週末のピスタチオ

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記事一覧

「わが青春のカタギリジン」

ラーメンズにハマっている。 何を寝ぼけたことを……と笑われるかもしれないが、今、ラーメンズがどうしようもなくマイブームなのである。 きっかけはYouTube。普段見て…

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「新しい相棒の話」

ノートパソコンを買った。 Webライターという仕事柄、パソコンは数年おきに買い替えているのだが、今回はいささか事情というか、気分が違う。 何よりもまず、価格が違う…

「そこに絆はあるのか」

映画「茶飲友達」をネットフリックスにて鑑賞。2013年に実際に起きた高齢者向け売春クラブの摘発事件の顛末を運営者と利用者の視点から描いた作品。 新聞の片隅にひっそり…

「正義という悪魔」

高橋淳著「ブラック支援・狙われるひきこもり (角川新書) 」読了。悪質な引きこもり支援、通称「引き出し屋」による実際の事件を記録しつつ、引き出し屋の問題点と引きこも…

「こたえのない選択」

松永正訓著「ドキュメント奇跡の子:トリソミーの子を授かった夫婦の決断 (新潮新書)」読了。妊活の末、18トリソミー(ダウン症の一種)の子どもを授かった夫婦の選択と決…

「あきらめさせる力」

聞く力、看る力、嫌われる力……世間ではさまざまな「力」の大切さが説かれている。この種の本はたいてい読んでおり、それぞれに納得する部分もあるのだが、私が36年の人生…

「母性神話よ永遠に」

岡田尊司著『「愛着障害」なのに「発達障害」と診断される人たち (幻冬舎新書)』読了。昨今何かと話題をさらっている「発達障害」と「愛着障害」を医学的に区別したうえで…

「ノーマル・イン・ジ・アブノーマル」

横道誠著「創作者の体感世界 南方熊楠から米津玄師まで (光文社新書)」読了。博覧強記の研究者で知られる南方熊楠から天才アーティストの呼び声高い米津玄帥まで、古今東西…

「新たな挑戦の話」

四十にして惑わず……とはよく言うが、今年で36にもなろうかというのにここのところ若干迷走気味である。 現状を少しでも変えなくては……ということで、新しい分野に足を…

「コンビニでの風景」

1人でコンビニに買い物に行くと時折、「おやっ?」と思う店員に出会うことがある。 その日はターミナル駅に入っている大手コンビニチェーンに立ち寄ることにした。 週に…

「私的ボランティア論」

気まぐれに、note を更新してみる。 脳性麻痺(アテトーゼ型)という先天性の身体障害を抱えている私は、情報系の専門学校を卒業した20歳の頃から大学生ボランティアを募…

「気まぐれドラマレビュー」

久しぶりに、地上波の連ドラを見た。 フジテレビ金曜夜9時「イップス」。篠原涼子・バカリズムがタッグを組むという、夢のような豪華ドラマである。「刑事コロンボ」、「…

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「車椅子が壊れちゃった」

電動車椅子が壊れた。 少々古い話だが、せっかくなので備忘録程度に書き留めておきたい。 より厳密に言えば車椅子のジョイスティック(操作する部分)がつなぎ目からボキ…

「早すぎる追悼」

また1人、大切な先達を亡くした。 彼女は、ひーちゃんと呼ばれていた。通っていた中学校の担任の知り合いという、本来ならばなかなか結びつかないような距離感なのだが、…

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「2024年度のオールナイトニッポンに思うこと」

ラジオでも新年度が始まった。Webライターという職業柄、ラジオは私にとって切っても切れない暮らしのキーアイテムである。 オールナイトニッポンも新年度に入り、新パー…

「突然の御報告」

noteを再開することにした。 どうでもいいことだろうが、一応報告しておく。 なぜまたこんな中途半端な時期に……と思われるかもしれない。 これといった理由は特にない…

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「わが青春のカタギリジン」

「わが青春のカタギリジン」

ラーメンズにハマっている。

何を寝ぼけたことを……と笑われるかもしれないが、今、ラーメンズがどうしようもなくマイブームなのである。

きっかけはYouTube。普段見ていないような分野で面白い動画がないかどうかぼんやりと探していたところ、何と、「ラーメンズ公式YouTubeチャンネル」なるものがあるではないか!

どれどれ、ヒマつぶしにちょっと見てみるか……ということでネタ動画を1、2本再生した

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「新しい相棒の話」

「新しい相棒の話」

ノートパソコンを買った。

Webライターという仕事柄、パソコンは数年おきに買い替えているのだが、今回はいささか事情というか、気分が違う。

何よりもまず、価格が違うのだ。

本体だけで25万。メモリ16GB、ストレージ512GB。最下層のランクだが、一応、グラフィックボードもついている。

前のパソコンがメモリ2GBだったから、メモリだけで比較しても雲泥の差、まさに月とスッポンである。画面も新し

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「そこに絆はあるのか」

「そこに絆はあるのか」

映画「茶飲友達」をネットフリックスにて鑑賞。2013年に実際に起きた高齢者向け売春クラブの摘発事件の顛末を運営者と利用者の視点から描いた作品。

新聞の片隅にひっそりと掲載された「茶飲友達」という三行広告。それは、高齢者をターゲットとした売春クラブへの入り口だった……。

高級茶葉の勧誘を口実に単身の高齢者を誘い出し、ホテルや自宅で性的サービスを提供する……風営法の届出を行っていない以上、それは明

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「正義という悪魔」

「正義という悪魔」

高橋淳著「ブラック支援・狙われるひきこもり (角川新書) 」読了。悪質な引きこもり支援、通称「引き出し屋」による実際の事件を記録しつつ、引き出し屋の問題点と引きこもりの現状を詳しく解説した1冊。

悪質な引きこもり支援業者のせいで、タカユキは自ら命を絶った。10年以上の引きこもり生活の末、彼は母親の過剰な思いによって一方的に「引き出し屋」に引き渡され、過酷な暮らしゆえに死を選んだのである。

引き

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「こたえのない選択」

「こたえのない選択」

松永正訓著「ドキュメント奇跡の子:トリソミーの子を授かった夫婦の決断 (新潮新書)」読了。妊活の末、18トリソミー(ダウン症の一種)の子どもを授かった夫婦の選択と決断を記録したドキュメンタリー。

1組の夫婦がいた。長い妊活が実り、ようやく子どもを授かるが、出生前診断の段階で18トリソミーであることが判明する。

障害があろうとなかろうと関係ない……トリソミーの子どもを無事に出産するが、急な発熱や

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「あきらめさせる力」

「あきらめさせる力」

聞く力、看る力、嫌われる力……世間ではさまざまな「力」の大切さが説かれている。この種の本はたいてい読んでおり、それぞれに納得する部分もあるのだが、私が36年の人生で大切だと思うのは「あきらめさせる力」である。

両親、教師、家族、職場の上司・同僚……生きている限り、他者(自分以外の存在という意味で)との関わりが避けられない。

人と関わるということは、少なからず干渉されるということだ。

男らしく

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「母性神話よ永遠に」

「母性神話よ永遠に」

岡田尊司著『「愛着障害」なのに「発達障害」と診断される人たち (幻冬舎新書)』読了。昨今何かと話題をさらっている「発達障害」と「愛着障害」を医学的に区別したうえで両社の正しい線引き、処方箋を明らかにした1冊。

愛着障害と発達障害はどちらも「他者との距離感がつかみにくい」という点で共通しているが、本質的には異なっており、その違いを無視して安易に発達障害のレッテルを貼ってしまうのは愛着障害の治療にお

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「ノーマル・イン・ジ・アブノーマル」

「ノーマル・イン・ジ・アブノーマル」

横道誠著「創作者の体感世界 南方熊楠から米津玄師まで (光文社新書)」読了。博覧強記の研究者で知られる南方熊楠から天才アーティストの呼び声高い米津玄帥まで、古今東西のクリエイターを取り上げ、その才能の秘密を生い立ちや先天的な特性と絡めて掘り下げた1冊。

米津玄帥をはじめ、誰もがその名を知る著名人の生い立ちを徹底的に深掘りし、知られざる1面に焦点を当てたところは素直に面白い。「君死に給うことなかれ

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「新たな挑戦の話」

「新たな挑戦の話」

四十にして惑わず……とはよく言うが、今年で36にもなろうかというのにここのところ若干迷走気味である。

現状を少しでも変えなくては……ということで、新しい分野に足を踏み入れることにした。

まずは、株式投資。今年の初めから証券口座を開設し、ネット上で取引を行うことにしたのである。当初はデイトレード(株を1日単位で売買する方式)にチャレンジしようと思っていたのだが、シェアハウスでの生活リズムの都合上

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「コンビニでの風景」

「コンビニでの風景」

1人でコンビニに買い物に行くと時折、「おやっ?」と思う店員に出会うことがある。

その日はターミナル駅に入っている大手コンビニチェーンに立ち寄ることにした。

週に数回は利用する、「行きつけのコンビニ」だ。

いつものように雑誌と菓子パンを車椅子のサイドポケットに入れ、レジに向かう。

それほど混んでいなかったため、すぐに呼ばれる。

見慣れない顔の店員だった。色白でやや童顔の女性。20代前半だろ

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「私的ボランティア論」

「私的ボランティア論」

気まぐれに、note を更新してみる。

脳性麻痺(アテトーゼ型)という先天性の身体障害を抱えている私は、情報系の専門学校を卒業した20歳の頃から大学生ボランティアを募り、ガイドヘルプ(外出補助)を頼んでいた。

もともとは、専門学校を卒業して毎日両親と家にこもりきりなのも難だから……という理由で学生ボランティアを探しはじめた、というのが本当の動機だった。いわゆる作業所(今でいう就労支援施設)も両

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「気まぐれドラマレビュー」

「気まぐれドラマレビュー」

久しぶりに、地上波の連ドラを見た。

フジテレビ金曜夜9時「イップス」。篠原涼子・バカリズムがタッグを組むという、夢のような豪華ドラマである。「刑事コロンボ」、「古畑任三郎」の系譜を受け継ぐ倒叙型ミステリー(犯人が最初にわかるミステリー)である点も興味をそそられる。

ただ、そのうえで第1話をチェックすると……いささか期待はずれだった印象が否めない。

以下、その理由を簡潔にまとめてみた。

1、

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「車椅子が壊れちゃった」

「車椅子が壊れちゃった」

電動車椅子が壊れた。

少々古い話だが、せっかくなので備忘録程度に書き留めておきたい。

より厳密に言えば車椅子のジョイスティック(操作する部分)がつなぎ目からボキリと折れ、使い物にならなくなってしまったのである。

私の場合、標準のジョイスティックでは短すぎて捜査が安定しないため、付属品の長いスティックを後付けで購入し、もともとの軸にねじでつなぎとめる形で固定していた。

標準のスティックのまま

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「早すぎる追悼」

「早すぎる追悼」

また1人、大切な先達を亡くした。

彼女は、ひーちゃんと呼ばれていた。通っていた中学校の担任の知り合いという、本来ならばなかなか結びつかないような距離感なのだが、私が重度身体障害者ということもあり、ひょんな流れから引き合わせてもらうことになった。

担任としては、当時から親元からの独立を考えていた私に「こういう先輩もいるよ」という感じで紹介したかったのだろうと思う。

紹介されて間もなく、講演会の

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「2024年度のオールナイトニッポンに思うこと」

「2024年度のオールナイトニッポンに思うこと」

ラジオでも新年度が始まった。Webライターという職業柄、ラジオは私にとって切っても切れない暮らしのキーアイテムである。

オールナイトニッポンも新年度に入り、新パーソナリティがひと通り出揃った。

オールナイトニッポン、およびオールナイトニッポンZEROの2024年度パーソナリティは以下の通り。

(オールナイトニッポン)

月:山田裕貴
火:星野源
水:久保史緒里(乃木坂46)
木:ナインティナ

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「突然の御報告」

「突然の御報告」

noteを再開することにした。

どうでもいいことだろうが、一応報告しておく。

なぜまたこんな中途半端な時期に……と思われるかもしれない。

これといった理由は特にない。

ただ、「今始めておかないと永遠に始めるタイミングを失うから」という気持ちは、半年ほど前からどこかにあった。

だからといって、以前のように毎日更新にこだわるつもりはない。

1年ほど前は特に理由もなく「毎日note」にこだわ

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