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スポーツショップで働くツタージャ♂。アブソルートウォッカとお尻イラストが生命源。

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最近の記事

【M:TG】憎たらしいあの女を最推しに処刑してもらうデッキを考える【さらなる考察編】

 今回はM:TG関係の投稿、その続編である。  本来なら構築に移りたかったが、前回の記事を反省して考察が足りなかったと自覚するに至ったので、さらなる考察を加えることとした。  前回の振り返りをしよう。想定環境はモダン、軸となるのは「カルロフ邸殺人事件」に登場した最新版ケイヤ、《幽霊の裁き、ケイヤ》である。  彼女には白黒デッキが得意とするトークン戦術や墓地肥やしといった基本的戦術をカバーする能力が揃っていて、しかもトークンを並べていれば各能力で追放したクリーチャーを実質的

    • 【M:TG】憎たらしいあの女を最推しに処刑してもらうデッキを考える【考察編】

       敢えて言おう。自分はナーセットという女が大嫌いだ。  奴はサルカンの里帰りに際して(厳密には別人だが)登場し、ジェスカイというネタ氏族をいかに公式が「推し過ぎて」いるか証明してのけた上で物語から脱落した。  ところが、奴は別人になって蘇った。  それどころでない、ジェスカイが姿を変えたオジュタイ氏族に関しても公式は「推し過ぎ」であり、奴はあろうことかプレインズウォーカーとなってストーリーに関わる形となった。  サルカンを責め立てるつもりはないが、ウギンさえ救っていればハッ

      • これからの「馬と鹿」の話をしよう

         個人的、米津玄師の最高傑作に値する楽曲「馬と鹿」。  ラグビーをテーマとした池井戸潤脚本のドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌だったこの曲、歌詞のメッセージ性とメロディが合致し過ぎているほど合致していて、彼のボカロ時代から綿々と続くハイセンスぶりを具現化している。  ではこの時勢、何を以ってして「馬と鹿」たり得るのか? あまりに下らない願いとは何なのか? 今回は、米津玄師が語る「馬と鹿理論」について個人的見解を軸にいろいろ語りたい。 馬と鹿=バカ、ではない?  字面こそ「

        • 【創作歌詞】インヴィンシブル

          順調な仕事 怒号で踏み躙った そこのお前 貸したカード 営利に叩き売った そこのアンタ 確かにこっちも非はあった いや「あったかもしれない」が 売られた言葉をいくらで買えばいい? マジで 無敵 無敵 無敵 誰も責められない 生きた蜀の桟道 みんな 無敵 無敵 無敵 頭下げるの 俺で何人目だ? そっちがその気なら 俺のメンタルは折らせやしない 目が合った刹那 突然因縁付けた そこのお前 壮大な自殺で 他人を巻き込んだ そこのアンタ 確かに社会は正しくない いや「正しいと

        【M:TG】憎たらしいあの女を最推しに処刑してもらうデッキを考える【さらなる考察編】

          オランダ人のゴアグラインド耐性について論文が書けるくらいに科学する

           世界には様々な音楽がある。古典的なフォークから現代的なデジタルサウンドまで、それらが共存あるいは背反することによって、新たな音楽が日々開拓されている。  しかし、そうした中においてメタル系ジャンルに部類される楽曲はひときわ「異形」である。理由は多々あるが、ピックアップすべきことは一つ、「文明の利器が生んだ古典的楽曲」であることだ。  自分の持論では、音楽の「原型」は単なる拍子取りのために手や木を打ち鳴らしたことと思っている。メタルは、エレキギターやドラムなど現代的な楽器が使

          オランダ人のゴアグラインド耐性について論文が書けるくらいに科学する

          川谷絵音のセンスが欲しい

           能舞台で演奏するバンド。拍子よく絡んでくる歌舞伎メイクの女性。ラストカットはバンドの全員が能面。  これだけ書くと情報が伝わりにくいかもしれない。だが、歴然とした日本のバンドのミュージックビデオの内容である。  初めてそのナンバーを聴いたのは、何処かのBGMとして流れていたときだった。ジャズなのかメロコアなのかわからない曲展開と、ファルセット混じりに投げ掛けられる「アイデンティティ」のあり方。そのバンドの名前と、ギター・ボーカルの名前を知ったのは数ヶ月経ってからだった。  

          川谷絵音のセンスが欲しい

          「DINOSAUR」までのB'zアルバム個人的ベスト1たち

           早いもので2023年も終わりが近づき、人々の忙しさはピークに達する勢いになりつつある。  今年の音楽的話題は、何と言ってもB'zの35周年が軸になっていた。  自分は彼らの楽曲を高校時代から本格的に聞いていたが、彼らの唯一性は至るところで語られ続けてきた。その唯一性あってこその35周年に、敬意を超えた感情さえある。  そこで、今回は彼らのアルバムのうち、未試聴の「NEW LOVE」と「Highway X」を除く20作から、個人的なナンバー1楽曲をピックアップして、その楽曲の

          「DINOSAUR」までのB'zアルバム個人的ベスト1たち

          今だからこそジャズマスター

           1958年、カリフォルニア州・アナハイム。  戦勝ムードが未だに褪せていない当時の現地で、フェンダー社は1台の(少なくとも当時としては)画期的なギターをNAMMに出展した。  その名を「ジャズマスター」。フェンダー社で初めてジャズサウンドに特化したモデルというコンセプトで作られた、レオの自信作でさえあった。  ところがふたを開けると、ジャズ映えしにくいサウンドや煩雑なプリセット回路などが仇なし、テレキャスターやストラトキャスターといった「時代の構築者」のような売り上げに至ら

          今だからこそジャズマスター

          コンポーザーに祝杯を

           今回もリズムゲームの話題になる。ただし、主眼を向ける対象は他ならぬ影の主人公ーーコンポーザーたちである。  リズムゲームは楽曲なくして成立しない。たまにエイプリルフール企画などで、楽曲と呼んでいいのかわかりにくい音源を用いることはあるが、それも含めてリズムの「核」があるからこそゲームとしてデザインできる。  ここでは、その「核」を生み出すコンポーザーたちの中でも、自分が気に入るメロディセンスを有する面々をピックアップしていこう(敬称略)。 Tatsh  BEMANI全盛期

          コンポーザーに祝杯を

          リズムゲーム・セラピーのすすめ

           幼い頃から音楽がそばにあった。その流れがもたらした必然の帰結だろうか、最近は下手の横好きでリズムゲームに興味を向けている。  コナミが「ビートマニア」で一世を風靡した頃はまだ自分も物心ついておらず、そもそも自分の周囲で認知されているほどでさえなかった。時を経て、発達と淘汰を繰り返しながら現在のリズムゲーム界隈が形成されていったのだが、最近はアプリゲームの台頭に伴いまた新たなステージに入りつつある。  今回は、そんなリズムゲームが心身にもたらすある種のセラピー効果についていろ

          リズムゲーム・セラピーのすすめ

          ストレスノーツ・マネジメント

           自分には悪癖がある。  物事を理論的に捉え表現する一方で、ゲームをプレイする折にはいわゆる「脳筋思考」に陥り、考えてプレイすることが不得意なのである。必然的帰結として、ゲームをほとんど遊ばなくなっている。  それでいて、下手の横好きのように魅了されているジャンルがある。リズムゲームである。  特に好きなリズムゲームは「プロジェクトセカイ」と「オンゲキ」の2つで、実際にプレイしている(腕は察していただきたい)。  リズムゲーム界隈は研究すると面白い点が多々あり、初心者から達人

          ストレスノーツ・マネジメント

          32歳、「FIRE BIRD」をいつ聴いても泣く

          「昭和のBECK、平成のけいおん、令和のぼざろ」とはよく言ったもので、時代を越えて何かしらバンドブームが訪れることがある。  しかし、バンドリほどの「影の主役」もいないのではなかろうか。  それまでヴァイスシュヴァルツやヴァンガードと言ったカードゲーム事業で当たってきたブシロード社が、大規模メディアミックス事業として世に問うた事業がバンドリであった。リズムゲームを基盤に、楽曲を各バンドの担当声優がリアルに演奏するという流れは今までにないものだった。  自分が興味を抱き始めたの

          32歳、「FIRE BIRD」をいつ聴いても泣く

          自分とアンノウン・マザーグース

           2018年、マジカルミライ千秋楽に参戦したとき妙に印象的な楽曲があった。当時の自分はタイトルも「コール」も知らず、予想外過ぎる楽曲展開に棒立ちしながら黙って聴いているだけだったが、後にその楽曲こそが存命だったwowakaの集大成となる「アンノウン・マザーグース」であると知った。  タイトルと楽曲が一致したのは恥ずかしながらマジカルミライ終演後の話だった。とはいえ、妙に印象的な楽曲を覚えておきたいと思い、動画サイトで繰り返し再生するようになったのも当時のことだった。  再生す

          自分とアンノウン・マザーグース

          退屈でない仕事とは何か

          「退屈なサッカーをしよう。人と同じプレイをしよう。サッカーに個性はいらない。ミスを恐れよう。THE SYSTEMにいれば安全だ」  矛盾に満ちた価値観の組織が、世界のサッカーを退屈なものにしようと陰謀を展開する。しかし、ルイス・フィーゴやティエリ・アンリといったプレイヤーの介入を受け、組織は壊滅するーー  これは自分が小学生の頃に見たナイキのCMの展開である。もちろん実在する組織を扱ったものでないのだが、スポーツショップ店員という職掌柄CMの内容を想起すると、組織が狙ってい

          退屈でない仕事とは何か

          マジカルミライの「欠落点」とその補い方

           先日の投稿で、自分はマジカルミライを「振り子のイベント」として、その傾向と教訓を評した。  ここ数年、イベント自体が肯定的に見られてばかりいるが、自分はその中であえて「欠落点」を挙げたい。  ライブのみならず、企画展にも通じる批評をしたいところだが、どうしても主観的なポイントが出てくるところは了承願いたい。  そしてこれは、ミクやピアプロキャラクターズだけに留まらず多くのアーティストに対するメッセージも内包させたいと思っている。  早速批評に入ろう。 ファンが望む企画展を

          マジカルミライの「欠落点」とその補い方

          「振り子」としてのマジミラ評、および教訓

           どうしても発信の現場が欲しいと思い、この度noteを始めてみた。  この場では、主に自分が思った論評や、Xなどでは発信できない話をメインにしていきたい。  初投稿となる今回は、ミクにとって国内最大のイベントである「マジカルミライ」、そのライブの内容について、自分が知る情報を元に評価していきたいと思う。  マジック・ザ・ギャザリングの首席デザイナーであるマーク・ローズウォーター曰く「マジックは振り子のゲームである」。常に対照的な場面に向けてゲームデザインが進んでいるMTGを

          「振り子」としてのマジミラ評、および教訓