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地方から発信する『地方論』〜サルではわからないまちづくり〜

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地方におけるまちづくりを地方から発信するマガジンです。 世にある多くの発信は、東京を中心としたものばかり。 地方でのまちづくり実践者や地方の人自身が発信しているものは少ないのが… もっと読む
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記事一覧

感情のままにただ突き動かされるだけ/地方での社会問題解決が進まない訳

感情のままにただ突き動かされるだけ/地方での社会問題解決が進まない訳

感情のままにただ突き動かされるだけ。

そういうのが日本では結構、チヤホヤされてきたわけだが、これでコトが動かない、世にある問題や仕組みなど、何も変えられないことも明らか。

ボランティア(またはそれに近い取り組み)にしろ、社会問題への取り組みにしろ、ただ感情のまま、あるいは、ただ自分の好き嫌いで走っているだけでは、何の解決も生ないだろう。

では何が必要かというと、

・知識や教養、それらを総じ

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「坂の下り方と人口推移」「地方存続の根本問題とは何か」

「坂の下り方と人口推移」「地方存続の根本問題とは何か」

その1「坂の下り方と人口推移」

坂の下り方を考えなければならない時代である。
これは地方の小さなまちの、大変重要で深刻な話である。

すでに坂の上の雲など遠い幻想に過ぎないことは明らかで、
それどころか、その存続すら危うい、

つまり自身が遠い幻想にならないように、何ができるのかを考えねばならないときを迎えているのである。

我がまち周南市の人口は、現在、137,059人。(R5.4月現在)

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地方で起こる本当の話/衰退するまちの姿と真の課題

地方で起こる本当の話/衰退するまちの姿と真の課題

地方での実体験として書いておきます。

各まちの文化度にもよるとは思いますが、
都市部の方には想像できない次元のことが、フツーに起こります。

例えば、

「既存にはないサービスや取り組み、

もしくは、

より科学的で先端の取り組みをすると、

スピリチュアルか、新興宗教か、ネットワークビジネスか、

というような扱いを受ける」

なかなかびっくりします。

特に、実際にはすでに都市部で行われて

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出る杭は打たれカバーできない層の薄さ問題/優秀な人材が去っていく村文化

出る杭は打たれカバーできない層の薄さ問題/優秀な人材が去っていく村文化

出る杭をひたすら打ちまくる村文化。

優秀な人ほど、その憂き目に合う。

何せ、そのうち方は、真っ当な批判とか議論ではなく、
感情的な何か、悪口とか妬みとか、そういうった類いのものなので、たちが悪い。

真っ当な人ほど、回避できない(戦う方法がない)戦い方なのだ。

今や標準化した、劣化した感情の噴き上がりの象徴である。
(たいていの場合、当の本人たちは、これが至極真っ当な意見である、というように

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議論のスタート地点/感想文ではない文章が書けるか

議論のスタート地点/感想文ではない文章が書けるか

"思っている"、"感じている"、今時の主流の"共感"みたいなものを押し出すだけでは、これは論だとか意見だとは言えない。

情動は客観性や論理性を失わせる。まちの重要な議題が感情論で満たされていてはまずい。

今や議論がまともに生じない現状となっている。

そもそもの意見や論が見当たらないからだ。

議論の元になりそうな論や意見を探すのは本当に困難になっている。
これはまちの文化度や知性の問題であっ

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つるむより、学べ/地方発信・地方論

つるむより、学べ/地方発信・地方論

まち(地方/地域)で大事なことを言いますよ。

"つるむより、学べ"

解説:

自分の能力を上げること、自己投資をすることがまずは先決です。自分の学びの深まりや知性の高まりが、それにあった仲間を連れてきます。

3本の矢も、一本があまりに弱ければ意味をなさない。つまり何本集まっても一緒です。一人の天才(または秀才)に簡単に負けてしまう。それこそアイディアなんかも出しようがない。百人寄っても愚案は

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公教育が間違えるということ/地方発信地方論

公教育が間違えるということ/地方発信地方論

公教育が間違えると、社会全体で間違えた方向に進むリスクが増大します。

地方なんかは特に、ですが、"公に頼る"ところが大きいですから、
ことは都市部に比べても大きい。

(長州藩に関しては、公に特段の信頼を寄せる特別な地域でもあります。)

また、地方では教育の選択肢が非常に限られていて、ほぼ選択肢がない状態ですから、(都市部の方には想像できない次元です/近隣の学校の存続が危ういくらいですから、近

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【地方発信の論がないことの問題について】地方発信・地方論

【地方発信の論がないことの問題について】地方発信・地方論

【地方発信の論がないことの問題について】

現状の地方・地域の問題点の一つに、

「意見らしい意見、論らしい論がないこと」が挙げられるでしょう。

せっかくインターネットやSNSが手軽に発信できる時代が来ていても、地方地域は遅れを取りやすい。なぜだかそれらを有効活用できない。

できないというより、発信されているものがほとんどない。

それは、"そもそもそういう(自分たちから発信する)意識がなかっ

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【人の財が不足している地方・地域の問題】地方発信・地方論

【人の財が不足している地方・地域の問題】地方発信・地方論

【人の財が不足している地方・地域の問題

これは各所でリアルな話を聞いて、本当に深刻です。

わかりやすく症状として出ることの一つは、議論ができないこと、です。

なぜ、議論ができないか、議論にならないか、というと、
論理的に思考することや、知識やデータやエビデンスに基づいて思考することができないから。

残念ながら、今の多くの大人は、(余程意識してどこかで学んでいないと)教育課程ではそうしたこと

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議論できないまちがすべき子どもたちの教育

議論できないまちがすべき子どもたちの教育

議論することのできないまち。

議論と思ってやっているのとは、ただの悪口や愚痴でしかなく、総じて、論理もないのに論理のあるふりをして、敵と認定した相手に対しては敵だからと云ふ理由だけで、攻撃を仕掛けるに過ぎない。ここにあるのは劣化した感情の発露である。

攻撃する理由が、データやエビデンス、論理の積み上げによるものではなく、敵だから、という愚かさ。

裏を返せば、仲間だからという理由で、全面擁護す

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年功序列と強いトップダウンでまちは沈む(地方発信/地方論)

年功序列と強いトップダウンでまちは沈む(地方発信/地方論)

地方のビジネスレベルはすでに末期の状況で、都市部の方の想像を遥かに下回るところまで来ている。

オンラインで済むような打ち合わせで、わざわざリアルにこだわって、コストとリスクを高めることに無頓着な営業マンは山ほどいるし、メールすら使わずに、なぜか電話しないと気がすまないおじさまたちも、フツーに威張り散らしているではないか。
時間泥棒。

実力主義が働かず、揺るぎない年功序列が、誤った立場にいる人た

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過疎の地域差/深刻な地域は、より深刻な人口減少へ

過疎の地域差/深刻な地域は、より深刻な人口減少へ

どの地方もどの地域も、同じようには過疎が進んでいない。

というより、人口統計は嘘をつかないので、過疎は確実に進むにしろ、
「その速度がまちまちである」というところに問題がある。

日本はすでに先進国から外れつつある。
経済を中心に下降線を辿ることはほぼ間違いない。

だとすれば、この下り坂をいかようにして、緩やかにくだるか、その下り方を考えねばならないということだ。

たとえば、エリア内の僕の母

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『恩と義/古い価値観に縛られるだけの大人に/地方とまちの行く末』

『恩と義/古い価値観に縛られるだけの大人に/地方とまちの行く末』

最近は割と聞かなくなった言葉というものがある。

子どもたちと接していると顕著で、
熱血も努力も根性も、ピントはこない世代になった。

一方で、僕のような中年世代(第二次ベビーブーム前後の世代です)は、小さい頃から築いてきた価値観が、いくらか残っている。
残っているというより、意識してでも残したいと思うものがあるのかもしれない。

僕にとっては、そうした旧来(旧世代)から引き継いだと思われるそれが

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地方発信の意義/都市部の皆さんの知らないこと/地方での意見はただの悪口として認識される

地方発信の意義/都市部の皆さんの知らないこと/地方での意見はただの悪口として認識される

エビデンスやデータ、論理には依らず、感情論を撒き散らすというのが、よくある地方での振る舞いで、議論のようなものが成立しないのが常だ。

だから、何か意見をすると、それはすべて悪口として判定されるという性質を持つことになる。

99%がそうだとすると、残り1%のほんのわずかな知識層、知性を持ちうる層が、何を言ったところで、同じ扱いをされることになる。

地方や少なくことこのまちの現状は長く変わってい

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