子供の頃からみんなと同じ世界を生きてる感覚がない

物心ついてからずっと、社会や他者との接続が切れている。

私は小さい頃からずっと心ここにあらずだった。

常にぼんやりして、自分で作り出した物語やら音楽やらがいつも頭の中で流れていて、想像の人とか、誰だか分かんない脳内の声と話したりしていた(もちろん、実際に聞こえていたわけではないが)

それで目の前のことも目の前の人間のことも見えなくて、(視界には入っていても意識や心の中に入ってこない)同じように誰にも私は見えてないと思った。誰からも興味を持たれていないと思っていたし、今でもそう思っている。

実際私は昔からあまり人から話しかけられることがないし、仲良くなることも少ないし、いなくなっても気付かれなかったりする。自分は他人にとって重要な存在になることはないんだな、そもそもあまり意識にのぼらない存在なんだな、と感じた。

それがなんでなのかは分からないけど、そんなもんなんだな、と。そういう星の下に生まれついてるのかなと思った。

そう納得させるしかなかったけど、虚しかった。寂しかったのかもしれない。私はいなくてもいい存在なんだなと思った。なんで他の人は誰かに興味持ってもらえるんだろう、他者や社会と繋がれるんだろう、と妬んだ。

私は人に無視されること、興味を持たれないことに強い不安感を抱くようになった。それこそ、無視されてる、私はこの人から興味を持たれてないと感じたら縁を切ってしまうくらいには。どうしても耐えることができないのだ。そんなことになるくらいなら一人でいた方がいいとすら思う。

私は普段から常に頭の中がぼんやりしていて霞みがかっていて、人はみんなすりガラスの向こう側にいて、遠くて、現実感がない。自分が生きてるのかどうかよく分からない。これはゲームの中とかじゃないんだろうか。私の脳みそは水槽の中に浸かっているとかじゃないんだろうか。

こんな感覚って私だけなのかな。

小さい頃、幼稚園の先生は私をみんなと同じ輪の中に連れて行って一緒に遊ばせようとしたけれど、みんなのいる世界はなんか違っていて、私の入っていける場所じゃなかった。誰も私に興味がないし、誰も私の遊びやしたいことに興味を持たないし、私もみんなのしていることに興味を持つことができなかったから。

私はみんなといる方が寂しかったから、一人でどっか行ってしまった。そして一人で勝手に遊んでいた。

それに園児たちの声は聴覚過敏の私には耳に刺さるようなうるささで、のんびりした動作しかできない私には、みんな動きがハエのように目まぐるしくて付いていけなかった。同じ場所にいるだけで疲れた。

他の子からしたら私はどんくさくてぼんやりしてて付き合いの悪いよく分からん奴だったろうし、相容れなかったんだろう。

この子らと意思疎通はできないなと思った。私が見えているものはこの子らには見えないし、私が感じているものはこの子らには感じられないんだとわかった。逆もまたしかりだった。私には人の感覚が分からない。同じことを楽しめない。

正直、今でも他の人に対してその感覚がある。私だけ違う世界を生きてるような気がしている。

私は現実の話があんまりできない。現実の上にうっすらレイヤーで重なった幻みたいな世界に生きている。

でも肉体に縛られている。その体が生きているのはこの世界だから、自由にはなれない。

幼稚園児の私は、一人でお絵描きをしたり、工作をしたり、ぼんやり空を眺めたり、砂をサラサラと手からこぼしては煙みたいに舞い上がるのを見ていた。ぶっちゃけ大人になってからもこれとたいして変わらないような生活をしている。

私は大人たちからは人見知りで恥ずかしがりで大人しい子としか扱われなかった。誰も私の話をちゃんと聞こうとはしなかった。

それはまあ、私は当時まだ小さい子供だったし、自分の感覚や気持ちを伝える術がなかったのもあるけれど。たとえその頃今のように話せたとしても誰も分かってはくれなかっただろう。

受け皿とか居場所とかはなかった。私はどこにも馴染めなかった。誰とも言葉が通じなかった。感覚を共有できなかった。仲いい人なんかできなかった。正直苦しかったし、7歳の頃にはもう死にたかった記憶しかない。それで、そのまんまほとんど変わらずに大人になった。

なんか素晴らしい誰かに出会って完璧に救われるとか、自分をそのまま出せる居場所と出会えたとか、そんなどっかのドラマか漫画のようなことは起こりませんでした。

現在進行形で苦しい!!


とっぴんぱらりのぷう。


まあ、こういう事実が私の過去(現在もだが)にはあったという話です。

誰かに分かってほしいから、気付いてほしいから、私の存在を見付けてほしいから今こんなふうに言葉を綴っているわけなんだけど、これも多分あんまり誰も分かってくれないだろうなと思っている。

大海原に、届くかも分からないボトルメールを流してるような感覚だ。

もし読んでくれた人がいたら、ありがとう。

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