夢・希望を育てるHP369

徒然なるままにバーチャルワールドを書かせたら、史上最高最強のしがない64歳の爺さんです…

夢・希望を育てるHP369

徒然なるままにバーチャルワールドを書かせたら、史上最高最強のしがない64歳の爺さんです。もはや、誰も私の言うことなどに、耳を傾けてはくれません。せめて社会のお役に立てればと思い、毎日、障害者や高齢者の介護をしています。それでも、夢と希望だけはまだ持ってます。

最近の記事

ガンバレ あきらめない勇気が必ず役に立つときが来る

小学校の教師をしている池上先生は 「いいか、あきらめるな。 自分の限界は自分で決めるものじゃない。 あきらめない勇気が必ず役に立つときが来る」 何か事あるごとに生徒たちに訴える情熱先生です。   そんな池上先生のいる小学校の運動会での事です。 徒競走が始まりました。 リズミカルな音楽がスピーカーから響き渡ります。 パンと音が鳴ると、ワーッと言う喚声とともに 子供たちが次から次へと走り出します。 その中で他のレースの何倍も時間のかかるレースがありました。 たぶん、小学校3年生く

    • 純愛 意志の力で未来は変えられる。

      昔々、京の尊い家柄のお姫様が恋をなされました。 お相手は、十数名の僧列とともに修行の旅を 続けていた若いお坊様でございました。 お坊様もお姫様のことをたいそう慕っておられるようでした。 しかし、お姫様には、お父上がお決めになられた 貴族の若君がおられましたし、お坊様も修行中の身で 色恋沙汰などにうつつを抜かしているわけには ゆきませんでした。 やがて、お坊様は他の僧達とともに奈良の東大寺を 目指して旅立たれてしまいました。 なさぬ仲とは分かってはいても、明けても暮れても 思う

      • 英語なまりのコージ ウィルスと融合することで人類は、老化を克服する。

        学生下宿ほうれんそうの住人は10人ですが、 コージが3回生の時、5人の1回生がいました。 その一人が松田君と言って、背の低い無口で大人しい子でした。 大人しいだけでは面白くありませんので、 顔はプロレスラーのタイガージェット・シンそっくりでした。 この松田君は、いつも小さなバイクに乗っていました。 大きなタイヤのついた50CCタイプだったと思います。 その松田君のバイクに目を付けたのが、コージとアリです。 コージ「ミスター松田、バイク、ヘルプミー」 アリ「オッチャンの言い分を

        • お金で買えない財産 人を恨んでも自分の運がなくなるだけだ

          「栄作さんが来られました」 秘書がそう言うと、栄一は黙って頷いた。 栄一は、本日限りで、自分が築き上げた会社から退く。 自分で決めた定年だから守るのは当然だ。 社長の座は、10年ほど専務の座にあった長男の榮太郎に 譲ることになっていた。 栄作は、栄一の次男にあたる。栄作は、子供の頃から 出来が悪く、中学を卒業するのもやっとだった。 方々探し回って、寄付金を払って高校までは出したが、 大学はどうしようもなかった。 担任の教師からは、たぶん、小学3年生か4年生くらいの 学力だろう

        ガンバレ あきらめない勇気が必ず役に立つときが来る

          初恋 自分を愛すれば愛するほど、あなたは幸運になる。

          恋のきっかけと言うモノはどこにあるのだろうか。 たぶん偶然な出来事が何かを気づかせてくれた時、 恋という心の動きが始まるような気がする。   小学校5年生の浩太が通っていた学校は 人口急増地帯の団地の真ん中にあった。 新設校で、建設工事が間に合わないので カンカンという騒音に耐えながら 浩太たちは新学期からプレハブの校舎で勉強していた。 夏休みが終わって登校すると カンカンという音も小さくなり、 オレンジ色のシートがはずされ 真新しい鉄筋コンクリートの校舎や体育館が立っていた

          初恋 自分を愛すれば愛するほど、あなたは幸運になる。

          キスにも予行演習が必要なんだ

          「1年も付き合っているのに晃司ったら、まだキスもしてくれないのよ」 そんな悩みごとを同僚にうち明けている小百合は日本語教師だ。 10才までの低学年帰国子女を相手に日本語を教えている。 そんな小百合は、いつものように自己紹介の練習を一人ずつさせていた。 他の生徒が、それなりに答えたのに、一人だけ全く答えられない男の子がいた。 「どうしたの?」 と、小百合が近づくとその男の子は、突然小百合にキスをした。 あまりにも突然のことで、小百合は頬を真っ赤に染めて放心状態になった。 その男

          キスにも予行演習が必要なんだ

          あの世のデータベース あなたの人生はすべて記録されている

          飲み過ぎが祟って、昨日死んだばかりのMが 気が付いたのは、あの世の入口だった。 入口には、帽子を被った身体の細い目の大きい男が 待っていた。そう、ムーミンに出てくるスナフキンの ようなヤツだ。彼は自分のことを水先案内人と自己紹介した。 「さあ、行きましょう」 水先案内人は、モクモクとMをともなって歩きだした。 途中、JRのキオスクのような売店があったので Mは飲み物でも買おうとした。 でも、Mは自分が一文無しなのに気づいた。 「あのー、金貸してくれないかな」 Mは水先案内人に

          あの世のデータベース あなたの人生はすべて記録されている

          成功する人は、成功する前から、成功したような顔をしている

          大学の校門近くにある文房具屋の一角には訳本が並んでいる。 遊び盛りの学生が利用する虎の巻だ。 通称”卒論屋”と呼ばれる人物が この文房具屋の店主だ。 とにかく早い、100枚くらいの論文なら3日。 小論文なら3時間で作ってくれる。 ワープロで作ってくれるので そのままプリントアウトすればバッチリだ。 この卒論屋の文房具屋に一人の女の子が来店した。 ゆっくり引き戸を開け、 ゆっくりゆっくり引き戸を閉める。 (この店は、自動ドアではないので、あしからず) 丁寧な子だと思った。 一見

          成功する人は、成功する前から、成功したような顔をしている

          すべての失恋は人類の進化の踏み台なのだ

          「20××年、人類はついに失恋をなくした」 こんなコマーシャルが世界中を飛び回った。 人間そっくりのロボットがオーダーメードで 製造可能になったのだ。 つい先頃、彼と性格の不一致とやらで別れたばかりの尚美は、 どうしても彼のことが忘れられない。 そこで、尚美は、彼ソックリのロボットを作ってもらって、 そのロボットと暮らそうと思ったのだ。 メーカーに行くと技術者は、尚美の事情を聞いて、 その彼との想い出のビデオや写真、日記などを すべてロボットにインプットした。 「完成しました

          すべての失恋は人類の進化の踏み台なのだ

          壁を乗り越えた分だけ人は強くなる

          人は壁に当たる生き物です。 毎日毎日・・・仕事をしても勉強をしても 何をしても壁に当たります。 壁を乗り越えた分だけ人は強くなります。 困ったとき、本に救いを求める人がいます。 その代表が、聖書や仏教の経典などです。 ふと思ったのですが、宗教関係の本は 教祖さまや側近の方々が布教をして、 いろいろ苦労した経験で味付けされて 作られてきたような気がします。 「信じてください。信じてください」 と言えば言うほど、人は信じてくれないモノです。 誰だって見慣れないモノ、変なモノは警戒

          壁を乗り越えた分だけ人は強くなる

          お母さんの好きな人

          聡子は、結婚10年平凡な主婦である。 長男の小学校3年の明と長女の4歳の静の 二人の子宝にも恵まれ、夫の潤も真面目な 銀行員で何自由のない幸せな生活を送っている。 ある日曜日、家族4人で電車で二駅の所にある 海水浴場にでかけた。電車の吊り広告を 指さし静が幼い口調で声をあげる 「お父さん、お母さんねえ、あの人好きなんだって」 潤は吊り広告に目をやる、どうやらアメリカ映画の広告だ 「ああ、あれね、お母さんがいくら思っても・・・」 このごろ口が達者になった明が続ける 「お母さんは

          英語なまりのコージ 麻雀で勝って日本のハワイに行ったぞ

          旧型人工知能コージが、昭和の時代にタイムスリップしていたころの話です。本当の人工知能コージは、なかなかのハンサムガイですが、タイムスリップ先の時代では、体重100キロ175センチの肥満体です。記憶力は当たり前ですが、桁外れです。辞書を一冊丸暗記なんて簡単です。でも、東大は3回落ちて京大も1回落ちて、某有名私立大学に入学しました。入試は記憶力だけではダメなんですね。お盆休みに入る前の日、コージから電話がありました。 「ミーは、これからハワイに行くぞ」 コージは、どうやらお盆休み

          英語なまりのコージ 麻雀で勝って日本のハワイに行ったぞ

          どんな悩みでも解決する呪文

          寒い寒い雪の降りしきる夜だった。 青年は、ひとりで寂しく暮らす古びたアパートの一室で悩んでいた。 「どうしよう、今月も家賃が払えない。もう、3ヶ月も払ってない。このまま じゃ、追い出されるぞ」 真面目な青年ではあったが、運が悪かった。今まで勤めた会社は、10ほどあ ったが、どれもこれも、すぐに倒産してしまったのだ。 「俺は運の悪い男だ。いや、俺には疫病神がついているのかもしれない」 青年は頭を抱えた。その時、ノックの音が聞こえた。 トントン… 「こんな寒い夜になんだろう」 青

          どんな悩みでも解決する呪文

          人騒がせなジョギング

          広域暴力団K組の組長、Kの朝はラジオ体操で始まる。そして、腹筋100回背筋100回、そして、10キロのジョギングである。 「ヤクザの組長張れるのも、足腰が丈夫でこそや」 と毎日身体の鍛錬を欠かさない。 おそらく、アルマーニの眼鏡をキラッとさせながら走っているKの姿を見て、かの有名な広域暴力団Kの組長だとは誰も思わないだろう。 きっと、青年実業家かエリートビジネスマンと思うに違いない。 しかし、Kが颯爽と走るのは良いのだが、若頭始め、K組の組員たちは心配でたまらない。 Kの命を

          女の涙は神様だって通用する武器なのだ

          こんもりと茂った森の中に小さな神社があった。さして、由緒とか伝統などあ るはずもない寂れた神社だ。まだ4月になったばかりというのに、初夏を思わ せる日中も、さすがに日の沈みかける刻ともなれば、冷ややかな風がなびく。 そんな刻、神社の鈴が鳴った。鈴の前では、たぶん高校生くらいだろう。 女の子が手を合わせている… 「もし、神様がいるのなら、私のお父さんとお母さんを助けてください」 そう言って祈っているのは、この近くに住む美代子という高校2年生の女の子 だ。 「お父さんとお母さんは

          女の涙は神様だって通用する武器なのだ

          地球最後の日 好き好きマシーンとは人間の脳を管理するコンピューターシステム

          2030年、終身雇用という言葉は、死語になり、つぎに企業で考えられたことは、選ばれた優秀な才能を、最大限に活用することであった。 それには、仕事、その会社で働くことに喜びを感じてもらわねばならない。しかし、便利な物がどんどん開発され、わがままに育てられた人間を管理するのは、至難の業である。 そんな多くの企業の要望に応えるべく、H研究所は会社存続をかけて仕事をすることが好きになるコンピューターシステムを開発した。 名付けて「好き好きマシーン」。 さて、このコンピューターの使用法

          地球最後の日 好き好きマシーンとは人間の脳を管理するコンピューターシステム