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エッセイ集

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咄嗟の化学反応を起こしてできてしまったデアのエッセイ集をご照覧あれ…‼︎
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記事一覧

無人駅

無人駅

ここは無人駅。
ほとんどの電車が無機質に通り過ぎていく駅。

数駅先の駅ではたくさんの人が集まるし、
もっと遠くの駅では、
あのなかなか止まってくれない
特急だって来てくれる。

えっ…
寂しい駅だって?

ああ、
誰も来てくれない、止まってくれない駅は
寂しくて孤独でつまらない所だと思うだろ。

でも、無人駅は無人駅なりに役割を果たしてる

地元のなんらかの観光スポット案内で、
逆に人も電車も来

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ピエロの涙目

ピエロの涙目

僕はピエロ。

別に職業とかそういう意味でのピエロじゃない

他人の笑顔のために動いているという意味だよ

今日は誰よりもインパクトのあることを
演じたくて、得意な大道芸をしながら
プレゼンをしてみたよ。

会場の皆んなは大笑い。

良かった。

それでも、
活気は風のように去り、
気がついたら自分がいることすら忘れられていた。

こんな事、何年やってきたかな。

明らかに僕が皆んなと違うのは、

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時計家族

時計家族

チッチッチッ…
カチッ。

その時、僕は産まれた

産まれてからお父さん、お母さんに
当たり前のように育てられて、
当たり前のように旅行に行ったりして、
共に過ごしてきた。

それなのに、何でだろう?

お父さんとお母さんはなんだか離れている
ような違和感があった。
それでも、気にせず何の変哲もない一日を
過ごしていた。

チッチッチッ…

ある日、お父さんとお母さんの間には
知らず知らずのうちに

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舞台に立つということ

舞台に立つということ

かのウイルスが流行って、
エンタメや娯楽施設が消えていく。

もちろん、オンラインでライブやエンタメを
する流れになっているけど、
一番怖いのは
舞台に立って全力で演じるという感覚を失うことだと思う。

舞台に立って、その一瞬を全力でやりきる。

これは人生だって、共通している。
常に自分にスポットライトが当たっていて、今を全力で生きる。

舞台に立つとは、
その一瞬、一瞬を大事に生きる感覚を取り

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自分は世界の中心にはいないんだ

自分は世界の中心にはいないんだ

子供の頃は、おじいちゃんやおばあちゃん、
お母さんやお父さんなど、
皆んなが自分を認めてくれた。

そんな自分を引きずってしまった物だから、
世界の中心に自分はいないんだと本当の意味で知った時、ぶっ倒れた。

それでも、
今はそうじゃない生き方があることを知っている。

"わたし"を渡しとして生きる選択。

わたしという掛け橋を作って、
それを渡していくことで歩く人生。

世界の中心にわたしはいな

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人生は中性浮力〜

人生は中性浮力〜

ダイビングしていると必ず聞く言葉。
それは中性浮力。

浮きすぎず…沈みすぎないように、
体につけたウエアの空気量を調整して
良い感じに浮力を保つということ。

そうすると、
優雅に海の中でお魚を観察できるし、
何よりも世界が広く見える。

地球上の3割でしか生活していない私達に、
残りの大半を占める広大な海の世界が
この惑星の広さを教えてくれるのだ。

これは人生も同じだと思う。

感情という名

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無題

無題

なんだか色んな奴らが心の中に入ってくる。
noteで一度、話したことがある。

「人の心は他者でできているということ」

また今日も一人、一人
自分の心の中に入ってくる。

そんな土足でいきなり入ってくるから、
元々いた心の中の住民は怒りを通り越して、
もはや呆れている。

こんな風に人間の心は他人の心から出てきた奴らがたくさん入ってきて、
それを受け入れて新しい自分になることが
できるのだなと感

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