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全く異なる企業文化 鉄鋼会社から一歩踏み出して巨大IT企業へ  ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 鉄鋼会社の電子デバイス部門が巨大IT企業に買収され、その波に乗ってみました。

 その辺りは以下もご覧になって下さい。

【お友達と組んで仕事】
 鉄鋼会社では、会社はサークル活動じゃないと入社時に徹底的に矯正されます。至極当然と私自身受け止めていました。勿論幹部社員になって仲良しクラブ(役員以上)入りの可能性が見えてくると、どの派閥に属するかある程度明確にする方が過ごしやすくなります。ある意味多少お友達、サークルっぽくなるかな。

 巨大IT企業では、入社時の教育の内容を私は知らないのですが、管理職前から気の合うお友達と組んで成果を出すスタイルが目立ってきます。かなりあっけらかんとやってるのですが、管理職も特に咎(とが)めることもなく、時間をかけずに成果を出すことに重きを置いて管理していました。

【連帯責任】
 鉄鋼会社には部署の連帯責任という考え方が有りました。特に技能系の社員の方々は危険作業が有りました。毎年死亡災害が発生してしまうため、安全管理はとてもシビアでした。ヒヤリハットの運用も真剣そのものでした。その流れで例えば構内での交通違反ですらその部署が一定期間自動車での通勤を禁止される等、部署の連帯責任が徹底されていました。

 巨大IT企業では、そのような概念は無く、どこかの部署が連帯責任を問われるということ自体有りませんでした。

【ドレスコード】
 鉄鋼会社には暗黙のドレスコードが有り、幹部社員のセンスで部下に柔らかく是正を促すという大人の文化が有りました。不文律なので時代時代、部門部門で是正指導の内容は変化しました。髪型等は典型的で、私が幹部社員になる頃には大分緩くなっていました。

 巨大IT企業でも、事務職の方々のドレスコードは鉄鋼会社と同程度でした。鉄鋼会社的には少し派手でも許される程度。但し管理職が指導するということは皆無でした。技術職の方々はとても自由でした。シリコンバレーのアクティブな雰囲気を取り込んでか、グローバルスタンダードなドレスコードでした。ビジネスカジュアルを“少し”踏み越えてもお咎めなしというレベルでした。

 扱っている事業の特性や、お客様の特性にも影響されて醸成される企業文化って面白い。

 鉄鋼会社から一歩踏み出して巨大IT企業に転職したら、驚きの企業文化が待っていました。良い意味で井の中の蛙からの卒業だったのかも知れません。

蛇足
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