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近海一本釣が単なる看板ではない理由

近海一本釣が単なる看板ではない理由

先日、SNSの方に『同業者』と思しき方から、このような言葉をいただきました。

『カツオの漁法でそこまで味が変わるとか…看板つけたいだけだろ?』

正直に申します。
「え?本気でそれ言ってるの?」
と、私はビビりました。
かつお節になった場合に、全く別物になっている、品質が天と地ほども違うという事実を把握されていない旨の発言があり、個人的には非常に残念だと感じました。
と、同時に、かつお節の美味し

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「刺身にわさび」はいつからか?

「刺身にわさび」はいつからか?

 和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは、2013年12月4日。世界に知られるようになった和食、ことに寿司や刺身には、わさびの存在が欠かせない。しかし、日本人はどれほどわさびのことを知っているのだろうか。

 唐辛子であれば、かつて椎名誠さんも高く評価した『トウガラシの文化誌 』(アマール ナージ/晶文社)が思い浮かぶし、他にも唐辛子の文化史を巡る本は何冊かある。しかし、わさびに関してはどうだ

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「日本の野菜は水っぽい」をウズベキスタンに行って検証した

「日本の野菜は水っぽい」をウズベキスタンに行って検証した

きっかけは、「日本の野菜は水っぽい」という外国在住経験のある方々の言葉だった。ウズベキスタン出身の方は「日本に来て料理時間が半分で済むからとっても助かるけれど味が弱い」と語り、フランスに住んでいた知人は「フランスの料理を日本の野菜で同じように作ると形がなくなる」と言う。

水っぽいとみずみずしいは紙一重だからと自分に言い聞かせながらも、やっぱり悔しい。それに親世代以上の方から「昔の野菜はもっと力強

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水族館で働きたいあなたへ

水族館で働きたいあなたへ

「水族館で働きたい!」そんな夢を持っている人へ、僭越ながらメッセージを贈ります。役に立つかはわかりませんが、一つのケースとして考える材料にしてもらえたら嬉しいです。

こんにちは
私は北海道の北見市という街にある「北の大地の水族館(山の水族館)」という小さな淡水魚の水族館で館長をしています。毎年何人もの進路に迷う方からTwitterのアカウントにDMをいただきその都度できる範囲でお答えしてきました

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意思決定のROIという考え方

意思決定のROIという考え方

こんにちは、樫田です。

ご存じの方もそうでない方もいると思いますが、この数年メルカリという会社でデータ分析という業務を通して意思決定に関わる仕事をしてきました。(知らない方は ⇨ 僕について)

ビジネスはいわば意思決定の塊で出来ています。事業と組織、そのすべてのことが何らかの意思決定を通して動いていると言っても過言ではないでしょう。

僕自身、仕事で分析を行う中でも「意思決定」という領域に対す

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