見出し画像

NEWS【アルゼンチン イスラエルとの親善試合を見送り】報道のされ方の違いが気になる

📝要旨
・サッカー アルゼンチン代表チーム🇦🇷が、9日(土)に開催される予定であった イスラエル代表チーム🇮🇱との親善試合を中止することを発表✋
・試合は、イスラエルの西エルサレムで開催される予定だった⚽️
 - ここには過去にパレスチナの村があり、パレスチナ当局はそこでの試合の開催を不服としていた
・先週の日曜日、パレスチナ サッカー協会(PFA)の会長はアルゼンチン サッカー協会(AFA)そしてメッシ選手への抗議を呼びかけていた📢
 →これに対してパレスチナでは🇦🇷ユニフォームが燃やされるなどの運動が起こった
・中止の決断に対して、アルゼンチン代表のイグアイン選手及びAFAのモヤノ副会長は肯定的な評価をしている👍
 →現地パレスチナで起きていることに対しても触れている
・パレスチナで喜んでいる人たちがいる一方、イスラエルのサッカー協会(IFA)やライバーマン防衛大臣などが、遺憾の意を示していることが報じられている💬


🤔考えてみたこと
興味深かったのが、
報道のされ方が各種メディアによって
かなり異なっている印象を受けたこと💡
こちらでいくつか比べてみました。

🐪🌴🌅

はじめに、
こちらはアルジャジーラによる報道。
同メディアは、ガザでの抗議運動に対する
イスラエルによる鎮圧を
これまで強く非難してきた。

イスラエルに関わる文化活動を
ボイコットすることを呼びかけている
パレスチナの団体の喜びの声を紹介したり、
先日もガザで若者が撃たれたことを
取り上げながら、
そうした状況にも関わらず抗議をする
イスラエル、という構図。

他方、PFAの抗議運動の呼びかけが
あったことは記述しつつ、
それがユニフォームを燃やすこととは
明言していない。

🐪🌴🌅

次に、こちらはアメリカのCNN
これまでの報道としては、
ガザの犠牲者にも寄り添うような姿勢が
筆者の主観としては垣間見えていた印象。

こちらはイスラエル側が
怒っていることを見出しにしたもの。

AFA副会長による
「(パレスチナで)多くの人が殺されている」
という発言なども取り上げながら、
サッカーとエルサレム問題あるいは政治が
イスラエルとパレスチナ両サイドにとって
一体化していることを伝えている。

内容自体に大きな違いはないものの、
最後の一文として、イスラエル防衛大臣の
「反ユダヤ主義のテロ支持者には屈しない」
という発言も引用している。

ただしもちろん、それを入れたことや
順番が意図的であるかのかは不明。

🐪🌴🌅

最後に、こちらは日本語で調べて
最初に出てきた朝日新聞の記事。

在アルゼンチン パレスチナ大使の
コメントなども取り上げながらも、
AFA等のコメントの記載はなく、
パレスチナ側の抗議が原因で中止に
なったというナラティブとなっている。

呼応したアラブ人らが、アルゼンチン代表のリオネル・メッシのユニホームや写真を燃やすなどしていた。

確かにユニホームや写真を燃やす
という行為は、過激であるし、
失礼に感じられるかもしれない。

しかし、パレスチナで日常的に
入植や土地収奪、不当逮捕などが
起こっているということに、
普段、あまり接することがない人が
この表現を目にした時に、
パレスチナに対してどのような
イメージを持つのだろう。

Where is リビア? プロジェクト
「日常」や「希望」が人の手によって奪われることのない世界へ🌍
中東北アフリカを知り、考え、実践することを通して、そうした世界の実現を目指すプロジェクトです🐪🌅🌴

Follow me on:
✍🏻Blog
📷Instagram
👥Facebook
💬Twitter

お金がないことによって、機会を奪われることのない社会へ。大切にしている考えです。そのため、コンテンツは原則無料で公開しています。一方、もう少し資金があれば足を運べる場所、お伝えできることもあると考えています。お気持ちをいただけましたら、とても嬉しいです🙇🏻‍♀️