マガジンのカバー画像

詩集 「まるい地面のプレイグラウンド」

30
日々の歩みの中で、大切にしたいと感じた気持ちや思いを詩集として書き綴っていきたいと思います。
運営しているクリエイター

#創作

「まだ分からない大きな何か」

「まだ分からない大きな何か」

目の前にあるものが大きければ大きいほど
それを実感し 受け入れるのは難しい

目の前にあるものが大きければ大きいほど
視界に収まりきらないし 大きさも計り知れない

ただ なんとなく感じるのが精一杯
ただならぬものが目の前にある気配を

そうして目の前の何かと対峙しているうちに
その何かのある一部を捉えられる瞬間がある

それを分からないなりにしっかりと掴み
焦らずに少しずつ手繰り寄せていく

もっとみる
「夢アンテナ」

「夢アンテナ」

夢は ずっと 持たなかった

モデル、パイロット、看護婦さん、消防士、スポーツ選手

声をあげて 周りに発表できる友達が眩しかった

実は 夢を内に秘めたことはある

だけど 誰かに笑われるんじゃないか
誰かに否定されるんじゃないかと思って
ついに言えなかった

叶える自信が持てなかった

友達のように毎日語るほどの情熱がなかった

こっそりお風呂の中で 夢のための練習をした

その程度で 叶うわ

もっとみる
「あこがれの背中」

「あこがれの背中」

自分もそうなるものだと
いつか追いつけると

思い込んでいた

小学生になったばかりの頃
6年生は大きくて頼もしかった

自分がいざ6年生になった時
中学生は雲の上の存在だった

中学生になれば大学生
大学生になれば社会人

背中にいつも憧れた
背中はいつもカッコイイ

だけど どうして?
いつまでたっても追いつかない

私はずっと1年生

ーーーーーー #詩 #ポエム #創作 #イメージ
#

もっとみる
「移ろい」

「移ろい」

すべてのものは 刻一刻と変化している

あるのもは 成長し
あるものは 衰え
あるものは 生まれ
あるものは 消える

あるものは 上がり
あるものは 下がり
あるものは 増し
あるものは 減る

あるものは 知り
あるものは 忘れ
あるものは 前進し
あるものは 深める

あるものは 勝利し
あるものは 敗れ
あるものは 与え
あるものは 奪う

そうこうしているうちに 始まり
そうそうして

もっとみる
「あいすべきもの」

「あいすべきもの」

あんなにきらいだったのに

いまは だいすき

ひとみしりで

しゃいで

じしんがなくて

ひかんてきで

じこけんおが はげしくて

ひっこみじあんで

ねくらで

くうきが よめなくて

おもしろいことが いえなくて

わたしなんて いてもいなくてもいいとおもってたのに

それでええやん って おもってから

こんなじぶんがだいすき

すきでもきらいでも おんなじじぶんなら

すきなほうがえ

もっとみる
「おねむタイム」

「おねむタイム」

さぁ ゆっくり目を閉じて
脳の電源をOFFにしよう

誰だって 調子が良くないときもある
毎日 前に前にと進めているのだから

今日くらいは肩の力を抜いてさ
こんな私も受け入れてさ

ゆっくり充電

固くなってた頭と体
ゆっくり解して 柔らかく

縮こまってた心と関節
ゆっくり伸ばして しなやかに

落ち込んでた体力と気力
ゆっくり溜めて 朗らかに

今日は全て時間に任せてただただ眠る
それだけで

もっとみる
「未踏の道」

「未踏の道」

誰も通ったことのない道

目が覚めたら全ての痕跡が真っ白になっていた

あまりの美しさに息をのんだ

ふつふつと湧き上がる感情

この真っ白な世界に
一番先に足跡をつけたい

絶対に誰よりも先に
好きなところを歩きたい

どこを踏み固めようか

最初の一歩は いったいどんな感触なんだろうか

胸が高鳴る

衝動が抑えきれない

さぁ 踏み出そう

好きなように飛び跳ねよう

どんな軌跡を描くか

もっとみる
「いろめがね」

「いろめがね」

先輩後輩である前に ひとりの人

恋人同士である前に ひとりの人

売り手と買い手である前に ひとりの人

先生と生徒である前に ひとりの人

社長と社員である前に ひとりの人

友達同士である前に ひとりの人

日本人と外国人である前に ひとりの人

親と子である前に ひとりの人

あなたもわたしも ひとりの人

自分と同じ 大切な人

自分と違う 特別な人

ーーーーー #詩 #ポエム #創作

もっとみる
「花」

「花」

花の命を決めるもの
地面の下の 見えない根っこ

摘まれた花は いずれ枯れようとも
根がある花は 何度でも咲ける

枯れるもまた咲くも 根っこ次第

嵐が来ても
雪の下に埋もれても
たとえ1度散ったとしても
見えないところで根を伸ばし
成長し続けていれば
きっと咲く

花よ 花よ
地面に根を張れ

花よ 花よ
強く咲け

ーーーーー #創作 #詩 #ポエム #写真 #花 #春が来た

「見上げる」

「見上げる」

最近 見上げられることがある

ふと 見上げることしかなかった自分を思い出す

大人は怪獣みたいに大きかった
ときどき ふわっと私を持ち上げたりもした

気がつけば 同じ目線に立っている

まだまだ 見下ろされはするが
同じ目線に立っている

いつか見下ろされる日が来るような気がして怖い

そう思いながら 幼い子供を抱き上げた

中学3年生の時にかいた詩

ーーーーー #詩 #ポエム #創

もっとみる