森村一樹

NY・ソウル・欧州大陸の生活を経験し、国内・海外の文化・歴史に興味を持つビジネスパーソ…

森村一樹

NY・ソウル・欧州大陸の生活を経験し、国内・海外の文化・歴史に興味を持つビジネスパーソンです。記事に触発されながら、自分が見たこと、聞いたこと、読んだことを書いて整理整頓しています。自由に書きたいためにペンネームを使っています。

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記事一覧

目で見る山川の日本史の教科書 国立歴史民俗博物館

ぜひ訪れた方がいいと知人から勧められていた国立歴史民俗博物館に行きました。その知人に感謝、感謝です。 この博物館は「歴博(れきはく)」というようですが、千葉県の…

森村一樹
4日前
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北欧3都の美術館に行きたくなる展覧会

スウェーデン国立美術館、ノルウェー国立美術館、フィランド国立アテネウム美術館のコレクションを展示する展覧会がSOMPO美術館で開催されています。北欧の絵画をまとめて…

森村一樹
1か月前
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研究所に隣接する美術館(DIC川村記念美術館)

千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館に初めて行きました。 DIC株式会社が運営している美術館です。森や池を配したなだらか丘陵の中にあり、レストランや茶席もあります。 …

森村一樹
1か月前
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オペラは一期一会(トリスタンとイゾルデ)

東京の初台にある新国立劇場でワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」に行きました。待ちに待った上演です。 クラシック音楽は好きだがオペラは上演時間が長いし、よく分か…

森村一樹
1か月前
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紫式部、清少納言、和泉式部 ー紫式部日記を読んでー

紫式部日記を読み終えました。宮中行事の用語が多いため読み進めるには難航しましたが、皇子の誕生時のことなど皇室の儀式が詳しく記述されており、記録本としても興味深い…

森村一樹
1か月前
44

トーハクの東洋館で読書と午睡

東京国立博物館(トーハク)の年間パスを持っていますので、時間があればトーハクに行っています。2500円、とてもお得だと思います。 企画展、特別展もいいですが、定…

森村一樹
2か月前
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noteの株主総会、今回は欠席

今日2024年2月25日(日)はnote株式会社の第12期定時株主総会の日です。会場は東京の千代田区にあるベルサール半蔵門。 私は購入最小単位で購入した株主でして、…

森村一樹
2か月前
36

東京36、NY40、ボストン42、パリ49、ロンドン51、オスロ60

東京都美術館で開催されている「印象派 モネからアメリカへ」はボストン近郊のウスター美術館所蔵の作品を中心とした展覧会です。 アメリカの印象派の作品を鑑賞する機会…

森村一樹
2か月前
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何気なく立ち寄った展覧会で盆栽の魅力に引きずり込まれそうになっている自分

東京都美術館の印象派展に行きましたが、その横で開催されていた国風盆栽展になんとなく立ち寄ったことから、これまで全く興味がなくスコープ外だった盆栽に引き込まれてし…

森村一樹
2か月前
31

トーハクでカツカレーを食べる贅沢

子供の頃、カツカレーはご馳走でした。母にお願いして自分の誕生日会のメインはカツカレーだったぐらいです。カレーもご馳走でしたが、とんかつもそんなに食べることもなか…

森村一樹
3か月前
83

noteの株主として思うこと

昨年にnote株式会社の株を購入しました。 (写真は本文に全く関係ありません) 株を買うのは、配当金狙い、値上がり益狙い、株主との権利を行使したい、などの目的がありま…

森村一樹
3か月前
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映画「ダンテ」を観た イタリアは国中が文化遺産

昨年末に東京九段下のイタリア文化会館で映画「ダンテ」を観ました。 ダンテに心酔していたボッカッチョの目を通じて描くダンテ像や絵画のようなカット割りも素晴らしかっ…

森村一樹
3か月前
30

11体の仏像も模型も映像も素晴らしい特別展  平泉に行ってみたい

東京国立博物館の特別展「中尊寺金色堂」に行きました。 展示室に入るとトーハクとNHKが共同開発した仏像超高精細8KCGによる原寸大で再現された金色堂を前に驚きで立ちすく…

森村一樹
3か月前
34

「バロック美術」を読みルーベンスの2枚の絵をみたくなった

じっくり2度読みました。カラー写真もふんだんにあり、バロック美術を俯瞰的かつ詳細に解説した新書です。 日本ではなかなか鑑賞することができない宗教絵画について理解…

森村一樹
3か月前
28

出雲大社のうさぎ像を見て、古事記を読み、神話を思い出す

久しぶりに松の内に出雲大社に行きました。 年末年始は天候が荒れ、飛行機が欠航になったり、電車が豪雪で遅延したりするので、もう30年以上も故郷で年越しをすることが…

森村一樹
3か月前
36

マリー・ローランサンの挿画 デュマの椿姫

前日の雪模様が嘘のような快晴の日曜日の朝、京橋のアーティゾン美術館のマリー・ローランサン展に行きました。晴天とはいえ東京の真冬らしい冷え込みのせいか、あるいは日…

森村一樹
3か月前
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目で見る山川の日本史の教科書 国立歴史民俗博物館

目で見る山川の日本史の教科書 国立歴史民俗博物館

ぜひ訪れた方がいいと知人から勧められていた国立歴史民俗博物館に行きました。その知人に感謝、感謝です。
この博物館は「歴博(れきはく)」というようですが、千葉県の佐倉市の佐倉城址公園にあります。なぜ東京から電車で1時間もかかる佐倉に設置されたのかよく分かりませんが初代館長は山川出版の「日本史」の執筆者の井上光貞氏です。ある世代以上では馴染みのある名前だと思います。
これまで行こうと行こうと思っていま

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北欧3都の美術館に行きたくなる展覧会

北欧3都の美術館に行きたくなる展覧会

スウェーデン国立美術館、ノルウェー国立美術館、フィランド国立アテネウム美術館のコレクションを展示する展覧会がSOMPO美術館で開催されています。北欧の絵画をまとめて鑑賞するのは初めてです。3都の美術館に行きたくなる展覧会です。

5Fは風景画を中心とした「自然の力」、4Fは北欧の民話を題材にした作品を展示する「魔力の宿る森ー北欧美術における英雄と妖精」、3Fは都市の風景を描いた作品を展示する「都市

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研究所に隣接する美術館(DIC川村記念美術館)

研究所に隣接する美術館(DIC川村記念美術館)

千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館に初めて行きました。
DIC株式会社が運営している美術館です。森や池を配したなだらか丘陵の中にあり、レストランや茶席もあります。
春分を過ぎても関東の内陸部は小雪が舞うという天気予報、都内では冷たい雨が降る土曜日でしたが、朝一で行ったこともあり、人が少なくゆっくりと鑑賞することができました。
都内から高速を使って車で行きましたが、佐倉ICから15分程度で着きま

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オペラは一期一会(トリスタンとイゾルデ)

オペラは一期一会(トリスタンとイゾルデ)

東京の初台にある新国立劇場でワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」に行きました。待ちに待った上演です。
クラシック音楽は好きだがオペラは上演時間が長いし、よく分からないから好きでないという人が私の周りに複数います。確かに長いです。特にワーグナーは。
今回、上演時間は5時間25分。
第1幕85分、休憩45分、第2幕70分、休憩45分、第3幕80分。
開演は14時ですから終了は19時半。カーテンコールも

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紫式部、清少納言、和泉式部 ー紫式部日記を読んでー

紫式部、清少納言、和泉式部 ー紫式部日記を読んでー

紫式部日記を読み終えました。宮中行事の用語が多いため読み進めるには難航しましたが、皇子の誕生時のことなど皇室の儀式が詳しく記述されており、記録本としても興味深い内容です。
本の構成は、1節から60節まで、節ごとに「原文」、「現代語訳」、「語釈」、「解説」があり、理解しやすくなっています。

大河ドラマ「光る君へ」で描かれているような藤原道長と紫式部との関係を想像させる箇所もありますが(57節)、紫

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トーハクの東洋館で読書と午睡

トーハクの東洋館で読書と午睡

東京国立博物館(トーハク)の年間パスを持っていますので、時間があればトーハクに行っています。2500円、とてもお得だと思います。
企画展、特別展もいいですが、定期的に入れ替える常設展や法隆寺宝物館がお気に入りです。
仏像がマイブームなので東洋館にもよく行くようになりました。

東洋館には午睡と読書に最適な場所があります。1Fの入り口の前にあるソファ。
東洋館は本館に比べて鑑賞者が少なく、仏像が中心

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noteの株主総会、今回は欠席

noteの株主総会、今回は欠席

今日2024年2月25日(日)はnote株式会社の第12期定時株主総会の日です。会場は東京の千代田区にあるベルサール半蔵門。
私は購入最小単位で購入した株主でして、総会の案内は事前に来ていました。購入した理由は自分が趣味でお世話になっているnoteを支援したいから、というものです。株価の値上がりや株主優待券など経済的なことは期待してはいませんが、note株式会社がIPO(株式公開)後の株主総会です

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東京36、NY40、ボストン42、パリ49、ロンドン51、オスロ60

東京36、NY40、ボストン42、パリ49、ロンドン51、オスロ60

東京都美術館で開催されている「印象派 モネからアメリカへ」はボストン近郊のウスター美術館所蔵の作品を中心とした展覧会です。
アメリカの印象派の作品を鑑賞する機会はなかなかないと思いますが、緯度の高低による光の違いに注目しました。
写真は掲載できませんが、アメリカの自然を描いた風景画にNY駐在中の記憶が蘇ってきました。モチーフではなく光の描き方が「アメリカで見た風景の感じだなあ」と。

緯度でいうと

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何気なく立ち寄った展覧会で盆栽の魅力に引きずり込まれそうになっている自分

何気なく立ち寄った展覧会で盆栽の魅力に引きずり込まれそうになっている自分

東京都美術館の印象派展に行きましたが、その横で開催されていた国風盆栽展になんとなく立ち寄ったことから、これまで全く興味がなくスコープ外だった盆栽に引き込まれてしまいそうです。

アメリカの印象派はどのようなものだろうかと、2月の3連休の最終日に上野の東京都美術館に行きました。予想通り、展覧会はかなり混でいましたが、入り口の横で開催されていた国風盆栽展が気になっていました。
前日、NHKスペシャルで

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トーハクでカツカレーを食べる贅沢

トーハクでカツカレーを食べる贅沢

子供の頃、カツカレーはご馳走でした。母にお願いして自分の誕生日会のメインはカツカレーだったぐらいです。カレーもご馳走でしたが、とんかつもそんなに食べることもなかったので、一度に両方を味わえるカツカレーが食卓に乗ることはありませんでした。
今のように総菜として気軽にとんかつを買えることはなく、肉屋で買ったロース豚肉を叩いて柔らかくし、小麦粉、卵、パン粉で下ごしらえしてから揚げるということに加えて、カ

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noteの株主として思うこと

noteの株主として思うこと

昨年にnote株式会社の株を購入しました。
(写真は本文に全く関係ありません)
株を買うのは、配当金狙い、値上がり益狙い、株主との権利を行使したい、などの目的がありますが、私の場合はnote利用者としてnoteを支援したいから、というものです。
もちろん、株価が上昇する、配当金をもらえる、なら嬉しいですが、IPOして間もないので配当金は期待していませんし、成長性はあると信じているものの、株価が短期

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映画「ダンテ」を観た イタリアは国中が文化遺産

映画「ダンテ」を観た イタリアは国中が文化遺産

昨年末に東京九段下のイタリア文化会館で映画「ダンテ」を観ました。
ダンテに心酔していたボッカッチョの目を通じて描くダンテ像や絵画のようなカット割りも素晴らしかったのですが、イタリアについていろいろ気づかされました。

先ずは、ダンテがローマ法王に謁見する場面がありますが、法王が雲の上のような存在として描かれていません。当時はローマ法王の地位と存在が現代のそれとは違っていたのでしょう。

次に食事。

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11体の仏像も模型も映像も素晴らしい特別展  平泉に行ってみたい

11体の仏像も模型も映像も素晴らしい特別展  平泉に行ってみたい

東京国立博物館の特別展「中尊寺金色堂」に行きました。
展示室に入るとトーハクとNHKが共同開発した仏像超高精細8KCGによる原寸大で再現された金色堂を前に驚きで立ちすくみました。聞いてはいましたが、金色堂の内部にいるような感覚になります。
まさか、これほど素晴らしい映像とは思いませんでした。1回3分ですが3度も見てしまいました。

奥に進むとお目当ての国宝11体の仏像が展示されています。
先ずは、

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「バロック美術」を読みルーベンスの2枚の絵をみたくなった

「バロック美術」を読みルーベンスの2枚の絵をみたくなった

じっくり2度読みました。カラー写真もふんだんにあり、バロック美術を俯瞰的かつ詳細に解説した新書です。
日本ではなかなか鑑賞することができない宗教絵画について理解を深めることができる良書です。
特に印象的だったのは著者の研究テーマの1つのイタリアのカラヴァッジョでした。本を読んでいるうちにイタリアに行き、思う存分バロック美術に浸りたいと思いましたが、それ以上にバロック美術の傑作のルーベンスの2枚の絵

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出雲大社のうさぎ像を見て、古事記を読み、神話を思い出す

出雲大社のうさぎ像を見て、古事記を読み、神話を思い出す

久しぶりに松の内に出雲大社に行きました。
年末年始は天候が荒れ、飛行機が欠航になったり、電車が豪雪で遅延したりするので、もう30年以上も故郷で年越しをすることがなく、出雲大社に初詣に行くこともなかったのですが、所用があり1月の3連休に帰省しました。出雲空港で借りたレンタカーでそのまま出雲大社に向かいました。

お詣りの他に今回確認したいことがありました。それは「うさぎの像」。
出雲大社を訪れた人か

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マリー・ローランサンの挿画 デュマの椿姫

マリー・ローランサンの挿画 デュマの椿姫

前日の雪模様が嘘のような快晴の日曜日の朝、京橋のアーティゾン美術館のマリー・ローランサン展に行きました。晴天とはいえ東京の真冬らしい冷え込みのせいか、あるいは日曜日の朝一番の時間帯のせいか、美術館には人が少なく、その優美で淡い色彩の空間に静かに浸ることができました。

これまでマリー・ローランサンの作品を多く観たことはありませんでしたが、本の挿画を多く手がけていることを初めて知りました。
その中に

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