の味質をつくっています。

酸味は、春・朝の大気作用に化生された味
苦味は、夏・昼の大気作用に化生された味
辛味は、秋・夕の大気作用に化生された味
塩味は、冬・夜の大気作用に化生された味

▽五味との働きと人体

▼五気と五味

地球の自転公転により、春夏秋冬と二十四時の五気があります。これらが交互に地上

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東洋医学講座 284

東洋医学講座 284

〇脾と甘味『素問』に「天は人を養うに五気をもってし、地は人を養うに五味をもってす」とあり、体形の生ずる本(もと)は、酸味・苦味・甘味・辛味・塩味のうち、人体で一番量を必要としているのが甘味であって、その他の四味は比較的少量で良いとしています。

五味は五臓を栄養するといわれ、甘味は脾を栄養するので、脾の占める分野は全身のほとんどであることからも、甘味を大量に必要なことがうかがえます。

脾は最も多

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東洋医学講座 283

東洋医学講座 283

〇脾と思慮▽脾と思慮の関係と働き

脾と思慮の関係でありますが、思慮とは、文字通り思い憂うること、思慮・憂慮ということであります。いずれにしろ、脾は精神的な問題から切り離して考えることは難しいのであります。思うと言うことと考えるということは少し違いますが、どのように違うかはっきり分けるとなれば、一瞬戸惑うかと思います。根っこは一つであるが故にとくに難しいわけであります。

考えるということは、知恵

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東洋医学講座 282

東洋医学講座 282

〇脾と思慮思いつめる、考え込む、憂い悩むなどの深い思考をしますと、体内に深く流れている気がひとつに止まって、動きが鈍くなります。気が止まれば、血の流れも停滞しやすくなり、気血を鈍らせ、消化運動も鈍り、脾化を傷つけます。

あまり考えもしないで、性急な行動をとる人は、肝と心が脾・肺・腎より旺盛で、陰陽のバランスがとれていない人であります。また、沈黙の人は、肺・腎が旺盛な人であります。

脾は陰陽の両

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東洋医学講座 281

東洋医学講座 281

〇脾と涎(よだれ)▽涎は消化力に関係する

脾・胃は消化体なので、消化液が必要になります。希釈液の多い涎も消化液の一種であります。脾・胃の門は口腔であり、口腔は第一の消化器であります。物はよく噛んで食べる必要がありますが、これは消化液の分泌を促進する役目も果たしています。

胃が悪くなったときは、柔らかいお粥より固いご飯を少量だけ噛んでたべるのが良いのであります。本当は何も食べないほうが良いのです

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睡眠と病因

睡眠と病因

睡眠と病因〇睡眠と休養

最高の休養は睡眠することであります。睡眠には、睡眠のとり方、時間数、時間帯があります。

まず、睡眠方法でありますが、板の間のような硬いものの上に寝る方がよいとされています。しかし、体の下側に面する背中や尻などの一部にだけ体重がかかると、そこだけが血液の循環が悪くなるのでよくありません。

また、あまり柔らかくふわふわしたものの上でも、背中が曲がりよくありません。

床に

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東洋医学講座 280

東洋医学講座 280

〇脾と涎(よだれ)脾・胃の門は口腔であり、口腔は第一消化器であります。この口腔には、耳下腺、顎下腺、舌下線の大唾液腺と、口唇腺、頬線、臼歯腺、口蓋腺、舌腺の小唾液腺があり、消化液、粘着液(飲食をまとめる)、希釈液(洗浄性)を滲出させています。

涎は子供に多く、幼少期の消化力の旺盛なことも示すもので、いずれにしても腎精体より脾化体に生育しようとする力が旺盛なため、脾力が盛んに働き、唾液も多く、涎と

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東洋医学講座 279

東洋医学講座 279

〇脾と肌肉▽人体おける大地〝脾体〟

▼食事と人体の生成

脾気の働きは、日常においては食事であります。胃腸を使う働きというのは脾気であり、食事として口に入れてよく噛むということは、物体を殺滅するということになります。

先人は「一剋なくして一生なし」といっていますが、これはある物質を殺滅することによって人間の生命を得るということです。何のために殺滅が行われるのかといえば、それは新しい生命を得るた

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東洋医学講座 278

東洋医学講座 278

〇脾と肌肉▽人体おける大地〝脾体〟

▼肌肉とは〝脾体〟の総称

図のように、自然界において大地とは形を成しているものであり、もともとはどのような働きでできているかといいますと、まず陰の宇宙の冷気とそこに何らかの原因で発生した微熱によって、冷気と暖気のぶつかり合いが生じ、大気が動き始めて旋回します。その旋回によって生ずる熱気によって物体化されたものが、いわゆる大地であります。つまり、形とは陰と陽、

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東洋医学講座 277

東洋医学講座 277

〇脾と肌肉脾は、太極的にみますと全身の肉体部分すべてであり、天地に当てると、全肉体が大地であり、その地上地中において四季を成す働きが天気であります。

 脾気  春気・・・肝気
(大地) 夏気・・・心気
     土気・・・脾気
     春気・・・肺気
     冬気・・・腎気

例えば、肝臓という臓器は脾の一部で、そこに肝気が間借りしているのであります。筋肉自体は脾でありますが、その働きは、肝

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東洋医学講座 276

東洋医学講座 276

〇脾と口唇▽口唇の診断の仕方

目が心の窓であるならば、口唇は消化器の門であり、脾胃の華であり、その栄気は口に通じて五味を知覚します。口気は鼻柱を昇って走り、眉間の印堂部に通じ、印堂から脳に通じています。鼻は「花」なりといわれ、鼻全体は脾力をみるところですが、口唇も一枚の花に当たり、やはりここでも脾の状況が分かります。

口腔から肛門まで一つの臓器とみれば、口唇はその消化管の門にあたり、その色が悪

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