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大学改革

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#新型コロナウイルス

新型コロナ収束でリスタートした大学の国際交流。今だからこそ増やしたい、留学エバンジェリストたち

新型コロナ収束でリスタートした大学の国際交流。今だからこそ増やしたい、留学エバンジェリストたち

新型コロナがほぼ収束したことで、大学も以前のにぎわいを取り戻したように思います。今回、見つけた大阪学院大学のイベントは、そんなコロナの収束を感じさせつつも、今だからこそより力を入れるべき取り組みなのだと、あらためて感じました。

英語授業体験ができる、在学生向け留学フェア

では、どんな取り組みなのかというと、「Study Abroad Fair 2023」という在学生に向けて留学の魅力を伝えるイ

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コロナパンデミックが学生文化を断裂させる?近大の調査から考える、コロナによる地味で大きな大学の影響と変化。

コロナパンデミックが学生文化を断裂させる?近大の調査から考える、コロナによる地味で大きな大学の影響と変化。

新型コロナウイルスが大学にどんな影響を与えるのか。とても興味深いテーマではありますが、現在進行系で状況が変化しているため、なかなか落ち着いて考えにくいようにも思います。そんななかでも、なんとなく予想がつくのが、オンライン化による学びの変化ではないでしょうか。今回、見つけた近畿大学の調査結果は、そういったオンライン化による学び……ではなく、あまり深く考えていなかったけど、あーこういう変化も起こりうる

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これから支持される学びは、いち大学では成立しない?学びのオンライン化がもたらす、新たな学びの評価軸を考える。

これから支持される学びは、いち大学では成立しない?学びのオンライン化がもたらす、新たな学びの評価軸を考える。

魅力的なオンラインの学びにある2つの共通点オンライン授業という学び方が大学教育に本格的に取り入れられるようになり、なんだかんだでもうすぐ1年が経とうとしています。当初は対面授業の代替として、対面でやってきたことを何とかしてオンラインに置き換えようとする取り組みだったように思います。でも、時間が経ち、学びのコツや特徴がわかるようになってきて、じわじわと内容が変化してきているようです。今回はそんな新し

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大学のビジョンが「生きた言葉」であり続けるために、大学人がたぶんこれからしなくてはいけないこと。

大学のビジョンが「生きた言葉」であり続けるために、大学人がたぶんこれからしなくてはいけないこと。

コロナパンデミックによって世の中の状況が大きく変わったというのは、わざわざ言うまでもない事実です。今は渦中でそれどころではないかもしれませんが、もう少し目処がたってくると、このコロナによって狂った計画を調整するという作業が、いたるところで出てくるように思います。今回、見つけた千葉商科大学のお知らせは、この調整をいち早く着手した事例のように感じました。

千葉商科大学のお知らせは、消費エネルギーと同

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長引くオンライン授業が、大学広報を根本から変える?コロナが大学に与える、ポジティブな機会を考えてみた。

長引くオンライン授業が、大学広報を根本から変える?コロナが大学に与える、ポジティブな機会を考えてみた。

7月初旬から後期授業の方針を発表する大学がパラパラと出てきており、そのほぼすべてがオンライン授業に軸足を置く授業体制のようです。新型コロナの第2波ともいえる感染者数の急増を考えると、まだ発表をしていない大学も含め、ほとんどの大学が後期もオンライン授業を中心にせざる得ないのかなと思います。

私は大学の広報支援を仕事にしていることもあり、この件も大学広報、とくに入試広報にどんな影響を与えるかという視

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急速なオンライン化のなかで置き去りにされそうな、言語化されにくいけど大切な授業以外の大学の価値、を考える。

急速なオンライン化のなかで置き去りにされそうな、言語化されにくいけど大切な授業以外の大学の価値、を考える。

大学=勉強をするところ、というと、正しくはありますが、ほとんどの学生は少し不満気な顔をするのではないでしょうか。クラブやサークル活動であったり、友達との会話であったり、それにゼミの飲み会や大学祭、さまざまな出来事があってこそ、学生たちが期待する“大学”になるからです。

今回のコロナパンデミックで「学びを止めるな」と方々から声が挙がり、大学を含む教育機関の関係者たちが尋常ではない努力をし、その姿が

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未知なるものを捉える“ものさし”を提供する。京大の対談シリーズから、学問の府がやるべき情報発信を考える。

未知なるものを捉える“ものさし”を提供する。京大の対談シリーズから、学問の府がやるべき情報発信を考える。

オンライン授業や独自給付金、学費や施設利用料の減免など、新型コロナに関わる大学の動きとして取り上げられるのは、教育や学生支援に関わることがほとんどです。いかに教育を止めないかは、大学としてとても大事なミッションであり、社会もこれに注目しています。

一方、大学には教育機関とは別の側面があります。研究機関、学問の府という側面です。医学関係の研究者は、積極的に情報発信をしています。でも、医学だけでなく

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大学にとって起死回生のきっかけになる!? アフターコロナに生まれるだろう、大学と学びの新常識を考える。

大学にとって起死回生のきっかけになる!? アフターコロナに生まれるだろう、大学と学びの新常識を考える。

新型コロナの蔓延によって、急速にオンライン学習が普及しはじめています。大げさでも何でもなく、おそらく現在、人類が誕生して以来、最も多くの人がオンライン学習をやっているのではないでしょうか。大学に関していうと、オンライン授業用にコンテンツをつくるだけでなく、学生たちが受けられるように資金や機器の援助にまで取り組んでいます。

この一連の出来事は一過性のものなのか、それとも今後も続く変化のきっかけなの

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これからのホームカミングデーはウェブ開催!?今こそ大学と卒業生との関わり方を変えるときだと思う。

これからのホームカミングデーはウェブ開催!?今こそ大学と卒業生との関わり方を変えるときだと思う。

前回、関西学院大学の卒業式特設サイトが教育機関の心意気を感じて良かったという記事をまとめました。調べてみると、ほぼ同じタイミングで(卒業式だから当たり前ですが…)、いくつも魅力的な卒業式特設サイトがありました。これらサイトを見ながら思ったのですが、もしかしたら、今回のタイミングは、大学と卒業生との関わり方を変える絶好のタイミングになるかもしれません。今回は、これについて書いてみます。

大学と卒業

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