おいかわ3

フォローしてくれれば、基本的にフォロバします。記事のテーマは、釣り、哲学、歴史、科学、…

おいかわ3

フォローしてくれれば、基本的にフォロバします。記事のテーマは、釣り、哲学、歴史、科学、芸術などです。Amazonアソシエイトに参加しています。多忙のため、コメントにはあまり返信出来ません。ご質問は、メンバーシップ限定とさせていただきます。

メンバーシップに加入する

哲学について意見交換

  • おいかわの哲学サークル

    ¥100 / 月
    初月無料

マガジン

記事一覧

五蘊

【五蘊】  仏教で、個体を構成する「色」「受」「想」「行」「識」という5つの要素を、五蘊「ごうん」と言います。「蘊」とは、同じものの集合体のことです。五蘊は、物質…

おいかわ3
12時間前
9

仏教の天部

【天】  仏教に取り入れられた古代インドの神々を「天」と言います。通常、天と呼ぶのは、デーヴァ系の神々のことです。デーヴァとは、サンスクリット語で「輝きを発する…

おいかわ3
11日前
16

天鈿女と神楽

【天鈿女命】
 天鈿女命「アマノウズメノミコト」は、不細工を表現する、お多福「おたふく」や「おかめ」の起源だとされています。祀られている神社は、三重の椿大神神社…

おいかわ3
2週間前
17

阿修羅について

【阿修羅】  阿修羅は、サンスクリット語で「アスラ」と言います。アスラの名前の由来は「生命を与えるもの」です。asuが「命」で、raが「与える」だとされています。別の…

おいかわ3
2週間前
18

帝釈天とインドラ

【帝釈天】 
 帝釈天は、3界の王者です。そのため「天帝」とも呼ばれました。サンスクリット語では、インドラと言います。漢字表記では「因陀羅」です。インドラは、忉利…

おいかわ3
2週間前
14

虚空蔵菩薩と密教

【虚空蔵菩薩】 
 虚空蔵菩薩は、サンスクリット語で「アーカーシャカルバ」と言います。アーカーシャカルバとは「空っぽの母体」と言う意味です。虚空蔵菩薩は、右手を…

おいかわ3
3週間前
19

年神様と正月について

【日本神話】 
 年神は、スサノオと大市比売の子として生まれ、多くの妻を持ち、大山杭などの沢山の子をもうけました。日本の神話に、年神が登場するのは、大国主命「オ…

おいかわ3
3週間前
16

大宜津比売と五穀の誕生

【大宜津比売】 
 大宜津比売「オオゲツヒメ」は、イザナギとイザナミの13番目の子供として生まれました。イザナギとイザナミは、八百万の神々の親だとされています。オ…

おいかわ3
3週間前
12

本居宣長と「もののあわれ」

【もののあわれ】  本居宣長は「もののあわれ」を日本の文芸の本質だとしました。もののあわれとは、源氏物語に流れる、一貫した美意識のことです。「あわれ」は、感嘆詞…

おいかわ3
4週間前
31

柳宗悦の民芸運動

【民芸運動】  柳宗悦は、日本独自の民芸運動を創設しました。民芸とは、民衆的工芸の略です。通常、我々の目は、習慣的なものの見方に捕われています。そこから、新しい…

おいかわ3
1か月前
32

天龍八部衆

【天龍八部衆】  天龍八部衆とは「天」「阿修羅」「夜叉」「乾闥婆」「緊那羅」「迦楼羅」「龍」「摩睺羅王」という八つの種族のことです。その中でも「天」「鬼神」「音…

おいかわ3
1か月前
14

建御名方について

【国譲り】
 建御名方「タケミナカタ」は、国津神の長である大国主の次男として生まれました。その兄は、神託の神である事代主神です。大国主は、もともと葦原中国「地上…

おいかわ3
1か月前
12

12因縁とは何か?

【12因縁】  12因縁とは、釈迦が菩提樹の下で悟ったとされる真理の一つです。別名を12縁起とも言います。縁起とは「あれがあるゆえにこれがある」と言った相互依存関係の…

おいかわ3
1か月前
16

倭建命の生涯

【倭建命】  倭建命「ヤマトタケルノミコト」は、日本を代表する英雄です。別名を、小碓命「オウスノミコト」と言います。小碓とは、産湯を使った石のタライから名づけら…

おいかわ3
1か月前
9

国学者、賀茂真淵について

【賀茂真淵】  賀茂真淵「かものまぶち」は、遠江国「とおとうみのくに」で、神職の子として生まれました。遠江国とは、現在の浜松市あたりのことです。賀茂真淵は、荷田…

おいかわ3
1か月前
20

基本相互作用とは何か?

【基本相互作用】
 基本相互作用とは、宇宙を支配している基本的な4種類の力のことです。通常、力ではなく「相互作用」と呼ぶのが一般的とされています。その4つとは「強…

おいかわ3
1か月前
21

五蘊

【五蘊】
 仏教で、個体を構成する「色」「受」「想」「行」「識」という5つの要素を、五蘊「ごうん」と言います。「蘊」とは、同じものの集合体のことです。五蘊は、物質的なものと精神的なものからなります。物質的なものは、客観的なもので、精神的なものは、主観的なもののです。五蘊は、サンスクリット語で「パンチャ・スカンダ」と言います。パンチャが5で、スカンダが蘊という意味です。
 この世にある全てのものは、

もっとみる

仏教の天部

【天】
 仏教に取り入れられた古代インドの神々を「天」と言います。通常、天と呼ぶのは、デーヴァ系の神々のことです。デーヴァとは、サンスクリット語で「輝きを発する者」と言う意味だとされています。例えば、インドラ「帝釈天」、スーリヤ「日天」、ヴァーユ「風天」、アグニ「火天」などがデーヴァです。天は、自然現象の神格化、または、自然の構成要素だとされています。そのため、天地万物の主催者として、人間の運命を

もっとみる

天鈿女と神楽

【天鈿女命】
 天鈿女命「アマノウズメノミコト」は、不細工を表現する、お多福「おたふく」や「おかめ」の起源だとされています。祀られている神社は、三重の椿大神神社や、長野の鈿女神社などです。天鈿女命は、天岩戸神話で、踊りで世界を救った神として知られています。天岩戸神話とは、太陽神である天照大神が、天岩戸に隠れてしまった神話のことです。それに困った神々は、会議を開き作戦を考えました。その実行役を任され

もっとみる

阿修羅について

【阿修羅】
 阿修羅は、サンスクリット語で「アスラ」と言います。アスラの名前の由来は「生命を与えるもの」です。asuが「命」で、raが「与える」だとされています。別の解釈では「a」が、否定の説頭語で「sura」が「天」という意味です。その場合、別名を「非天」と言います。アスラは、ゾロアスター教では、神々のことです。しかし、インドでは悪魔とされました。アスラは、文明の諸要素の神格化だとされています。

もっとみる

帝釈天とインドラ

【帝釈天】 
 帝釈天は、3界の王者です。そのため「天帝」とも呼ばれました。サンスクリット語では、インドラと言います。漢字表記では「因陀羅」です。インドラは、忉利天「とうりてん」の喜見城「きけんじょう」に住んでいます。忉利天があるのは、須弥山「スメール」の山頂です。喜見城の庭園「ナンダナ」には、あらゆる願いを叶える、如意樹「にょいじゅ」があります。インドラの乗り物は、3本牙の白象「アイラーヴァタ」

もっとみる

虚空蔵菩薩と密教

【虚空蔵菩薩】 
 虚空蔵菩薩は、サンスクリット語で「アーカーシャカルバ」と言います。アーカーシャカルバとは「空っぽの母体」と言う意味です。虚空蔵菩薩は、右手を「与願印」に組んでいます。与願印とは、迷う人々の願いを聞き入れ、それを叶えてくれることを意味する印相「指の組み方」です。また虚空蔵菩薩は、仏教で最も尊いとされる結跏趺坐「けっかふざ」という座り方をしています。虚空蔵菩薩が、右手に持つのが智剣

もっとみる
年神様と正月について

年神様と正月について

【日本神話】 
 年神は、スサノオと大市比売の子として生まれ、多くの妻を持ち、大山杭などの沢山の子をもうけました。日本の神話に、年神が登場するのは、大国主命「オオクニヌシ」の国づくりの話です。当時、大国主命は、少彦名命「スクナビコナ」という右腕を失っていました。その大国主命の前に現れたのが年神です。年神は、大国主命の国づくりに協力しました。大国主命は、日本という国を作った神様です。年神は、穀物の「

もっとみる

大宜津比売と五穀の誕生

【大宜津比売】 
 大宜津比売「オオゲツヒメ」は、イザナギとイザナミの13番目の子供として生まれました。イザナギとイザナミは、八百万の神々の親だとされています。オオゲツヒメの「ゲ」は「食物」のことです。そのため、食べ物を司る神であり、特に穀物の女神だとされています。オオゲツヒメは、同じ食べ物の神である宇迦之御魂「稲荷神」や、豊宇気毘売神と同一視されることもあります。ちなみに、宇迦之御魂「うかのみた

もっとみる

本居宣長と「もののあわれ」

【もののあわれ】
 本居宣長は「もののあわれ」を日本の文芸の本質だとしました。もののあわれとは、源氏物語に流れる、一貫した美意識のことです。「あわれ」は、感嘆詞の「ああ」と「はれ」の合成語で、もともとは感動を表す言葉だとされています。もののあわれは、窮屈な宮廷暮らしの女性たちの心から生まれました。例えば、情緒的な「哀愁」や「憂い」など、繊細で儚い女性的な心情のことです。もののあわれは、日本文学の

もっとみる
柳宗悦の民芸運動

柳宗悦の民芸運動

【民芸運動】
 柳宗悦は、日本独自の民芸運動を創設しました。民芸とは、民衆的工芸の略です。通常、我々の目は、習慣的なものの見方に捕われています。そこから、新しい視点を開かせてくれたのが、柳宗悦の民芸運動です。柳宗悦は、当時を、創造したり使用する時代が過ぎ去った反省と批判をする時代だとしました。民芸運動は、資本主義の時代において、新しいものの見方を示すものだとされています。
 民芸品とは、一般人が

もっとみる
天龍八部衆

天龍八部衆

【天龍八部衆】
 天龍八部衆とは「天」「阿修羅」「夜叉」「乾闥婆」「緊那羅」「迦楼羅」「龍」「摩睺羅王」という八つの種族のことです。その中でも「天」「鬼神」「音楽神」「動物神」に分けられます。天とは、神々のことです。鬼神には「夜叉」と「阿修羅」がいます。ただし、阿修羅は、もともとは神でした。「乾闥婆」と「緊那羅」が、音楽神で、ともに帝釈天に仕えています。動物神が「迦楼羅」「龍」「摩睺羅王」です。仏

もっとみる
建御名方について

建御名方について

【国譲り】
 建御名方「タケミナカタ」は、国津神の長である大国主の次男として生まれました。その兄は、神託の神である事代主神です。大国主は、もともと葦原中国「地上世界」を支配していました。しかし、その支配権を要求してきたのが高天原の神々です。高天原の長「天照大神」は、「武甕槌」という力の強い神を派遣しました。
 それに最後まで抵抗したのが建御名方です。建御名方は、千引の石「巨大な岩」を持ちながら武甕

もっとみる

12因縁とは何か?

【12因縁】
 12因縁とは、釈迦が菩提樹の下で悟ったとされる真理の一つです。別名を12縁起とも言います。縁起とは「あれがあるゆえにこれがある」と言った相互依存関係のことです。この世界は、その縁起によって、成り立っているとされています。我というものも、縁起から個別独立には存在していません。それを無我と言います。
 世界とは、連鎖反応的に出来事が起こる一つの連続体です。その出来事には、12の原因があ

もっとみる
倭建命の生涯

倭建命の生涯

【倭建命】
 倭建命「ヤマトタケルノミコト」は、日本を代表する英雄です。別名を、小碓命「オウスノミコト」と言います。小碓とは、産湯を使った石のタライから名づけられました。日本書紀では「日本武尊」と表記されています。「命」や「尊」は、飛鳥、奈良時代に神や皇族などに付けられた敬称です。倭建命は、実在の人物ではありません。大和朝廷の複数の英雄たちを統合し、それらを一人の人物としたのではないかとされてい

もっとみる

国学者、賀茂真淵について

【賀茂真淵】
 賀茂真淵「かものまぶち」は、遠江国「とおとうみのくに」で、神職の子として生まれました。遠江国とは、現在の浜松市あたりのことです。賀茂真淵は、荷田春満に学び、国学者となりました。国学4大人「しうし」の一人に数えられています。賀茂真淵は、日本の古典を重んじました。特に、万葉集の研究者として知られています。その代表的な著作は「万葉考」という注釈書です。賀茂真淵は、学者として古典を研究し

もっとみる
基本相互作用とは何か?

基本相互作用とは何か?

【基本相互作用】
 基本相互作用とは、宇宙を支配している基本的な4種類の力のことです。通常、力ではなく「相互作用」と呼ぶのが一般的とされています。その4つとは「強い力」「弱い力」「電磁気力」「重力」のことです。自然界に存在する力は、この4種類のいずれかだとされています。基本相互作用は、もうそれ以上基本的な要素には還元出来ません。宇宙の始まりには、もともと1つの力しか存在していなかったとされています

もっとみる