記事一覧
こんにちは、鹿島椿といいます。
初めましての人は初めまして。そうじゃない人は、お久しぶり。
自己紹介記事を書こうかな、と思いまして、筆を取りました。
アマチュアの文字書きをしています。頭に思いついたものを適当にぐわーーーーーと書き殴ることが多いので、SFも、ほぼノンフィクションな話も書きますし、BL、GL、エロ、グロ、なんでも書きます。
自分が読みたい話とか、頭に浮かんだ風景を残しておきたくて書いてます。
自分史そんな大層
[短編小説] ちちとち
「あんたはそれでも恵まれてるじゃん」
千円札をファミレスのテーブルに叩きつけて、数人しかいない友人の一人は席を立った。まだ注いだばかりのコーンポタージュが、量産品の白いマグカップから湯気を溢れさせている。
友人は、父親の顔を知らない。そのことは知っていた。でも、私の苦しみも理解してくれるだろうと思っていた。
社会の中でそれなりの地位にいる父親がいる。Google先生に尋ねたら、功績と顔
[短編小説]ヒト科のサカナ
「水を得た魚のよう」の意味を説明した国語教師に質問したことがある。
「魚は本来、水の中に住んでいるので『得る』という表現はおかしいのではないでしょうか。『水に帰った』『水に戻った』魚のよう、が正解なんじゃないですか」と授業中に尋ねた。
純粋な疑問のつもりだったけど、教師に噛み付いた小賢しいやつ、と判断されたらしい。慣用句とはそういうものです、と一蹴された。
空気の中で生きているヒトは、水の中