ザ・ベスト 春日

春日一鑑(カスガカズアキ) お笑い芸人 吉本興業所属、東京NSC11期生。 「ザ・ベス…

ザ・ベスト 春日

春日一鑑(カスガカズアキ) お笑い芸人 吉本興業所属、東京NSC11期生。 「ザ・ベスト」と言うコンビのポジションは空中です。 埼玉県生まれの東北(仙台、山形)育ち。 カッコいいものが好きです。

記事一覧

カッコいい辞典「れ」

「礼儀」である。 これはカッコいい者として外すことはできないアビリティの一つと言えよう。 礼儀のあるもの即ちカッコいいと言い換えても過言ではない。 良しそうだと…

カッコいい辞典「て」

「デート」である。 カッコいい者として好きな相手とのデートほどカッコの付けがいのある行事はないであろう。 特にいうなれば、「初デート」なぞは特別な行事であること…

カッコいい辞典「ま」

「マナー」でしょう。 マナーを守ること。 これはかなりカッコいいことである。 マナーを守ることはみんなが気持ちよくなることなのに、やってる人が少ない。 ここに目…

カッコいい辞典「お」

「お祝い」なのさ。 カッコいい男たるもの、お祝いの一つで相手に心震わせられなくて何がカッコいいのさ。 僕はアルバイトで飲食のホールをしている。 お客様が誕生日プ…

カッコいい辞典「な」

「夏目漱石」 僕は本がすっきだ。 すっきとは好きの最上級の表現である。 そのすっきになったきっかけが何を隠そう夏目漱石なのである。 高校生の時分、漱石の作品の中…

カッコいい辞典「こ」

「コツ」である。 物事を上手くこなすためのコツのことである。 僕はいたって普通の人間である。 しかし最近気が付いたことだが、芸事、バイト、趣味などに関して、一つ…

カッコいい辞典「く」

実は「くしゃみ」なのだ。 定説ではくしゃみは年齢とともにその声量が比例して大きくなっていく。 それ故おじさんのくしゃみと言えばうるさい。世間一般のイメージはそう…

カッコいい辞典「た」

言わずもがな「タバコ」である。 もうこれはカッコいいの代名詞でもある。 しかし僕は恥ずかしながら30歳で始めた口である。 ピン芸人の田津原理音君がネタでも言ってい…

カッコいい辞典「う」

「歌」である。 勿論うまいに越したことはなかろう。 しかし歌とは、ある二面性を兼ね備えていると僕は思う。 一つは自分に酔うことである。 自分が気持ちよくなるため…

カッコいい辞典「せ」

「接客」であろう。 しかし一概に接客と申せど、状況は多岐にわたるものだ。 カッコいい辞典における接客とは、 主に、高級レストランなどにおいて存在するウエイターの…

カッコいい辞典「つ」

「角」である。 敬愛する先輩であり、相方の石田さんがお勧めしていた読み物がある。 「ルリドラゴン」なる漫画である。 未だ一巻しか輩出していないにも拘らず、読後感…

カッコいい辞典「し」

『守備職人』である。 守備職人とは野球において、卓越した守りの能力を持つ者のことである。 更にいうなれば、攻撃はからきしという条件も付随してくることは忘れてはな…

カッコいい辞典「す」

『水面下』である。 水面下とは、水中と言う意味がある。なるほど、そうだとしても水中がカッコいいとはいささか疑問であろう。 余の言う水面下とは、もう一つの意味であ…

カッコいい辞典「け」

『結界』である。 現実に即して例えるならば、鳥居なぞが最たるものであろう。 鳥居は神様の領域と人間の領域を分ける結界である。 鳥居の色形を見てお分かりいただける…

カッコいい辞典「あ」

さて、カッコいい辞典を想起してから今で五つほど書き記した。 そもそも50音作る目的で始めたカッコいい辞典だが、未だ先頭文字「あ」について記す機会を設けてこなかった…

カッコいい辞典「は」

余はいささか可愛い子ぶりっ子をしていたようだ。 何故ならば、カッコいい辞典と言う名のもとに今まで記してきたが、文章にカッコよさが微塵もないことに気が付いたからだ…

カッコいい辞典「れ」

「礼儀」である。

これはカッコいい者として外すことはできないアビリティの一つと言えよう。

礼儀のあるもの即ちカッコいいと言い換えても過言ではない。

良しそうだとして、まずはどのような礼儀から気を付ければよいのか。

それは「お辞儀」だ。

お辞儀とは見た時にすぐわかる所作であり、相手に敬意を表していると一発でわかる素晴らしい動きである。

ここで一つ、お辞儀に関する僕の考えを披露しよう。

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カッコいい辞典「て」

「デート」である。

カッコいい者として好きな相手とのデートほどカッコの付けがいのある行事はないであろう。

特にいうなれば、「初デート」なぞは特別な行事であることは言うまでもない。

良しそうだとして、どう攻略すべきか。

頭を悩ます者はまこと多かろう。

だがその迷い人たちよ、安心し給え。

僕がカッコいいの先駆者として道に光をもたらそう。

諸君らの初デートの険しき道のりでまず最初に照らして

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カッコいい辞典「ま」

「マナー」でしょう。

マナーを守ること。

これはかなりカッコいいことである。

マナーを守ることはみんなが気持ちよくなることなのに、やってる人が少ない。

ここに目をつけるのはかなりいい線いってるはずだ。

よしそうだとして、まずは何のマナーから守ればよいかわからん。

そんな声が聞こえてきたとき、

僕が一番大事だと思う守るべきマナーは、歩きスマホの防止だ。

これはほとんどの人が一度は破っ

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カッコいい辞典「お」

「お祝い」なのさ。

カッコいい男たるもの、お祝いの一つで相手に心震わせられなくて何がカッコいいのさ。

僕はアルバイトで飲食のホールをしている。

お客様が誕生日プレートを注文することがあるのは至極まっとうなことである。

この前初めてお客様に誕生日プレートを提供する大役を仰せつかった。

普段カッコいい辞典を編纂している身として、ばっちり決めなくてはならない。

そう思った僕は何が一番スマート

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カッコいい辞典「な」

「夏目漱石」

僕は本がすっきだ。

すっきとは好きの最上級の表現である。

そのすっきになったきっかけが何を隠そう夏目漱石なのである。

高校生の時分、漱石の作品の中でも一番有名な「こころ」を読破し、いたく感動した僕はそれが当然であるがごとく漱石を心酔した。

この酩酊がいまだ冷めやらぬことは言うまでもない。

その漱石の作品の一つに「三四郎」と言うものがある。

この先は軽くネタバレになるが、

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カッコいい辞典「こ」

「コツ」である。

物事を上手くこなすためのコツのことである。

僕はいたって普通の人間である。

しかし最近気が付いたことだが、芸事、バイト、趣味などに関して、一つでも不真面目に取り組んでいると、全てを疎かにする人物なのである。

よしそうだとして、逆もしかりである。

一つの物事に真剣に取り組めば自ずと全て真面目に取り組み、それ故成就するのだ。

僕の目標は芸人として売れることである。

芸事

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カッコいい辞典「く」

実は「くしゃみ」なのだ。

定説ではくしゃみは年齢とともにその声量が比例して大きくなっていく。

それ故おじさんのくしゃみと言えばうるさい。世間一般のイメージはそうであろう。

よしそうだとして、何が悪いことがあろう。

大声でくしゃみをしているのは、くしゃみの声を気にしてあえて小さくするくしゃみの何倍も気持ちがよく、潔く、然るにカッコいい。

畢竟、気持ちの問題なのだ。

強い気持ちを持ちさえす

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カッコいい辞典「た」

言わずもがな「タバコ」である。

もうこれはカッコいいの代名詞でもある。

しかし僕は恥ずかしながら30歳で始めた口である。

ピン芸人の田津原理音君がネタでも言っていたが、だいぶレアなタバコの始め方である。

今年で八年目になるが、ようやく最近喫煙者がよく使う言葉で、「吸いごたえ」の意味を知った。

さて、僕が実家暮らしをしていた時分の話である。

その往時、僕の住んでいる町にはお気に入りの喫煙

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カッコいい辞典「う」

「歌」である。

勿論うまいに越したことはなかろう。

しかし歌とは、ある二面性を兼ね備えていると僕は思う。

一つは自分に酔うことである。

自分が気持ちよくなるために歌う。

至極まっとうな意見であろう。

しかしそれとともに現れる面として、

歌を聞かされている者のとらえ方である。

本気とは相手に伝わるものだ。

自分に酔い、心を込めて歌うことは、上手い下手にかかわらず相手の心を動かす。

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カッコいい辞典「せ」

「接客」であろう。

しかし一概に接客と申せど、状況は多岐にわたるものだ。

カッコいい辞典における接客とは、

主に、高級レストランなどにおいて存在するウエイターのそれである。

言わずもがな、居酒屋などのフランクな接客も上質なものは素晴らしいし、

カッコいいものではある。

しかし、僕が今アルバイトをしているカフェレストランは幾分か高級志向な故、辞典における接客も自然そういうものになってくる

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カッコいい辞典「つ」

「角」である。

敬愛する先輩であり、相方の石田さんがお勧めしていた読み物がある。

「ルリドラゴン」なる漫画である。

未だ一巻しか輩出していないにも拘らず、読後感の満足度たるや何たるものか。

久しく出会った良き漫画である。

ネタバレせずにあらましを言うと、
主人公の女子高生がある日自身の頭から角が生えており、自分がドラゴンの娘であることがわかる。
と言うところから始まる物語である。

ドラ

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カッコいい辞典「し」

『守備職人』である。

守備職人とは野球において、卓越した守りの能力を持つ者のことである。

更にいうなれば、攻撃はからきしという条件も付随してくることは忘れてはならない。

守備職人とはなるほど、そのような二面性を兼ね備えた言葉だからこそカッコいいとなる。

より深く考えてみると、余は弱点と言う言葉に惹かれているとも言える。

人間一人、何か魅力を兼ね備えているのは自明のことである。

その魅力

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カッコいい辞典「す」

『水面下』である。

水面下とは、水中と言う意味がある。なるほど、そうだとしても水中がカッコいいとはいささか疑問であろう。

余の言う水面下とは、もう一つの意味である「物事の表面に現れない部分のこと」である。

カッコいい辞典に即していうなれば『水面下状態』がカッコいいのである。

しかしここまででは得心しないところがあるであろうから、筆を進めることにする。

余の言う水面下状態の最たるものは、思

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カッコいい辞典「け」

『結界』である。

現実に即して例えるならば、鳥居なぞが最たるものであろう。

鳥居は神様の領域と人間の領域を分ける結界である。

鳥居の色形を見てお分かりいただけるであろうが、デザイン性がとてもカッコいい。

これは理由と言う下世話なことをいうよりももっと本能的なところへ訴えてくると言った方が俄然腑に落ちると思われる。

感覚然としたところであるからして分からぬものはわからぬであろう。
よし、そ

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カッコいい辞典「あ」

さて、カッコいい辞典を想起してから今で五つほど書き記した。

そもそも50音作る目的で始めたカッコいい辞典だが、未だ先頭文字「あ」について記す機会を設けてこなかった。

よし、設けてこなかったならそれなりに納得せしめる理由があるのかと言えば、全く無い。

ただただ頭に思い浮かぶよしなごとを書き綴るのみであった余はそこに一ミリも頭を使ってこなかったのだ。

畢竟、無頓着なのだ。

だがここにきて運命

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カッコいい辞典「は」

余はいささか可愛い子ぶりっ子をしていたようだ。

何故ならば、カッコいい辞典と言う名のもとに今まで記してきたが、文章にカッコよさが微塵もないことに気が付いたからだ。

そして「は」を記すにあたりちょうどよい機会だったので、このように生来の気質からくる文体で皆様にカッコいいをお届けしようと思う。

要は一種の方向転換である。

この試みは今回限りというわけではもちろんない。よし、だからと言ってコロコ

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