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考えない日本の私 — さとり世代として
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」
この有名な一節を村上龍が『希望の国のエクソダス』に書いたのは2000年のことですが、それから18年を経て、日本からは希望だけでなく「いろいろなもの」すらも失われてきているように感じられます。
それは主には経済の停滞が原因なのでしょう。もはや日本はGDP世界第2位の経済大国ではないですし、一人当たりGDPに至っては、
冬とオリオン座とスーパーカー
年齢がひと桁くらいの頃はわりと天文少年で、同居していた祖母を連れて三鷹の天文台に遊びに行ったり、星座盤片手に公園で双眼鏡を覗いたりしていたが、その後ほかのことをたくさん覚えなければいけなくなるにつれて、星座などほとんど忘れてしまった。
僕が今でもなお認識できる星座のひとつがオリオン座で、冬を代表する星座だ。
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中学と高校の長い時間を、東京の西の方にある国立という街で過ごした。中学のとき
クリスタルなんかどこにもない
糸井重里がTwitterでにわかに叩かれているけれど、糸井重里に象徴される1980年代がある面では確かに羨ましくて、というのも本当に悩みのなさそうな、輝いていた時代だからだ。
もちろん、当時生きていた人はそれぞれ今と変わらないくらい悩みはあっただろうとわかっていて、それでも全体として、「ほしいものが、ほしいわ」(1989年)などというキャッチコピーがまかり通る世相は今よりはるかに明るかっただ
オリンピックボランティア募集への風刺についての反省と自戒
私のことをよく知っている人には、「またこの話か」と言われるかもしれない。しかし何度でもしておきたい。
去年の夏、私は東京五輪におけるボランティアの募集を題材にして、五輪に伴う様々な問題を踏まえた軽薄な風刺を投稿し、それがインターネットの一部で話題となって、最終的に新聞やテレビを含むメディアで取り上げられた。
なぜ、あれがバズったのか、わからない。風刺にしては面白くないし、わかりやすすぎる。深夜
オリンピックまであと1年を切って思っていること
昨夏、私は東京オリンピックのボランティアに対する皮肉を述べ、局所的な支持を得た。結局ボランティアは十分に集まったようだけれど……
あれから1年を経た今、もはやボランティアの問題にとどまらずオリンピック全体に対して私は失望してしまっている。これはその失望についてのまとまりのない文章である。
東京オリンピックは中止にはならないし、なんなら失敗もしないだろう。オリンピックにはまさしく国の威信をかけて
第3回:メンヘラみたいになってしまう・他
くだらない悩み相談室の第3回です。
そろそろ答えるか、と思ったので答えます。みなさんいつもご相談ありがとうございます。これで今日までに受け取った相談は全て返せます。
今までなんともなかったし特に何かあったわけでもないのに、恋人から少し返信が来ないだけで不安になったりGPSをつけようとしたり完全にメンヘラみたいになってしまっています。気にしすぎるのも辛いので辞めたいです。どうすれば治ると思いますか
早大を舐めている全ての人達へ
正しい
第2回:弟の足がとてもくさい・他
集めるだけ集めておいて全然悩みに答えないことで定評のあるくだらない悩み相談室ですが、知人から「そろそろ答えろよ」と言われたので重い腰を上げて答えたいと思います。
弟の足がとてもくさい どうしたらいいですか(10代・男性)
弟さんの足がとても臭い、というお悩み。
実にくだらなくていいですね。などと言いつつ相談者の方は真剣に悩まれているかもしれないのでくだらないと一蹴するのも申し訳ないですが、ここ
くだらない悩み相談室(2018-11-23 05:49)
相談内容:
今日8時起きですが、まだ眠れません。寝ずに行った方が良いですか?(30代・男性)
回答:
僕は今日、7時50分から予定がありますがまだ一睡もしていません。多分寝ずに行きます。すっぽかしてもいい程度の用件でなければ寝ずに行きましょう。カフェインがあなたの味方です。寝てしまわないようにコンビニに行ってエナジードリンクでも買ってきてください。コンビニに行く道中でまず寒さで目がさめる気がしま